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12 / イメージの向こう側

例えば
あなたの好きな季節はいつ?
と、聞かれたとして

昔の私なら
間違いなく夏と答えていた。

それはきっと
私の記憶の中で
沢山の楽しい思い出が
凝縮されていたのが
たまたま夏だったからだろう。

私の中で夏のイメージは
みんなが開放的でたくさん遊べる。
海にも山にも川にもいくし
花火大会や夏まつりなんて
素敵なイベントが満載

逆に冬は大嫌いだった

朝が来ても暗いし
布団から出たくなくなるし
外に出てもみんな急ぎ足で歩くし
肌に当たる風は
冷たいのか痛いのか分からないし

雪が降った日は
それなりにテンションは上がるけど
私の住む地域じゃ積もらない
積もったとしても、薄くて
雪だるまなんて
近所から必死でかき集めて
30センチくらいのが作れたら最高
でも、昼にはもう残らない

だから私のイメージとして
冬は、とてもつまらなく
1日も早く過ぎる去るのを
待ちわびるだけの季節だった

そんなイメージが
ひっくり返ったのは5年ほど前
スノーボードというスポーツに
出会ってしまったのがきっかけだった

もう、楽しくて仕方がない。

それ以来、私の冬に対する
イメージが変わった
冬が待ち遠しいし
寒くなる予報が出るとワクワクする
冬が来たら終わってほしくないし
1日でも長く
冬が居座ればいいと思っている。

たったひとつのきっかけで
見え方が180度変わる

マイナスだったイメージが
プラスに変わった瞬間
イメージの向こう側に行った気がした。

ただ、つまらないという
イメージだけで嫌っていた。
三十路目前にして、その事が分かった

それは人間でも
同じ事が言えるんじゃないかと
ふと、思った。

真面目そうに見える人が
話してみれば、ユーモアがあったり

適当な性格に見える人が
人一倍、色々な事を考えていたり

しっかりしていて
メンタルが強い人に見える人が
意外と傷つきやすかったり

人やモノをイメージで見ない
第一印象だけで決めつけない
何かしらその人の内面を
知るきっかけがあれば

少しは苦手な人や嫌いな人が
減るのかもしれない。
(やっぱり嫌いと思う可能性もあるが)

私の友人達が
このnoteを読む機会が
あったとすると

意外とちゃるって
普段ボーっとしてる割に
色々思ったり感じたりしてるんだな、、

と思ってもらえるのだろうか
あるいは

やっぱりどこまでも
変なやつだわ、あいつ

と、再認識されるのだろうか

後者だと悲しくなるので
もうしばらく
友人達には秘密にしておく事にします。

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