ADAM AUDIO T5Vを買ってみた

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今年に入ってからオーディオ熱が治らない。
と言っても高級機材じゃなくお手頃なものばかり。

オーディオインターフェイスを2台(SSL 2とMOTU M2)、モニタースピーカーJBL 305P Mk2を買った。

そして今回キャンペーン中で2割引になってるADAM AUDIO T5Vに挑戦。

ちなみに音を出してる環境はiMac 27inch 2017 + UNIVERSAL AUDIO ARROWの組み合わせ。

正直JBL 305P Mk2の音には特に不満もなくあの価格であの音は驚異的なコスパだと思っている。

じゃなぜ今回ADAM AUDIO T5Vを買ったのかといえば、305P Mk2との比較対象が欲しかったということ。

実売価格で30P Mk2の1.5倍ほどもするT5Vが比較対象として適正なのかという問題はあるが、同サイズのパワードモニタースピーカーだという点と、ADAM AUDIO入門機的位置づけの最安値モデルがどの程度のものなのか知りたかったから。

というわけで今回は305P Mk2との比較ということで進めていきます。

まずは外見。
(写真撮る前にJBLを掃除しておくべきだった!)

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背は若干30P Mk2の方が高いです。
でも誤差の範囲内。

ウーファーの位置はT5Vの方がほんのわずかに高く、ツイーターはほんのわずかに低いといったところ。

305P Mk2はウーファー&ツイーター周りに光沢のあるプラスチックカバーが付いて、ある意味高級感を醸し出してるが、これが曲者。
この手のニアフィールドモニターは机の上などごく近場に設置することになるわけだけど、光沢プラスチックカバーに自分が映り込んでとても邪魔になる。
しかも平面じゃないので歪な影がちらちら動くのは落ち着かない。

それに比べてT5Vは全面マットな仕上がりになっているのでとても落ち着いている。
ただし305P Mk2以上にプラスチッキーな印象で高級感は皆無。
(この点に関しては実際に安いので仕方がない)

ブランドロゴに関してはJBLの方は別体パーツでここに電源LEDが仕込まれていて一部が光る。
一方のT5Vは平面印刷のみ。
電源LEDも前面には付いていない。
とてもシンプルなルックスは好き嫌いが分かれるところか?

そして背面。

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インプット、ボリューム、EQ、電源と大きな違いはないが、注意する点としてはインプット端子の種類。

305P Mk2はXLRと標準フォンのいずれかなのに対して、T5VはXLRとRCAピン。

基本的にこの手のスピーカーを使う人の多くはXLRで接続すると思うので関係ないかもしれないが、他の機器に繋ぎたいというときに差が出てくる。

そして何気に大きな違いなのボリューム。

305P Mk2はクリック付きのものなので左右を同じレベルに合わせるときにとても楽。
対してT5Vにはクリックがついていないのでおおよそで合わせることになる。
微妙な差も許せない!というのであればフルテンにしておくしかないが、結構な爆音仕様になってしまうので注意が必要。

バスレフポートは共に上部中央に位置していて、出口のホーン形状はT5vの方が305P Mk2より控えめ。

第一印象としての見た目の違いはこんな感じだけど、実際設置してみるとマットな前面パネルは想像以上に自分や部屋が映り込まないので落ち着いて良い感じ。
そして全体的にシックで落ち着いた雰囲気になったのも好ましいポイント。

音に関してはまだ設置して2時間ほどしか経ってないので第一印象としてということになるが、T5Vの方がすっきりしてて各パートの分離感も一段高い感じ。

パワー感に関しては305P Mk2の方が感じられるし、普通に音楽を聴くのであれば向いてると思う。

T5Vはもう少し細かいニュアンスも聴き取れて良いんだけど、ある程度の音量で聴かないと少し物足りなさを感じるかも。

ただ不思議なもので、305P Mk2に比べてスッキリしてるからローを持ち上げようかと思うと決してローが出てないわけじゃなく十分に出てることに気がつく。
キックもアタックだけじゃなく同鳴りもちゃんと聴こえるし、ベースもピッキングニュアンスまでちゃんと鳴ってる。

どちらかといえばハイがよく通り過ぎてローが足りないと錯覚するくらいなのかもしれない。
それだけこの独特なツイーターは能力が高いということなのか?

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とにかくぱっと聴いた印象はローが足りない?と思わせておきながらも、いざ調整しようと思ったらさらる必要がないという不思議な感覚のスピーカー。

今日からしばらくの間はエージングも含めてT5Vを使っていくことにするので、両者の音の比較はT5Vが馴染んできてから改めて行う。

ただ1つ言えることは、305P Mk2にしろT5Vにしろ圧倒的にコスパがいいということ。
もしかすると今時の小型のパワードスピーカーはみんなコスパがいいのかもしれないけど、大きな音から小さな音までちゃんと鳴ってくれてバランスも分離感も申し分ない出来栄え。

とっても満足しました!

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