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2023年天皇杯福島県予選3回戦VSいわき古河FC戦観戦記♪

2023年4月22日会津総合運動公園で行われた、天皇杯3回戦いわき古河FC戦の観戦記です。
この天皇杯の組合せが決まった時から、いわき古河FCさんとの試合は選手全員・スタッフも意識していたと思います。
なにせ、過去の戦いでは2021年天皇杯2回戦が1-3・全社決勝が3-4。2022年でも全社決勝で対戦し、0-4と完膚なきまでに叩かれ、過去3年間で3戦全敗と本当に勝てない相手が「いわき古河FC」さんです。苦手ではなく、いつもシャンオーレの先を行っているチームで、私は勝手にライバルチームだと思っています。

ですが、この日は何せ土曜日の大安吉日で結婚式ラッシュ!&けが人続出でベンチ入り選手が少ない!あの「いわき古河FC」さんとの対戦なのに...
どうする家康?じゃない
どうする監督?(笑)

答えは簡単でした。
集まってくれた選手で戦うので、それに合ったフォーメーションで行きます!
さらに、いわき古河さんはDFからのボール配給が攻撃のキーなので、ロングボールへの対応と2ndの確保を優先する戦術。
よって今回はチーム初!5back!
いつもの前線からのプレスで大量得点を奪うシャンオーレも魅力ではあるが、割り切った時のシャンオーレも物凄く粘り強い!
昨年のクラブ選手権東北大会でもベストメンバーは揃わなかったが、いるメンバーでその時に最善のフォーメーションで、ベンチを含めて全員ボロボロになりながらも勝ち上がったて優勝した時も、何か今回と同じ雰囲気だった気がしました。
チーム一丸で難敵に立ち向かう雰囲気です!

シャンオーレのフォーメーションは5-2-2-1?

GKはNO.1矢部、CBにNO.4芳賀とNO.32細見NO.14 三好の3枚が並び、WB(L)NO.22佐々木 WB(R)NO.16西塔。ボランチにはNO.19今井とNO.7高橋、前3枚は(L)NO.33渡辺(R)NO.24鈴木を配置し、ONE TOPにNO.80の清水が先発となった。

NO.80清水の先発出場はクラブ選手権の東北大会決勝以来か?
途中出場が多い選手なのでどこまで体力が持つか!屈強な選手が多いいわき古河さんの選手に立ち向かう事が出来るかが焦点でした。(笑)

一方のいわき古河FCさんは、いつもの3backではなく、4-2-3-1か?
前3枚だと5backのフォーメーションは嵌りそう!そんな予感で13:30キックオフ!

午後1時30分、キックオフ!
この日も先週と同じく強風が吹く中での試合で、気温もさほど上がらない難しいコンディションでした。
前半は風下のフィールドで劣勢が予想されましたが、風上のいわき古河さんは特にロングフィードのパスが多かったせいか、ボールコントロールがこの風だと難しく一進一退の攻防が前半10分ぐらいまで続きましたが、
時折見せるいわき古河さんのボランチがドリブル突破と縦パスでゴール前に迫る攻撃が脅威でした。ほんといわき古河さんの選手一人一人のスキルは魅せるものがあります!



プレーの直後、蹲る今井。

そんな中、前半20分過ぎに思わぬアクシデントが!
Wボランチの一角、NO.19今井の動きが...あれ?おかしいぞ!

