見出し画像

プラネット・オブ・ロボット感想&解説(ネタバレあり)

Amazon Primeにこの映画が追加されていたのでさっそく視聴しました。

適当に見るとちょっと???な作品なので推測交えて解説してみます。。

ちなみにこんなポスターですが、ここから想像出来るようなアクションシーンは殆どありませんし、迫力もありません。。。w

画像1

あらすじは、2つの惑星を瞬間移動できる装置を使って、知的生命体が居ると予測される惑星を調査しに行くが、探査船が墜落、その惑星で救助を待つがそこにはロボットが居て、、、という話。

最初は期待できたものの、、、淡々と進んでいくストーリー、さらに映像が退屈で眠くなっちゃいます。。w
所々に重要なシーンがあるんですが、それを見逃すと混乱する事に。案の定眠くなってしまい見逃しましたよ。。。(深夜に見始めたせいもあるかも)

というわけで、この映画を見るときは十分睡眠を取ってからにしましょうw。
そうすればそれなりに楽しめると思います:)
1時間19分と短めなので、そこも多少気が楽になるかも?w

では、重要なシーンを順を追って紹介しつつ、ネタバレ含む解説をしていきます。

まず冒頭のミッション解説のシーン。「我々の惑星」がキーワードです。
また「20光年かけて」と字幕にありますが、実際は「20光年先の」でしょうね。つまり無人探査船(ここでは瞬間移動装置と言い換えます)は20光年を60年かけて移動、無事に到着ってことです。そしてこの瞬間移動装置、月くらいにバカでかい。

そして有人ミッションで主人公ジェームズが小型探査船に乗り込み、瞬間移動装置を通って20光年先の惑星軌道上に到着するもトラブル発生、脱出して惑星に不時着。

そこでロボットと遭遇しますが、いきなり銃で襲ってきます。ところでロボットは人型と犬型の二種類出てきますが(他に飛行型が2種類かな?)、人型が無粋なデザインでなんとも。。。しかしパッケージによると「自動進化した」らしいので実用優先でデザインは無視なんでしょうきっとw。でも犬型はその後ジェームズに懐くので可愛いですよw。

またロボットが居るということは、それを作った知的生命体が居るということ。彼らに助けてもらおうとジェームズは知的生命体を探します。

で、ここから「この映画を理解する上で」超重要なシーン。そして重要なネタバレその1
道端に人工物を発見。ジェームズは司令部に報告しますが、その時のセリフ:

「異星の文字が刻まれており、詳細は不明」

しかし彼が手にしているものは、私達にけっこう馴染みのあるもの。。
「ジャックダニエルズ」の空き瓶でした。
次のシーンで後押しするように、「ユニオンジャック」が映し出されます。
そう、この惑星は地球だったのです。。。!
しかしもう一つ重要な事は、英語の文字を「異星の文字」と言っている=英語が理解できないと思われるので、「ジェームズが話している言語は実は英語ではない」ということ。つまり視聴者に分かりやすように(そして地球であることを伏せるために)英訳し吹替えた映画ということになります。
このシーンで「この映画の見方」を知ってもらおうって事なんでしょうが、初回は見事にここを見逃しました。。。w だって眠くなる映像じゃん!w

※ここを見逃す=ジェームズは英語を話しているという立場だと、我々の惑星=地球で、この惑星は未来の地球か、パラレルワールドの地球かという推測が加わります。んでわかんなくなる。というかなったw。

ということで、「我々の惑星」は「地球」ではなく、ジェームズは地球人ではなく異星人で、実際は英語を話しておらず理解も出来ません。ここまでが一つにまとまりました。これを踏まえて後のシーンを観ていきます。

旅を続けていくうちに、ジェームズは空き家にたどり着きます。そこにはジェームズにはよく分からない機械や物がいろいろ。試していると突然映像が。それはホームビデオで撮られた映像でした。そしてその映像には楽しくバーベキューをしているシーンがありますが「もうすぐみんな死ぬしねw」的会話が。
ジェームズには会話は解らないですが、映像のラストに近所に爆弾が投下、きのこ雲が上がるシーンがあるため理解できたんじゃないかと。
そして新聞の切り抜きから、生き残りが地下シェルターに避難しているらしい情報を見つけます。

