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なぜ「具体と抽象」を読めばキョロ充を直せるのか?

なぜ「具体と抽象」を読めばキョロ充を直せるのか?


「今自分の考えているのは、具体的な視点なのか?抽象的な視点なのか?」と疑えることができるからです。

疑いの目を持てれば、偏見に惑わされずに自分の軸を持つことができます。

軸をしっかり持つことはキョロ充を直す第一歩になります。

偏見に惑わされるキョロ充とは、「具体的な思考」ができていない証拠です。

一つの偏見が全ての一人一人に当てはまると信じ込んでいるから、人と上手にコミュニケーションが取れなかったり、自分をすごく見せるのに必死になります。

「その偏見は全てじゃない」と疑い、自分なりの答えを出すために、「具体と抽象」について知りましょう。

要約
1直接目に見えるのが具体、見えないのが抽象。2抽象化ができれば関係性やアナロジーを生み出し理解力があげることができる。
3人と意見が噛み合わない時は具体か抽象のどちらの視点で見ているのか気をつけてみよう。

抽象とは?具体とは?


引用 (https://organization.design/具体から抽象へ-抽象から具体へ-64d6effd916f)

具体とは、直接目に見える性質を持っています。他には「実体」と直結したり、一つ一つ個別対応ができます。応用が利かなかったり、解釈の自由度が低いのが具体です。

「犬」と「コーギー」という関係なら、「コーギー」が具体に当たります。

他方、抽象とは、直接目に見えない性質を持っています。「実体」とは一見乖離しており、分類してまとめて対応できます。応用がきいて、解釈の自由度が高いのが抽象です。

「犬」と「コーギー」という関係なら、「犬」が抽象に当たります。

関係性を示す抽象化

抽象的な言葉を使えば、「関係性」を表すことができます。

例えば、平安京が建てられた、鎌倉幕府がつくられた、という一つ一つ具体的な話があったとします。

それらの共通点を取り上げると、「歴史は繰り返される」という抽象的な言葉を生むことができます。

「歴史を繰り返される」という言葉は、「平安京建設」や「鎌倉幕府設立」という言葉に対して「関係性」を持たせることができるのです。

このように関係性を持つ言葉を生むことができれば、物事の理解が急速に早くなります。

室町幕府も江戸幕府も、明治の政権確立は全て権力は変わっていくという「歴史は繰り返される」という言葉で当てはめることができるからです。

抽象化して法則を作れば物事の理解が早くなります。

議論が噛み合わないのはなぜ?

議論が噛み合わないのは、お互いの見ている視点が違うからです。

「具体的な視点」で話をしているのか、「抽象的な視点」で話しているのかを見極める必要があります。

例えば、
「上司はコロコロ意見を変えている。なぜなら私の部署移動の命令が何回もでてるから。」という不満があったとしましょう。

これは具体的な視点で、部長はコロコロ意見を変えているという不満を漏らしています。

しかしながら、部長は抽象的な視点において一貫した意見を持っています。

一つの会社の目標のためには、部下を移動させるのは仕方のないことだ、と考えています。

このように、具体と抽象の視点をはっきりしないと意見は噛み合わなくなります。

他にはお客様からの要望も「具体的視点」か「抽象的視点」かを見極める必要があります。

例えば「この機能をやめてほしい」「ここのデザインを青にしてほしい」といった細かい意見は具体的です。

一方、「新しいサービスを作ってほしい」「なんとかしてこの問題を解決してほしい」といった曖昧な意見は抽象的です。

ここの視点を間違ってしまうと、お客様のニーズに応えられないことがあります。


アナロジー(類似)とパクリの違いとは?

アナロジーとは抽象的な部分を真似る事です。
一方パクリは具体的な部分を真似る事です。

例えば可愛いキャラクターを生み出そうとして、他のキャラクターの顔や形、色の配色をそのまま全て真似てしまうとパクリになります。

一方、他の可愛いキャラクターの共通点を真似る事はアナロジーになります。

例えば、「可愛いキャラクターにまず共通して言えるのは顔が小さい事、目が大きい事、何か派手な特技を持っている事かな。じゃあこれらの要素を生かしてみよう。」といった感じです。

共通点や関係性を生み出して、そこから新しいものを作り出すのは、一を聞いて十を知るという作業と似ていますね。



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