いわき古河さんと競り合ってクリアしようとした時に足首を痛めたか?
その後、若干足を引きずりながらプレーしていたが、ここでリタイヤ。
余りにも急な出来事だったため、代わりの選手の準備ができておらず、約5分間は10人でのプレーを余儀なくされるも、みんなで必死に頑張って得点を与えることは無かった!ホッ

前半25分、NO.19今井OUT NO.17山崎IN

これにより、選手のポジションが変更となり、NO.16西塔がボランチに、代わって入ったNO.17山崎がWB(L)に入った。

その後、いわき古河さんがフリーになった場面でも、CBのNO.4芳賀を中心に5backが機能し、チャレンジ&カバーで決定的な場面をつくらせる事が無く、前半を無失点で終わらせる事が出来ました。

前半のシャンオーレのスタッツは、
GK13本、CKは0、シュートも0、ファール4
いわき古河FCさんは
GK2、CK4、シュート5、ファール0

このスタッツ通り、圧倒的にいわき古河さんペースでシャンオーレ陣内のハーフコートで試合をしていたのが分かります。が、
監督的には今井の離脱以外は、ほぼプラン通りの前半の展開でした。
得点されそうな危ないシーンはコーナーキックの時ぐらいで、あまり多くなく前半を無失点で抑えられていました。
前半は、前線からプレスをかけるのではなく、相手のスペースを消していく!選手全員でこのミッションをクリアしました!

風下で辛いつらい前半を乗り切ったシャンオーレ
後半は風上でのスタートです。果たして、どんな試合展開になるのか!

始まって直ぐの後半5分、この試合初めてのシュート!

中央付近で、NO.7髙橋がファールを受けてフリーキックの場面。急いでNO.14三好がボールをセットすると、意表をついてNO.4芳賀が相手ゴールキーパーが前にいるのを確認してロングシュート!ボールは風に乗りすぎてゴールを大きくオーバーするも、可能性のあるシュートを放った!この試合初めてのシュート1本目でした。
それだけ押されてた?いや、これもプラン通りでしたよね?(笑)


後半6分にも、チャンスが。

先程のプレーの続きから。いわき古河さんのGKを右サイドに展開され、シャンオーレゴール前までボールを運ばれるも、NO.4芳賀がブロックしシュートまで持って行かせず、それを拾ったNO.7髙橋が一人をかわし、NO.24鈴木へパス!ツバサは右サイドを駆け上がり、逆にカウンターのチャンス!
左サイドをNO.33渡辺とNO.22佐々木が駆け上がり、そこへピンポイントのクロスを送るとタクミは絶妙なトラップでGKと1対1になったと思われたが、惜しくもオフサイドの判定。身体が半分出てました!本当に惜しいチャンスでしたね。

芳賀の初めてのシュートから流れが徐々にシャンオーレに向いてきたか?
前半あれほどハーフコートでの試合だったのに、このプレーでは3人が係わって得点のチャンスを伺う攻撃。このプレーで前半ハーフコートでボールを回していたが、いわき古河さんのDF陣も簡単に上がれなくなるんじゃないかな?
そんな予感がしました。


三好のスライディングタックルが決まったシーン!

後半10分、ハーフライン付近でNO.80清水のファール。このフリーキックを素早く展開され、右サイド奥へのパスを送られ突破されそうではあったが、NO.14三好が闘志あふれるスライディングタックルでマイボールにしたシーン。
三好が試合でスライディングタックル?公式戦初めてかも!
この試合の意気込みが感じられるプレーでした。レフリーもちゃんと見ておりノーファールの判定でしたが、いわき古河さんの選手はレフリーに対し、イライラをぶつけていました!

結構、このような異議を言っているシーンは見ますが、判定に対してレフリーに異議を言っても何も変わらないどころか、フィールド全体が悪い雰囲気になってしまいます。
異議を言いたくなるのは分からんでもないのですが、違う選手が宥めたり、間に入ってやらないといけないですよね?
その点うちは三好が必ず選手に言い聞かせますので、安心ですね?(笑)
逆に相手がこんな感じになっている時は、個人的には流れが来てんじゃね?って思ってます。
相手は相当焦っている!これは必ずワンチャン来るよつてね!

後半15分、相手陣内左サイドからのスローインを繋がれ、左サイドからゴール前にクロスを送られて、あわやフリーでシュートを打たれそうなプレーだったが、NO.1矢部がクロスを阻止しキャッチ!この試合のセイヤは大活躍でした!
※ザキが完全にマークを外していなのは頂けませんがね(笑)

後半19分、先取点をなんとあの2人(ガッキーズ)が奪って見せた!


