AEロックのススメ

すんません先達の域には程遠い身ですが、こんなタイトルつけてしまいました。。

さてさて、まずこちらの写真を御覧ください。

こんな感じで写真を撮ったのですが、鳥居が暗く写ってしまいました。

そういう訳でもう一枚。。

今度は鳥居が明るく写っていい感じになりました。

こんな感じで、写真を撮るときに明るさを調整する方法に「露出補正」というのがあります。

上の二枚の写真の左側にあるウインドウですが、これが写真撮影時のデータです。しかしここの「露出補正」をみてみると、どちらも「0」になっていて、露出補正していない事が確認できます(ブラウザで右クリックorタップから「画像を開く」で大きく見れます)。

露出補正していないのに、明るさが違う。。何故か?
これはAEロックをしているからなんです。

カメラには「露出計」という、入ってくる光をチェックする装置がついてます。この光を適切に取り込む様に調整することで見た目に近い(普段目にしている)写真になります。これを自動で行うのがAE(オートマティックエクスポージャ)です。

ピントを自動的にあわせる「オートフォーカス(AF)」という言葉はよく聞くと思いますが、AEは明るさを合わせるんですね。

そしてこのAEをロックすることにより明るさを固定できます。

方法は簡単で、基本は一番撮りたい被写体や好みの明るさになっている所をファインダーの真ん中に持ってきて、AEロックボタンを押すだけ。Canonでは「*」マークがついているボタンです。

上の写真でいうと、鳥居の明るさに合わせるために、鳥居を真ん中に入れてAEロックをした、ということです。その後構図を決めて撮影、と。

この利点はいくつかあって、
・光の量を被写体に合わせるか背景に合わせるかを選べる
・ピントの合っている所とは別の所の明るさで撮影できる
・逆光で暗くなっている所に合わせれば明るく写せる
・ボタン一つで固定。シャッタースピードや絞り値で判断できる
・ボタンを押し続けている限り解除されないので、2枚目、3枚目でも同じ露出で撮影できる
・ボタンを押し直せばそこの光に合わせるので、露出を操作しやすい
・露出補正と違って、ボタンを離せば数秒で設定解除する。いつまでも記憶されない
・露出補正を戻す必要がない
・撮影場所を変えても、前の露出補正の戻し忘れが起こらない

と、かなり便利な機能だと思うんですが、世の中では「露出補正してください」っていう説明だけで終わってるのが多いなぁという印象だったので、ちと書いてみました。光の調節って写真では重要な意味があると思うんだけどなぁ。。。

で、AEロックや露出補正をするとシャッタースピードや絞りが変化します。

なんだかんだ言って結局この2つを調整してるだけなんですね。上の写真でも実はシャッタースピードが変わっています。

それはともかく、AEロックではこれらの数値の変化である程度の予測が出来るようになります。

絞り優先モードだとシャッタースピードが変化するので「シャッタースピード2000だと暗かったから1250くらいにしよう」って判断できるんですね。そしてあちこちAEロックして1250くらいになる所を探します。傍から見るとちょっと滑稽にみえるかもしれませんが。。。w

シャッタースピード優先モードだと絞りが変化して視覚的に判断できます(このモードは滅多に使わないので感覚がわかりません汗)。
ちなみにマニュアルでAEロックすると、シャッタースピードも絞りも変わらず露出補正が動きます。どちらも変えたくない場合はISOで露出を変えられます。

まずは絞り(orシャッタースピードorマニュアル)モードで、ファインダーを覗きながあちこちAEロックして撮り比べてみてください。明るさを操作するのって面白いですよ:)



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