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アートとエンターテイメントの融合 アートパフォーマー “Colorhythm Risa(カラリズム リサ)さん”

2018年第2回ArtBattleJapan優勝という華々しい実績もありながら、常にクライアントの想いを汲み取り、観てくれる方に届ける橋渡しとなるような想いのこもったアートパフォーマンスを日本全国、そして海外でも展開されている、Colorhythm Risa(カラリズム リサ)さんにお話を伺ってきました。

Colorhythm Risa(カラリズム リサ)さんプロフィール
出身地:
福岡県宗像市
活動地域:福岡を中心に日本全国、アメリカ、イギリス、韓国など海外も
現在の職業及び活動:アートパフォーマー。アートとエンターテイメントの融合をテーマに活動中。イベント等で年間約70~100回程パフォーマンスを行う。
経歴:ダンスやバンド活動など様々なステージ経験を経て、得意だった絵を描くことをショーとして構成し今のスタイルを確立させる。東京で行われたライブペイントの大会、第2回ArtBattleJapanで優勝。また「嵐にしやがれ」でパフォーマンスを披露するなどメディア出演なども果たす。
座右の銘:絵は死ぬまで勉強(恩師より)

「アートとエンターテイメントの融合で、アートをより身近に感じてもらいたい」

Q1. 現在の夢やVisionを聴かせてください。

Colorhythm Risa(カラリズム リサ)さん(以下、Risa):敷居が高いと思われやすいアート業界ですが、エンターテイメントと融合させることで、一般の人にもアートを身近に感じてもらいたいと思っています。音楽やダンスのように誰もがアートを楽しめるといいなと思い、ステージで人を楽しませるツールとしてアートを使えないかと考えました。そこで、アート、音楽、ダンスを融合しながら1枚の絵を完成させていくプロセスを楽しんでいただけるようなパフォーマンスをイベントなどでさせていただいています。

記者:全くアートの知識や触れた経験がない人でも楽しめそうですね。

「アートバトル世界一、ライブツアー世界展開」

Q2. その夢を具現化するために、現在どのような目標や計画を持たれていますか?

Risa:そのために確固とした実力を身につけること、またより多くの人にパフォーマンスを見てもらうことを目標にしています。具体的には2つあって、1つは2020年に開催されるアートバトル世界大会に出場することです。この大会はニューヨーク発祥ですが、世界各国で予選が開催されており、2020年は初の日本での世界大会開催なんです。そこに日本代表として出場し、世界一になりたいです!
また、私のアートライブは、ノンバーバル(非言語)というのをベースに意味のある構成を意識しています。

記者:意味のある構成というのはどういうことですか?

Risa:ストーリーがあり、それに沿って進めていくということですね。今となってはこの構成や演出をすることが自分の特技だと思っていますが、そう思うまでには少し時間がかかりました。
元々美術の教員をしていたので、教員を辞めてアーティストの世界に入った時に、個性が強く“自分”を出さないといけない環境になかなか慣れることができずにいました。というのも、教員として生徒が主人公ということを常に意識して仕事をしていたので、自分が個性を出すというのは特にやってこなかったからです。
そんな時に読んだある記事に、日本人はうまく融合させたり調和させることが得意だと書いてあって、それにすごく感動したんです。自分から全部生み出すのではなく、周りから取り込んで調和するということでいいんだと気付かされました。

日本人ならではということにも感動しましたし、これなら海外でも通用すると思いました。私は海外に行くことは、外国のことを知ることだと思っていたのですが、実際に行ってみて、日本を発信することでもあるんだと思ったんです。これからも、アートとダンス、音楽を自分なりに構成し、それをより発展させて、日本人の魅力として発信できるようになれたらいいなと思います。