GKをヘディングするNO.16西塔

倒れこみながらも浮き球のパスを送るNO.80清水

DFラインを抜け出してGKとの1対1を冷静に決めたNO.16西塔

後半19分、いわき古河さんからのGKが風の影響で浮き上がり、前半からボランチの位置に入ったNO.16西塔がヘディングで前へ!そのボールをなんと自分でショートバウンドで処理し、NO.80清水へパス!リョウタは後ろへ倒れこみながら走りこんできた西塔へ送ると西塔は胸トラップでDFラインを突破し、2タッチでゴール前まえへ運び、1対1となって倒れこみながら打ったシュートは、GKの右を抜けゴールマウスに吸い込まれました!
これで1-0

昨年の全社が0-4と得点を取っていなかったので、2年越しの得点!
やったね!日大コンビ!いやガッキーズ!(笑)

しかし、この後はいわき古河さんの猛攻が予想され、大丈夫かな?と
不安だったのは私一人でしょうか!(笑)

後半23分、NO.7髙橋OUT NO.77吉成IN

このタイミングで、ヒロキが肉離れを起こし、フィールドから出て同じく肉離れが完治していない吉成をプレーさせる事は、本当に非常事態です!

ここから、NO.4芳賀を1枚上げてボランチに、WBだったNO.17山崎をセンターバック、代わってWBにNO.24鈴木が、NO.77吉成はONE TOPの位置にとポジション変更を行った。


後半30分、いわき古河さんのゴールキックのボールをNO.32細見がカットし、NO.33渡辺へパス、タクミは中央付近から逆足で右サイドにいたNO.24鈴木へ展開、ツバサはドリブルでバイタルエリアへ進入しゴール前にクロスを送るも相手DFがヘディングでクリアし得点にはならなかった。
このシーンで、ニアにNO.80清水、ファーにNO.77吉成が待っていて相手DFも揃っている状態でした。リョウタはフィジカルで勝てそうになかったので、できれば練習通り、右サイド奥のポケットに進入してマイナスのクロスを上げても良かったかなと、もしくは右奥に入れば相手DF1枚が付いてくるので、中にスペースができて、もっとチャンスが増えたかな?と個人的には思いました。参考にならないかも知れませんが...(笑)


後半34分、センターライン付近からのいわき古河さんのFK。ゴール前に上げられクリアするも。こぼれたボールをダイレクトシュート!僅かにゴールバー上をかすめて得点にはならなかった。
セイヤが触ってクリアした様にも見えましたが...。危ないシーンでした。

その後も、いわき古河さんはゴール前にロングボールを上げてパワープレーを仕掛けるも、風下のおかげで、精度のあるボールとはならず、危ないシーンにはならずに済んでいました。

また、全員がデュエルで負ける事が無く、途中交代出場したNO.77吉成も相手陣内の右コーナーでのボールキープで時間を使う事に成功し、存在感を出していた。
AT5分もみんなの頑張りで乗り切り、このまま試合を終わらせた!


恐らくシャンオーレ創設15年目にして初めていわき古河さんに勝った試合でした。
※多分4戦全敗でしたので、5戦1勝4敗!

因みに、後半のスタッツですが
シャンオーレ
シュート3・コーナーキック1・ゴールキック2・ファール7
いわき古河さん
シュート4・コーナーキック1・ゴールキック11・ファール6

ゴールキックを見るとわかるのですが、如何に風上と風下でゲームプランが大きく変えなくてはいけな、特に格上を戦う上では戦略と戦術。監督が描くプランと選手のプランを遂行する力がいかに大切かが表れていたと思います。

そしてこの勝利でシャンオーレは初めて天皇杯でBEST5に入った!が
怪我人が続出しており、次の日の試合は...と気になるところでした。

でも、これこそチーム一丸で掴んだ勝利でした!

次の準々決勝「福島大学戦」につづく!


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