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Lv.11 採用活動の全体図〜紹介会社編〜

紹介会社とはこう付き合う!

今回は紹介会社との関係性についてお話ししたいと思います。
人材紹介会社とは、転職を希望する求職者と人材の募集をしている会社の間でお互いのニーズを把握し、人材を募集する会社と求職者をマッチングさせる会社です。

求職者  ・・・転職先を希望している
会社   ・・・人材を募集している
紹介会社 ・・・求職者と人材をマッチングさせる 
        ※紹介会社によってはRA(募集会社のニーズを探してくる
                                    担当)とCA(求職者のニーズを探してくる担当)が分業して
                                    いるケースもあります

一度転職を経験している方であれば、聞いたことあるのが「紹介会社」、「人材紹介」、「エージェント」という言葉かと思います。

募集会社側のワークフローは以下の通りです。

募集会社が募集要項(求人票)を作成
                   ↓
募集会社が紹介会社と打ち合わせ
(事業の状況や求める人物像に関する詳細を伝える)
          ↓
紹介会社のRA(企業担当)が、求人票を紹介会社のシステムに登録
             ↓
紹介会社のCA(求職者担当)が持っている求職者から、RAが上げた求人票と求職者のニーズをマッチングし、RAに推薦依頼を行う   
             ↓
RAが募集会社の採用システムに推薦 ※CAより直接推薦するケースもある
       ↓
推薦がきたら、企業の採用担当が書類選考を行う
          ↓
RAとCAが連携し、求職者と募集企業の面接日程を調整する
          ↓
求職者と面接を数回実施
             ↓
                 内定

以上がざっくりとしたワークフローとなります。ポイントは、募集会社とはCAの推薦なしには求職者と会えないことです。募集している会社に推薦するかしないか、もっと言うと、求職者に募集する会社(ポジション)を紹介するかどうかはほぼCAが決めています。、では、CAが求職者にオススメとして紹介したい求人はどんなものになるでしょうか。もちろん、求職者の経歴に合わせて紹介してくれるはずですがやみくもに紹介してくれるわけではありません。というのも、紹介会社は入社の決定まで実現できなければ、売上に繋がらないからです。そのため、求職者と企業のニーズに加え、紹介会社の「ビジネスの観点」が入ってきます。。書類選考が通りやすく面接日程が組みやすいかどうかや、推薦しやすい(募集ポジション)であるかどうかなどです。

では、紹介会社に求職者を紹介しやすい(と感じてもらえる)企業になるためには具体的にどうしたらよいのか。それはいかに良好な関係値を作るかだと思います。

私が考える良好な関係値の作り方

その1、書類選考のハードルを下げ、面接を実行しやすい会社になる
会社によっては書類選考のハードルが異常に高い場合もあるかもしれません。(エグゼクティブ職などは仕方ないかもしれませんが…)
しかし、CAが紹介したくなる会社は、さきほどのビジネスの観点から入社決定の確度が高い会社です。その確度を上げるためにはまずは「書類選考で通過しやすいか」です。

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※こちらの図は推薦数~決定率まで選考順にしたKPIの表です。

上の図のように決定数の増加のためには、まずは足元である推薦数(書類選考数)を増やすことが大切です。ではどうやってやるか。
まずは自社の現状把握です。そもそも紹介会社にとって自社が紹介しやすい会社なのかどうか、各紹介会社の担当と本音で話をしましょう。(ミクシィもいくつかの紹介会社と話をすると非常に書類が通りにくい印象を持たれているようでした。もったいなかった…。)そこで、私が行ったのは、書類選考を現場判断ではなく人事がカジュアル面談を行うように切り替えました。実際私がやっていた(やっている)ことですが、数名限定ではありますが、推薦者とカジュアル面談を実施する施策に切り替えました。すると、「書類が通らない会社」のイメージから「面接してくれる会社」へ少しづつイメージが変わってきました。また、副次的だったのですが、この施策でカジュアル面談で採用確度が高そうな求職者の所感を現場面接担当に事前にしっかり伝えることができました。

その2、会社の理解をとにかく深めてもらう
一般的に紹介会社向けの説明会は採用担当のみで実施しがちです。ここで大事なのはいかに紹介会社のCAやRAに自社の採用への熱意を伝えることができるか、ということです。そのためには、現場の協力をもらうことが必要不可欠です。現場の声を直接届けることで紹介会社への採用の熱意が伝わりやすく効果的と考えているからです。もっといえば、事業の責任者、もしくは、部門の責任者に直接説明してもらう機会を設けることです採用の決定権を持つ社内のメンバーからの説明と直接的なコミュニケーションにより、募集会社の事業理解や採用難易度などの有益な情報を紹介会社に提供できるからです。(採用担当からの情報のみでは伝わりづらいニュアンスなどもありますよね。)またこの採用に対する本気度が伝わりやすいためです私も現場を巻き込んで説明会を実施したところ、紹介会社から大きな反響をいただきました。

私が改善した点を中心に記載しましたが、これ以外もノウハウはたくさんあるかと思います。採用担当になってから紹介会社から紹介を待つだけでは採用は上手くいきません。紹介会社と積極的に関わっていきましょう。次回は、実際に紹介会社向けに実施した説明会について、さらに詳細をご紹介いたします。

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