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三倍量のヘアクリームで気分が上がった話

わたしは髪が多いし,ほぼ白髪。
毎月,どころか三週間にいっぺんは髪を染めていた。
そうなると髪が痛む。
ただ染めていただけではなくいろいろやらかした。

髪の色を明るくすれば目立たないと美容師さんに相談しながらブリーチしたら髪が溶けてしまったこともあったし、ヘナショックでバッサバサになったことも。白髪ぼかしなる極細ハイライトをした箇所はボワボワと膨らむ。
白髪染めが染みるからカラーバターにしてみようと試してみたら何の化学変化か苔色になってしまったこともあった。
カラートリートメントは風呂場が汚れただけだった。いっそグレーヘアにとも思ったけど途中で耐えきれず挫折した。

だんだん人前に出るのが恥ずかしくなっていた。

髪の質も最悪で,どんなにトリートメントしてもパサパサだし、まとまらない。
ドライヤーではうまくセットできず、アイロンかけても時間が経つと余計乾燥して広がりみっともなくなる。

髪での苦労は多々あるのだけど,まあ,要するに痛めつけすぎたことと、年相応に髪が老けたことが一番なのだろう。

髪にはオイルをつけていた。
アウトバスでヒートプロテクトもあるタイプ。
若い頃にヘアクリームつけたら重くてスネイプ教授のようになってしまってからは基本はオイル。
だけど、どんなに使っても髪が吸ってしまいぜんぜん潤わない。しまいには大さじいっぱいくらい使ってもダメだった。
そういえばヘナをしていた時も髪がどんどんヘナを吸ってしまい人の何倍も使ってお金がかかってしょうがなかった。
どうも吸水しやすい髪質のようだ。

そんなある日,輸入オーガニックの店でオーストラリア製のヘアクリームを見つけた。香りが良かったので気に入り,ダメ元で併用してみた。

やっぱり全然変わらなく,私の髪はなにをやったってこんな程度にしかならないのだろうなと悲しくなった。
何日か後,ふと思い立って試してみた。
オイルもヘナも人の何倍も使うのだからヘアクリームも3倍使ってみたらいいのでは。
思いっきり絞り出し、およそ使用目安の三倍量。
べたべたするかと思いきやさらっとしている。

見事!しっとりおさまっている。アイロンもかけやすい。

なんでオイルがダメでヘアクリームだと大丈夫なのかはわからない。でもちゃんと収まりがいい。
若いときの健康な髪には重かったのだろうが、お年頃の今の私にはあっていたらしい。

美容師さんには呆れられそうな量だけど,美容室帰りも家に着く頃にはボサボサになっていたので,自分に合うやり方でいいと言い聞かせる。

いいのか悪いのかわからないけど
わたしの髪は三倍量のヘアクリームで救われた。

髪が整うと気分が上がる。
あれだけ人前に出たくなかったのが嘘のようだ。

そんな他の人にはどうでもいい話。








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