「日本国産ウイスキーの定義」と「スコッチウイスキーの定義」を比較!《JW定義①》
■前回まで
2023年の日本国産ウイスキーの輸出が、16年ぶりに減少した理由について、
「2024年4月から施行された、ジャパニーズウイスキーの定義の浸透も影響しているのではないか?」
というお話をしました。
では、
の違いって何なんだ?
という声が聞こえて来そうなので、今回から数話にわたって少し詳しめに解説したいと思います!
■日本における酒税法上のウイスキーの定義
日本政府が、ウイスキーメーカーから税金(酒税)を徴収するために、「こういうものをウイスキーとして課税しますよ!」として、定義している『ウイスキー』です。
法律言葉というのか、超わかりづらい文言で定義されています。(ここは読み飛ばしてもらって大丈夫です)
酒類の分類及び品目と酒類の定義 | 公益財団法人 日本関税協会 (kanzei.or.jp)
超わかりづらいですが、ざっくり
のことを言っています。
これが日本における唯一の法律上の
「日本におけるウイスキーの定義
= 日本国産ウイスキーの定義」
となっています。
■酒税法上の日本国産ウイスキーの問題点
この「日本国産ウイスキーの定義」なのですが、「ほかの5大ウイスキー※の定義」と比較した場合、明らかに「レギュレーション=規定」が不足している部分があります。
※5大ウイスキー
→ スコッチ、アリリッシュ、バーボン≒アメリカン、カナディアン、日本
そのレギュレーションの相違点を「スコッチウイスキーの定義」と比較しながら、確認してみたいと思います。
■スコッチウイスキーの定義
「世界各国のウイスキーの定義」のモデルとなっている、法律上の『スコッチウイスキーの定義』を確認してみたいと思います。
アイリッシュウイスキーや、カナディアンウイスキーも、ほとんどこのスコッチの規定と同じような内容になっています。
バーボンをはじめとするアメリカンウイスキーも、バーボン特有の「強く焦がしたオークの新樽の使用」など独自の規定はありますが、根本的にはスコッチの規定と似ていると言えると思います。
では、スコッチの定義をもう少し細かく確認してみたいと思います。
まず、スコッチウイスキーの定義は、大きく
の2つの観点に分類することができます。
■そもそもウイスキーとは?
まずは「ウイスキー足り得るための規定」を確認してみたいのですが、そのためには、まず「ウイスキーってどういうお酒」のことを言うのかを知っていないと、話が始まりません!
「今さらそこかい!」というお話ですが、一般的にウイスキーとは、どのようなお酒のことをいうのでしょうか?
次回に続きます!
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