兄弟けんか、ジャッジしない。

我が家の4歳は言葉が達者で気が弱い。2歳は言葉が遅めで気が強い。
この2人のけんかはだいたい2歳の行動が引き金。
まだまだ不器用な2歳が不注意で4歳が作った積み木を壊す。
4歳はたいへんショックを受け、2歳の行動に悪意を読み取る。
「しぃ君がぼくがつくった電車のおうちを壊した!」
そうだね。キミがせっかく作ったの、しぃ君が壊したね。くやしいよな。かなしいよな。その気持ち、しぃ君に言ってごらん。
「しぃ君が壊して嫌だった!」ぷんすこ怒って伝える。
その表情から、自分が怒られたと悟る2歳児。でも理由がわからない。だってわざとじゃないんだもん。悪いことしてないのに突然怒ってくるお兄ちゃんこわい!と、間髪入れずに飛び蹴りをくらわす2歳児。
悪いことをしたらごめんなさいだよのコミュニケーションが保育園のクラスで定着しつつある4歳兄は、悪いことをした相手から謝罪以外が返ってくるとは思わず面食らう。そして「2歳が先に手を出した」という免罪符を手に入れた途端に、長い腕をおおきく振りかぶって2歳の背中を殴る。叩く、ではなく、殴る。
そこからもみくちゃケンカに発展する。ケガする手前で動きだけを制する。
「しぃ君が触って積み木崩れちゃったよね。」
2歳児コクリ
「これはにぃにが作ったやつだから、にぃには壊れて悲しいんだって。」
2歳児コクリ
すかさず長男が「悪いことしたんだから謝ってェェエェエエエ‼️」
その時の2歳児のスンってした顔と、その顔のままで崩れた積み木をさらに蹴散らし、長男を煽る強いメンタルに衝撃を受けた。

こーゆーときの教科書的対応は?
…わ、わからんッ!
でも、心にもない謝罪は押し付けない。
そして、私は放棄して放置した。

また何かのきっかけで2人で笑い合って遊んでいた。
遺恨は残さない。見習いたい。

親が裁判官にならない、ジャッジしないを実践してみたそんな夜。

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