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小沢健二「So kakkoii 宇宙 Shows」感想

小沢健二「So kakkoii 宇宙 Shows」が昨日最終公演を迎えた。そういうわけなので、もうセットリストを出しながらの感想を載せても良いだろうと思い投稿する事になった。
自分はライブの感想記事を書いた経験がなく、本当に簡単な感想を書く事しか出来ないので、ライブレポート、レビューと呼べるほど大層な内容にはなっていない。だからライブ評を期待している方には、別の所でちゃんと書かれている記事をご覧になって頂きたい。

以下のセットリストは6月3日にパシフィコ横浜で行われた公演のもの。


・オープニング(「薫る(労働と学業), 「運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)」, 「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」)
「薫る」が演奏される中でメンバー紹介と「運命、というかUFOに」と「アルペジオ」のラップパートが繰り出されたOP。この時始まった事に興奮して既に冷静ではなかったのでいつの間にか1曲目に入っていた。

1.流動体について
OPの流れからあのイントロがビシッと決まった時のかっこよさでテンション爆上がり。もうこの先ずっとこの曲のイントロを聴くたびにあの日の事を思い出すし、実際ライブが終わってから1週間くらいあの瞬間を思い出す為にこの曲を聴きまくっていた。

2.飛行する君と僕のために
3.大人になれば

去年リリースした曲から3rdアルバム「球体の奏でる音楽」に収録された曲まで披露された時点で、今日は万遍なく披露される気がすると期待感が膨らんだ。

・ここで「古川」に関するモノローグが入る。

4.アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)(1)
5.いちょう並木のセレナーデ
6.アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)(2)
7.いちょう並木のセレナーデ(アウトロ)

この2曲が絡み合ったナンバーが聴けるとは何と贅沢な事か・・・。2曲が舞台となった場所の地図が描かれているバッグが物販で売られていたし(私も買った)、この2曲が並んで披露される事は必然であったと言える。


8.今夜はブギーバック/あの大きな心
9.あらし

今年ほろよいのCMに起用された「今夜はブギーバック」だが、この日披露されたのは4thアルバム「Eclectic」に収録されたバージョン。”今夜フロアに~”で出始まるサビに関するエピソードを今年初めて知り、ようやく伏線回収がされたような気分になったのを思い出した。
そして次に披露されたのが「あらし」。Eclecticで繋げてきた!ととても興奮したのを今でも鮮明に覚えている。あの鬼気迫るような勢いはライブでしか聴けないと思う。


10.フクロウの声が聞こえる
「あらし」からの流れもありおどろおどろしさもあり、迫力のあるアレンジと歌に圧倒された。彼は今回のツアーに関する動画で「絶対に録音出来ないものが渡せる」と語っていたが、この曲がまさにそうだったと思う。

11.天使たちのシーン
12.ローラースケート・パーク(1)
13.東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー
14.運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)
15.ローラースケート・パーク(2)

何と言うか、これより前もそうだけど名曲で繋げ過ぎてただただ圧倒されるばかり。1stアルバムのリマスター版も何度も聴いて改めて「天使たちのシーン」と「ローラースケート・パーク」の良さについてしみじみ考えていたのでライブで聴けたというのは本当に嬉しかった。

16.強い気持ち・強い愛
これはイントロでガッツポーズが出た。生で聴くストリングスは一層美しい。最後のサビでシンガロングが出来ないのが惜しまれるが、彼は何度も耳に手を当てて「聞えるよ」と答えてくれた。

・メンバー紹介とMCが少し入る。


17.高い塔
18.泣いちゃう
19.ある光
20.彗星(1)

ライブの時は1曲1曲と向き合うのに必死で考えていなかったのだが、改めてこの曲の並びを見ると凄まじい流れだなと思う。高い塔で東京タワーを中心に描かれる東京、泣いちゃうで人がいなくなってしまった東京が描かれ、90年代後半に彼が段々と露出が無くなってきた頃にリリースされたある光、3年前にリリースされたアルバムから彗星、という対比が凄い。「泣いちゃう」の弾き語りから段々と盛り上がっていくアレンジも良かったし、「ある光」は前の曲からの繋ぎでイントロのアレンジはかなり変わっていたが、随所にある光を思わせるフレーズがあり、心の中で(これは間違いなくある光だ!)ととても興奮したのを覚えている。


ここからアンコール

・失敗に関するモノローグ
EN1.失敗がいっぱい
・ここで「ドアをノックするのは誰だ?(イントロ)」が入る
EN2.ぼくらが旅に出る理由
EN3.薫る(労働と学業)
EN4.彗星(2)


私が一番好きな曲「ぼくらが旅に出る理由」が聴けて本当に良かった。感極まった・・・。オープニングで披露された「薫る」はやはり最後に披露。これで熱が冷めやまぬ中大団円と思いきや「そして時は2022」と更に彗星で畳みかけて本公演は終了。90年代から2000年代、そこから2020年、そして2022年への繋がりが見えたライブだった。



読み返すと「興奮した」とか「圧倒された」とかそんな事ばかり書いているけど、実際そうだったんだから仕方ないんだよな・・・。もはやあの時の興奮は言葉では表せないから、これでも足りないくらいだと思っている。

前に投稿した記事で書いたけど、実際に小沢健二本人がいる場所で彼の音楽が聴けた事は本当に良い経験であったと思う。ライブに行くこと自体実に約2年半ぶりの事だったから、改めてライブは良いなあと思うばかりだ。

今後も彼の活動が2022年、2023、2024・・・いや、もっと長く続いてく事を願っている。




















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