完璧な伊東ラ○フックスを求めて

どういう発端だったのか思いだせないのだけれど、恋人氏が唐突に言いだしたわけである。

「伊東ライフ的なアレ、伊東ライフックスをやりたい」と。

ご存知だと思うけれど、「がんばれがんばれ♥」というアレです。しらないひとはカルフォルニアの便利な友達に訊いてみよう。

このとき言われていた案件がふたつあって、ひとつが釘宮理恵の少年声で罵って欲しい、もうひとつが「がんばれがんばれ♥」と言って欲しい、というやつだった。ちなみに恋人氏は彼シャツをやれだの一緒に風呂に入りたいだの非常に要求が多い。だいたい断る。

それはそうとして、あるとき。
私が上になった流れで、「やっぱりアレをやってくれないか」という話になったわけです。それで、試しに言うだけ言ってみたわけである。

「がんばれがんばれ♥」

♥は気持ち。

やる気がまったく見えない物言いになってしまった。

「冷たい目をした渋谷凛に罵られている気分だわ…」

すまない。

その後、ダラダラと続けていたところ(いちおう書くけれど私は三週間くらい前まで処女だった。このときで五回目。この順応力は称賛されていいと思う)、おもむろに彼ががんばれ♥がんばれ♥コールを始めた。

「がんばれ♥ がんばれ♥」

うん???

セルフ伊東ラ○フ。

いや、伊東ライフ先生のエロ漫画っつーと「女の子が男に慈愛に満ちた激励を送り、甘えさせる体で搾り取り、男性としての自信を回復させる」フォーマットじゃないですか。そう認識している。誰かが「彼女たちは地母神なのだ」と言っていたけれど、まぁほら、基本的に一方通行というかそういうやつなわけで、甘えさせてくれるのに積極的!! 自分からグイグイ迫ってきてくれる! 素敵!!

そこをひっくり返された瞬間というのはやはり衝撃というか。
コペルニクス的転回というか。

「がんばる♥」

しかも声がちょっと可愛いのでリアクションに困る。

「この調子でがんばるっていうからがんばれって言って」

あ、うん。

「……がんばれ??」

「がんばる♥」

打てば響くように帰ってくる。

「がんばれー」
「がんばる♥」

ちょっと面白い。

その調子でまぁ最後まで続けたわけなのだけれど、字面に書いてもアホっぽい。しかし、それはそれとして、こういうのをクソオタと呼ぶのだなとも心の底から思いました。いや、ねえ、ついつい実現を夢見ちゃったりするよね。わかるよ。わたしも女の子とセックスしたいです。

翌朝、ぼんやりCSを見ていたところ、通販番組でゲストが言っていたわけです。「がんばれというのは死ねということだ」と。
なんだっけ、スマートドラッグ系のサプリの宣伝だったような。

正確には確か、

「がんばれっていうのはね、死ねって言うのと同じなんですよ」

しかし、しかしだよ。現実に伊東ラ○フ先生の同人誌はヒットしたんですよ。みんな死ねって言われたいのかな。エロスとタナトスだ。

そう考えると、非常に感じ入るものがあった。

+ + +

なお、コーヒーを啜りつつはてな匿名ダイアリーに(ふたりで)げらげら笑いながら投稿していた恋人氏の記事はこちらになります。

http://anond.hatelabo.jp/20160317101748

まさかのホットエントリ・ブクマ150越えである。

「知り合いの会社の社長がRTしてる……俺が書いたって言えない…」

このあとに私が出来心で書いた男女論エントリが400行ったというオチがつく。でも絶対こっちの話のほうが面白いと思うの……みんな世知辛い話好きだよね。

当時読まれた方はお気づきと思いますが、ここまで書いた内容は同時投稿した記事の焼き直しです。それぞれその2まである。興味があれば、まぁ探してどうぞ。しかしアホだなあ。

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