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イチョウ五重奏団 AT 大塚Greco Nov. 15, 2019

2019/11/18

今回のメンバーになってから初めて伺いました。
新澤テイストはそのままに、ゴージャスなアンサンブルに愛らしいアレンジ、素晴らしいパフォーマンスでした。

1stセットはお馴染みの "Frevo"から。
vcのソロはハーモニックにもリズミックにも難しい展開。一方vnソロはエモーショナルでスピード感のある演奏で。

2曲めの"鼓動"はカラフルなアンサンブル。
3曲め"Chega De Saudade"はシネマティークなアレンジに谷口さんのキレの良いclソロ。
4曲め"Ever"、vcとvnの深いサウンドが素敵です。vcのカウンターメロディが印象的でした。fl、pf、clのコンパクトなソロも味わい深く。

本日初演の新澤アレンジで月の光。pfテンポルバートソロから始まり。テーマ部分は4/4のライトなswing。ソロパートでは3/4スウィングワルツで。後半のアンサンブルは4/4でエンディング。


音大の学生さん(会場にいらっしゃいました)のご提案もあって、本アレンジの初演になったそうです。素敵な話ですね。

後半はJazzテイストより多めに。

セット最初はイチョウ5ではお馴染みのエリントン曲。
clのswingyなソロから開始。曲中のclソロではvcのwalking bass。
因みにclのピッチベンドアップは「気合」だそうです。
2曲めは華やかなアンサンブル。太田さんはピッコロソロ、谷口さんのバスクラも登場。
3曲めは太田さんのRisk Factorのレパートリーから。
メインテーマを弾くvcの深く豊かな音色が、大きな樹木の風格を感じさせて素敵でした。
4曲め、これもお馴染みジスモンチの大曲です。中間部のアンサンブルが益々凄くなってました。圧巻。

セットラストは定位置ですね、「風にそよぐ」。ここでもflのソロがとても印象的です。


アンコールはTV劇伴ですが、ゴージャスかつ弦のpizzも愛らしいアレンジで賑やかに。
エンディングはQuiet Leavesになだれ込んで洒脱なアレンジでした。
次回未定とのことですが、あればまた是非。

Info.
Date/Place:Nov. 15, 2019 / 大塚GRECO
Personnel
・新澤健一郎 (pf, arr.)

・太田朱美 (fl, piccolo, alt-fl)

・谷口英治 (cl, b-cl)

・帆足彩 (vn)

・橋本歩 (vc)

Set List
1st

・Frevo (E. Gismonti)

・鼓動 (K. Shinzawa)

・Chega De Saudade (No More Blues) (A. C. Jobim)

・Ever (K. Shinzawa)

・Clair de Lune (C. A. Debussy / arr. K. Shinzawa)
2nd

・Mood Indigo (D. Ellington)

・Liberty City (J. Pastorius)

・アメリカ自然史博物館組曲/樹の詩 Cut in 1891 (A. Ohta)

・7 anéis ( E. Gismonti)

・風にそよぐ (K. Shinzawa)

enc.

・本棚食堂のテーマ 〜 Quiet Leaves ( K. Shinzawa)

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