また、ここで拳銃を見つけますがジェームズはこれが何なのか解らないらしく、最初は銃口を自分に向けたり持ち方も分からない挙動をしていますが、いじっているうちに暴発し、何か悟ったようです。

他に原子力発電所跡や、何故かロボット同士が攻撃しあってるシーンなどありますが、その後トーチカなのかな?巨大な砲台を発見し(ここがシェルターらしい)、その内部に入っていきます。

そして重要なシーンその2。

シェルターのドアを開けたら毒気があるらしく、救難キットにあるガスマスクを取りに戻るジェームズ。再度入っていくと人型ロボットがいるがジェームズを無視。ロボットがドアを開け入っていった部屋には白骨死体が。でも骨が青く変色している。。。

その部屋は制御室らしく、(表示されてるパネルをよく見ないと分からないんですが)人型と犬型ロボットを管理しているみたいです。他にも別のシェルターの位置と内部のカメラ映像、イギリス南部の地図などが映し出されています。

部屋には「化学兵器を検知ました」という警告が流れており、もちろんジェームズにはわかりませんが、この部屋の複数の白骨死体、モニタに映っている他のシェルターの映像も同様に白骨死体ばかりという状況から一つ答えを導き出します。

「全員死んでる」

助けを得られないことを悟ったジェームズは憤慨しますが、ここで司令部から通信が。

「重大なミスがあったようだ。探査機(瞬間移動装置)の到着が早すぎて、すでに太陽軌道を5周している」

ということはつまり、5年前から地球の衛星軌道上にあったということ。。。?

そして壁に貼られているポスターを発見。そこには地上から瞬間移動装置を見上げる人たち。手には十字架を持っています。そしてルカの福音書の一説が。

このことから、瞬間移動装置=地球の上空に突如現れた月ほどの巨大な人工物が、地球人に神の到来や宇宙人侵略、政府の陰謀など様々に受け止められてしまい、それがパニックを引き起こして第三次世界大戦に至ったと。絶望を感じた地球人は毒ガスなどで全滅、その中で無人ロボットが未だに意味もなく戦い続けている、という状態を引き起こしたということらしいです。

多分、ジェームズたちのプロジェクトは原始的な知的生命体と予測していたのか、またはジェームズ達は銃の扱いを知らない=平和的(に進歩した)種族で、地球人もそれくらい進歩しているだろうという(甘い)読みだったのか、たはまた探査機が到着し次第、出来るだけ早く地球人とコンタクトを取って共存、協力して発展していこうとしたのかもしれません。
しかし地球人はパニックになり戦争を起こし、さらに5年が経過したことから、ジェームズが来た時にはすでにどうしようもない事態になっていたと。

ジェームズ達の種族が、図らずも地球人を全滅させてしまったということにジェームズはショックを受けてしまったんでしょうね。

しかし最後に「進むしかない。他に道はないんだ」で締めくくります。これは文字通り、どんな過ちをおかしてしまったとしても進歩を諦めてはいけないってことなんでしょう。例え一つの種族を絶滅させてしまったといえども。

まぁ「猿の惑星」的ではありますが、もう一捻りあったのは面白かったです。ただ前半退屈なのは辛かったですが。。。いや深夜に見た自分が悪いのかもw。

ここでまだわからない点が3つあって。

一つは犬型ロボットが突然立ち止まり煙幕を張るシーン。その直後に戦闘が起こるからその対処なのかな。。。にしてもよく分からない。

2つ目は夢でジェームズが赤ちゃんと戯れてるシーン。赤ちゃん=地球人とみなすか、それとも故郷に置いてきた我が子を思い出してるだけなのか、どんな意味があるんでしょうね。

3つ目はラスト。瞬間移動装置、大気圏突入してません。。。?そうだったら何故なのか、ジェームズを失意のどん底に叩き落す演出なのか。。?

身内で作った低予算ってことも(多分)あり、多少無理矢理なところもありますが、構成は結構面白いと思いました。練り直せばなかなかの良作になり得るかもしれませんね:)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?