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みんなで無駄な時間を過ごすために出社する

こんにちは! Webディレクター、鳩です。和樂webはこの1年完全にリモートワーク体制。ですが昨日は、久しぶりに神保町のオフィスに出社しました。デスクに置きっぱなしの「(編集長から頂いた消費期限切れ)猫のトイレ消臭剤」を処分するためです。消臭剤なのに異常に臭かった。

この日は、愛知からスタッフの安藤さんが来られたほか、編集長と平安暴走戦士chiakiさん、とま子さんもいらっしゃいました。安藤さんから「ういろう」をいただいたり(久しぶりに食べた)、みんなで埼玉銘菓の話をしたり(十万石まんじゅうって県民みんなが知ってるのかと思ってた)、1時間くらい雑談をして帰宅。出社したのに、仕事らしい業務は一切しませんでした。

必要な時の出社

新型コロナウイルスが拡大する以前、和樂web編集部は、原則週5日オフィスに出社して、それぞれのデスクで仕事をしていました。昼はたまにみんなでランチをしたり、その流れで御書印を取り扱っている書店へ行ったりすることもありました。

それが完全リモートワーク体制にかわって、必要な人が必要な時だけオフィスへ出社するようになりました。「必要な時」というのは、例えば開発中の商品の試作品を手に取って意見し合う時だとか、紙の書類を囲んでの外部との打ち合わせだとか。リアルな場所にスタッフみんなが集まることは無くなりました。

これからの出社

昨日久しぶりに出社して感じたのは、コロナ収束後のオフィスの役割が、必要な時に集まる場所から、一見すると無駄なこと、仕事とは関係ない時間を過ごすための場所へ変化するんじゃないかという期待です。

完全リモートワークで、今のところ唯一デメリットに感じているのが雑談の減少

・決まったトピックスの会議が設定されるようになり、それ以外のことを喋るハードルが高い(時間の無駄になっちゃうかな?)
・「雑談タイム」をもうけたところで、いきなり自分の話をするのは難しい
(なんか深刻な雰囲気になるし…)
・そもそも共通の話題が減っている(話すネタがない!)

など、いろいろな原因があると思っています。リモートワークによって一緒に働く人の考えや変化を知る機会はぐっと減り、良い意味でも悪い意味でも作業にだけ集中する環境になってしまったなぁ、というのが個人的な感想です。バランス的には、もう少し自然と互いを気にし合う環境の方が、一つのプロジェクトを複数人で進めるには良いんじゃないかなと。

そんな「雑談問題」を解決するためにも、みんなが同じ場所に集まって、仕事と関係ない時間を共有するのが良いのでは? と思いました。

例えば、隔週1回「お茶と菓子を持ち寄る日」とか「最近読んだ本を持ってくる日」とか一見無駄なお題を決めて出社する。「今日はみんなでボンディのカレーを食べる日」「浮世絵を扱う古書店をめぐる日」なんかも面白そう(そういえば以前はトーハクにみんなで行ったりしていました)。テーマなしに「1時間みんな集合、その間は何していてもOK!」でもいいかもしれない。

出社の目的が「PCでの作業や打ち合わせ」ではなく「同じ体験・空間の共有」になると、自然と会話の中で互いの近況だったり変化だったりを知ることができると思います。

もしもそんな目的で出社するようになったら、オフィスは仕事をするための場所じゃないので、デスクやPCは不要かもしれません。ゆくゆくは、マンションの一室とか小さいギャラリーとかカフェとか……いっそのこと公園が編集部になっているかも。そんなふうに、今「オフィス」と呼んでいる場所も、もっとゆるい共有の場所に変化するんじゃないでしょうか。



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