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冒険してみよう

冒険がしたい。そう思った。

旅に出る、という意味ではない。noteの中で冒険するのだ。多くの人たちの投稿を読んでいて、そう思うようになった。

みなさんの文章の中に、みなさんの個性があふれている。

じゃあ個性って何だろう?と考えた。会ったこともない、今後も会うこともないかもしれないnote投稿者たちの顔が、どうして文章だけで透けて見える気がするのだろう?

その理由は、一人一人の文体にあるのだと思った。

「です」「ます」で語尾を終わる人。「だ」「だった」で書く人。柔らかい文章も、硬い文章もあって、それぞれに、その人の中身が滲み出ているような気がした。

私の文章は大抵、硬い。かっちりした印象のある文章が個人的に好きだということもあるし、今まで読んできた書物が硬派なものが多かったというのも影響しているのだろう。

だから、冒険してみたいなと思った。

今まで自分が書いたこともないような、柔らかい、円い、軽い、可愛らしい文体で書いてみたい。同じ内容でも文体を変えるだけで、がらりと印象が変わるような気がする。

プロの小説家などは、みんなそうしているらしい。一人称で書く小説の場合、主人公に合わせて言葉遣いを変えている。少年だったら子供らしい言葉に、中年の政治家だったら居丈高な雰囲気が言葉遣いから滲み出るように、悩める若い主婦だったら、鬱々とした女らしい文体に、それぞれの人物のそれぞれの人生が反映されるように、文体を変えているのだ。

小説家ではないけれど、あくまで実験として、そんなことをやったら面白そうだなと思う。今日の私はポップな気分で、今日の私はかしこまった気持ちで、というふうに日替わりで文体を変えたら、まるで何人もの自分がいるみたいに思える。落ち込んだ日こそポップな文体で、嬉しいことがあった日はあえて堅苦しい文章で、というやり方も面白そうだ。

そんなわけで、今後は突然、書き方を変えるかもしれないので、よろしくお願いします!

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