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歌で巡るこころの花園


今日は朝からなんとなく体調が優れず、やる気が出ない。
なので、なにか美しい景色が 脳内に広がるような歌でも聴きながら
紹介記事を書ければいいな、と考えていたら
花の名前が歌詞にたくさん出てくる歌なんてどうかしら、と閃いた。

以下、サラッと私のお気に入りの曲をピックアップしておきたい。



鳳仙花  歌:島倉千代子

             作詞:吉岡治/作曲:市川昭介

1955年、私の母が幼児期の頃 リリースされた昭和の名曲。
島倉千代子さんの澄みきった声に魅了された。
これぞ昭和の女性像、と思わせる控えめでいじらしい女心が
「鳳仙花」の花に託されている。




アザミ嬢のララバイ  歌:中島みゆき

          作詞/作曲:中島みゆき/編曲:船山基紀

タイトルの「アザミ」に大きなインパクトがあるが、
歌詞を辿っていくと「春は菜の花 秋には桔梗」と出てくるので、
聴いたり歌ったりしていると 脳裏で四季が巡る感覚がする。
ちなみに、私の実家は手つかずの自然が残る 里山の中の
一軒家なので、アザミもそこかしこに咲く。
なので、実家の庭先を思い出す一曲でもある。




すみれ色の涙  歌:岩崎宏美

    作詞:万理村ゆき子/作曲:小田啓義/編曲:萩田光雄

この歌はまずタイトルに胸打たれた。
そして歌詞を聴けば、これまた春めいてくると実家の庭先に
一斉に咲きだす 野のすみれたちが自然と脳裏に浮かぶ(多数の
品種が自生する環境)。

ブルーな恋人同士がキスして生まれ、二人の心が青ざめると花が咲く、
なんて神話を頭の片隅に入れて 実際のすみれを見つめると、
とてもその存在がとても愛おしく思えてくる。




ひまわり  歌:下成佐登子       

     作詞:なかにし礼/作曲:森田公一/編曲:服部克久

とても多感でつらい思いをしていた義務教育時代、
私の心の支えになった一曲。
号泣して挫けそうになるたびに「ひまわりに笑われる」という
擬人法にいつも鼓舞されていた。
今聴いても泣けてくるものがある。




薔薇は美しく散る  歌:鈴木宏子
          作詞:山上路夫/作曲・編曲:馬飼野康二

すみれや鳳仙花がひそやかで慎ましい女性の姿・生き方を
形容するのに対し、薔薇は高貴な貴婦人の姿を描くレトリックとして
登場することが多い。
だから 野山に咲くすみれやアザミ、鳳仙花などを愛する心理と
薔薇を愛する心理は矛盾するのだけれど、
時には大輪の薔薇のように 気高い自分になってみたり、
踏まれてもへこたれない 野の花に自分をなぞらえてみたり、
そうした自己イメージの多様性を保つことが私のこれまでの
人生の支えになってきたように思う。

これからも心に多様な花を咲かせられる歌に巡り逢っていきたい。




最後までお読みくださり、ありがとうございましたm(__)m

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