記者:世界に挑戦する勇気が素晴らしいですし、Risaさんそして日本人ならではの魅力をどんどん世界に発信してもらいたいです。

「クライアントさんと観てくれる人との狭間にいること」

Q3. Risaさんが夢や目標を具現化する上での日々の基本活動や活動指針を教えてください。

Risa:もちろんクライアントさんの想いを汲み取って表現するのは第一なのですが、クライアントさんと観てくれている人の狭間にいることをいつも意識しています。基本的に10分間のパフォーマンスが多いのですが、その時間をいかに飽きさせないような構成にするのかを考えます。また、絵の出来だけではなく音楽との相乗効果も生かして調和させながらやるように心がけています。
先日SDGsのイベントでパフォーマンスさせていただいた時は、SDGsについてよく知っている人も全く知らない人もいたので難しかったです。でも、みなさんに楽しみながらSDGsに興味を持って頂き、最終的にはクライアントさんが泣いて感動してくださって、とてもやりがいを感じました。演出をすることで「絵を描くこと」がエンターテイメントとして成立するんです。

記者:構成までとても考えられているのですね。涙を流してもらえるほどの場を作れるなんて素晴らしいですね!

「中学校での美術教員の経験」

Q4. 夢をもつようになったきっかけはなんですか?そこにはどのような発見や出会いがあったのですか?

Risa:教員を経験したことが大きいと思います。美術は受験科目ではないので、いかに無理強いせずに生徒たちにやりたいと思わせられるかというのをすごく考えました。例えば、デッサンの描き方もちゃんと細かく教えると、普段やんちゃな子ほど楽しんで描き始めるんです。できないと諦めるのではなく、やってみようとするきっかけがあれば、アートはみんなが楽しめるものだと気づきました。
だからこそ、アートをもっと意味のあるものにしたいとも思い、何のためにアートを教えるのかというアートの存在意義を問うようになりました。今もまだその答えは模索中ですが、最近は、今までの大前提を取っ払って周りを受け入れる感性を育てたり、自分の表現をすることで他人の表現にも興味が湧き、コミュニケーションが取りやすくなるといった効果があると感じています。

記者:教員経験をきっかけにアートの価値を模索する中で、その価値を深く感じていらっしゃるのですね。

「あがり症な自分でも違う自分になれた」

Q5. その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

Risa:元々すごくあがり症で、人前に出るのが苦手だったんです。高校の国語の時間の一人の朗読で、声が震えてすごく恥ずかしい思いをしたのは今でも全く忘れられません。そんな自分を変えたくて、いきなり高2の文化祭でギターの弾き語りを友達と二人でやりました(笑)。最初は緊張するけど、その緊張が溶けて自分が人前で変われるその瞬間が快感で、あがり症の自分にもこういう快感って味わえるんだと知って、やめられなくなりましたね。

記者:やってみることで、できないと思っていたことも本当はできるんだという自分自身の可能性に気づかれた経験だったのですね。

「父の姿勢から自然と学んでいた」

Q6. Risaさんの人柄やパフォーマンスの特徴である、“調和”や人と人との“狭間”にいるという姿勢はどのように育まれたのでしょうか?

Risa:父の影響が大きいのではないかと思います。私の父は小学校の校長をしていました。退職を迎える年の6年生の卒業式で、なんとサプライズで子どもたちが父の卒業式を始めたそうです。そこでみんなが号泣していたという話を聴いて、とても父のことを誇りに思いました。新聞記事になるくらい感動的だったそうです。笑
父は自分のことをあまり言わず、相手の気持ちをまず優先するような姿勢で誰とでも接していました。そんな様子を見て、自然と私もそんな人間になりたいと感じているのだと思います。

記者:素敵なエピソードですね。お父様から学んだことが今のRisaさんのご活躍にも繋がっているのですね。

Risaさん、本日は貴重なお話ありがとうございました。

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Colorhythm Risa(カラリズム リサ)さんについて詳しくはこちら↓↓
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★★ライブ情報★★
8/23(金)19:00~21:00 @福岡
NYで活動するダンサーHirokoをゲストに迎えお届けするコラボレーションライブ!

【編集後記】

今回インタビューの記者を担当した大野、風見、高村です。自己表現にとどまらず、クライアントさんと観る人のことを繋ぎ双方に感動を与えられることや“調和”と言うキーワードは、日本人ならではであり、まさに新しい時代を創っていく大事な鍵になっていくのではないかと思いました。
アートの可能性をこれからさらに発見していかれることがとても楽しみです。世界一の夢、応援しております!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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