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飛鳥坐神社に行ってきた


以前、丹生川上神社に訪れた際に、飛鳥坐神社の本殿や拝殿は丹生川上神社上社から移築されたものと知りました。
それ以降、ずっと参拝してみたいと思っていた神社です。



飛鳥坐神社には男性器、女性器を模した磐座が至る所に祀られています。

←陰石(女性のシンボル)
→陽石(男性のシンボル)


これが見たかった!!(真面目です)


陰陽石(男女のシンボルを模した磐座)や生殖器崇拝、性信仰の起源は縄文時代まで遡ると言われていて、
きっと古代の人々にとって性は、自分達の血筋を絶やさない子孫繁栄の為の尊いものだったのではないかなと想いを馳せていました。

また、女性と男性、左と右などで陰と陽を表していて、陰陽和合のバランスの取れた気持ちの良い場所だと感じました。



これが丹生川上神社から移築された本殿です!
こんなに立派なモノが…立っていたとは…

主祭神は八重事代主命(やえことしろぬしのみこと)です。
またこの神社がある鳥形山の地は、伊勢の地に鎮座されるまでに一時祀られた「倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)」であるとする伝承もあり、「元伊勢」と称されています。

陰石と陽石

雨が降っていた為、遠くから撮影させていただきました。
色々とガッツリでした。(真面目です)

参道にも一つ一つ写真に納めきれない程の沢山の陰陽石がありました。

日本という国がまだ完成しきっていないような時代に生きた古代の人々にとっても「子は宝」だったんだろうなと感じました。
大昔の人達が気づいていたことを現代人は忘れてしまっているのではないか…
今の世の中も子ども達や次の世代の人達を大切にして欲しいと切に願いました。


そして飛鳥坐神社といえば、奇祭と言われている「おんだ祭」が有名です!


天狗の仮面を付けた男性役とお多福の仮面を付けた女性役によるベッドシーンの劇を行うご神事です。
参拝者は老若男女問わず尻を棒でしばかれるそう。


この祭りに行きたい!!
(真面目です)

おんだ祭の起源は分からない程古来から行われている祭りだそうで、狂言のような笑いがあるユーモラスなものだそうです。

フィニッシュ後に拭った紙を観客に投げつけ、その紙をゲットした人には福が訪れるとか!(流石にこの情報は笑う)

この天狗とお多福は、猿田彦と天鈿女を表しているとされています。

天鈿女といえば神話上で胸乳や女陰を露わにし、踊るという女神様であり、
猿田彦は鼻が長かったり男根崇拝の神として有名です。
この2人は夫婦なので、夫婦円満や家内安全といった意味も込められているのでしょう。

奇抜でユーモラスだけど伝統を感じて、家族愛を感じる温かい祭りだなと、ずっと私の好奇心を刺激してきます。

ちなみに飛鳥坐神社では男性器や女性器を模したお守りが数多く取り揃えられていました。
特に衝撃的だったのは珍珍鈴…。
流石に珍珍鈴は勇気が出なかったので、私は陰陽守を手に入れました。
でもやっぱり珍珍鈴も手に入れるべきだったな…。




最後に、この飛鳥坐神社の楽しみ方として一番大切なことは「笑う」ことにあると思います。


なぜなら主祭神の八重事代主命は別称・恵比寿様
祭りのお多福である天鈿女命

どちらも「笑いの神様」だからです。

岩戸の前で裸踊りをして大勢の神々を爆笑させた天鈿女
「えびす顔」と言われる笑顔の神である恵比寿


境内は神聖な場所なので笑ってはいけないと感じてしまう人もいるかもしれませんが、
いらっしゃるのは笑いが大好きな神様なので、安心して陰陽石や祭りを見て笑って楽しんで良いと思います。
(もちろん馬鹿にしたりせず、朗らかに楽しむ気持ちで!)

きっと古代の人達もわはは!と笑い合って、下ネタを決して陰気なものにせず、性に対して明るく前向きな考えを持って崇拝していたのではないかなと思いました。
この性に対する考え方、個人的にすごく素敵だと思います!

興味のある方は是非一度訪れてみてください!

ナニかに似ている手水舎

おわり。

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