政治家のホームページを見ると、たいてい「尊敬する政治家」という欄があります。他にも、プロフィール、家族構成、好きな食べ物、座右の銘とか、書いてありますね。それぞれ何をアピールしたいのかというと、

プロフィール・・地元の人なら地元出身をアピール。その場合は小学校名から書く。学歴と職歴が良いならそれをアピール。留学経験あるとなお良し。

家族構成・・結婚していて子どもがいるとポイントアップ。なので子どもの数まで書いてある場合が多い。

好きな食べ物・・庶民派アピール。間違ってもステーキだの寿司だのと書いてはいけない。たいていラーメンやカレーと書いてある。本当に好きな食べ物を書いてあるとは限らない。親近感を持ってもらうための欄。

座右の銘・・自分の政治信念を表せる欄だが、普通は日本の言葉が書いてある。ここで英語の、例えばリンカーンの言葉「Where there's a will, there's a way（意志あるところに道あり）」なんて書いたりすると「気取ってる」「近寄りがたい」「日本人なら日本語を使え」などと有権者に色々と言われる。言われなかったとしても票が取れなくなるので、日本語の座右の銘を書くのが通常。

こういった細かいところも秘書にいわせると「こうするべき」という暗黙のルールがあるわけです。ホームページを見て、好きな食べ物は鴨のコンフィと書いてあったら、「ああこの人落選するな」と思います。