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村下孝蔵『踊り子』・今日の一曲

みなさんこんばんは!あくもです!

今回は村下孝蔵さんの『踊り子』をご紹介します。

村下孝蔵さんの曲を聴いて最初に思ったのは

ロシア民謡っぽい

ということでした。

たしかになぜかロシア民謡を彷彿とさせますね。

いったいなぜでしょうか?

今回はその点については触れませんが、この曲の出だしは

答えを出さずに いつまでも暮らせない バス通り 裏の路地 行き止まりの恋だから どこかに行きたい リンゴの花が咲いてる 暖かいところなら どこへでも行く

となっております。

ところでまず初めにここで出てくる季語のリンゴの花ですが、皆さんはリンゴの花がいつ開花するかご存知でしたか?

恥ずかしながら私はこの曲に出会うまで全く想像できませんでしたが、実はリンゴの花が開花するのは桜が散った後すぐ、つまり4月頃から5月頃になります。

たしかに場所によっては肌寒い季節にはなりますね。

この後も実は

つまさきで立ったまま 君を愛してきた

といった表現や

つまさきで立ったまま 僕を愛してきた

といった表現が重なります。

これはもちろん実際につま先をしながら恋をしているのではなく、つま先立ちをしなければいけないほど「不安定な恋」をしている、ということをうまく表現しておりますね。

この表現が絶妙すぎるので、実に不安定な恋なんだなというのが歌詞からも見て分かりますね。

そしてそんな不安定な恋が長続きするはずもなく、最終的には

若すぎた それだけが 全ての答えだと 涙を堪えたまま つま先立ちの恋

となります。

なんだか大正時代の文学小説を読んでいるような気分になりますね。

今風に言うと「エモい」といったところでしょうか?

是非聴いてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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