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つわりは病気じゃない!:教えてノワちゃん!

おつノワ~倫理を語る五歳児系VTuber シャノワール・カサブランカだよ!今回実は別の記事を書いていたんだけど、書いているうちにちょっと余談がそれてきちゃって、もういっそちゃんと記事化したほうがいいなぁって思ったので新たに題材を分けて記事を執筆することにしたよ!

さて、タイトルにある通りこの記事の内容は……つわり、について。今回の記事は妊婦さんも、妊婦さんじゃない人も、男性も女性も、なんなら今後妊娠の予定も結婚の予定もないって人でも老若男女問わず読んで覚えていってほしいな……っていうか人体の事なんだから知っておいて損はないし、タブー視するのも避けるのもダメ。無知は罪だぞ♡

とりあえず、そもそもなんでこの記事を書いているかというと……


この記事で、おそらく食べつわりでしょうな……って言うのがあって
それを説明しようと思って書いてたら長くなりそうだったのです。ではでは本題だよ~


グリム童話ラプンツェルのおかみさんが食べつわり?

グリム童話のラプンツェルの冒頭で、農夫のおかみさんがチシャという野菜以外食べられない!それ以外だと死んじゃう!!って言って
旦那さんが愛する妻の為に魔法使いの庭に侵入してチシャを盗むっていう描写があるんだけど、これって知識がないとおかみさんヤバい人だし、死ぬなんて大げさな~って思うじゃない?
それともそのチシャは魔法にでもかかってたんか?っていう話になると思います。
ただこれって現実的に考えてみるとあり得ない事ではない……っていう話。

そもそも、タイトルで「つわりは病気じゃない!」と記載したのには理由があって、このワードに不信感を持った人、特にこの言葉に苦しめられた人ってたくさんいると思うんだよね。
日本という国は医学知識というのが海外に比較すると技術面で勝っている点は多くとも、知識面で劣っていることがあるの。
特に産婦人科や精神科という分野においては、現状はその傾向も減少しているものの、かつては「医者のなりそこない」がやるような業務だった時代もあって(ちなみに歯医者もそうだった)
エリートから外れた落ちこぼれの医学生が就職するような分野だったとされるんだよね。
その風潮が残っているからなのか、医学関係者の中でもそういったヒエラルキーがあるという話も聞く。
実際の所、医学関係者に質問してみたらそういう風潮や傾向がない訳ではないと返答されたので未だに根強くそういった差別意識の様なものは残っているのかもしれない。


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さて、そんな訳で僕にとってもおっどろきーな話なんだけど、これだけ進歩してきたにも関わらず医者および看護師でもつわりに対して上記に記載した事が関係しているのか
「つわり」という症状を軽視している人間が病院内外・医療関係者にもいるし、同時に病院関係者ではなく多くの人間がこの事実を知らなかったりする。
もちろん今ではこれだけ情報社会として色々な情報が流通し交わされている事もあって最近では、知っている人も増えてきたわけなんだが、人間というのは大抵の場合自分にとって都合の良い情報ばかりを鵜呑みにするという傾向が高く、曲釈して理解している人間も多いんだよね。

まぁそのあたりはTwitterで「つわりは病気じゃない」あたりで検索してみたらどれだけの人がこの言葉に苦しんできたのか、垣間見ることができると思うよ。特にそうやって言ったことがある人や考えた事がある人はこの記事を読んだ上で、そのセリフを吐けるかどうか考えてみな、って僕は思ってるね。


実際、つわりは確かに病気じゃない

そもそもつわりが病気じゃないって言うのは、これだけ医学が発展していても未だに原因特定に至っていない症状であるということが大前提にあります。そう、病気って診断する事すら出来ないのがつわりなのである。

ちなみに同類の言葉として「妊娠は病気じゃない」という言葉もあります。事実妊娠は病気ではない。但し病気じゃないから辛くないはノットイコール。病気じゃないから何なんだ?え?っていう話だね。怪我って病気じゃないけど人体生命に関わる訳じゃない、妊娠だってそうだよ、人体生命に関わる事なんだよ。わかってんのか?バカ共。って言う話になってくるね。

これだけ問題視され続けてるこの言葉を吐き出す人間は、そろそろご自身の常識が非常識になったのだという事を理解してほしい限りだね。


じゃぁつわりって何さ

つわりには様々な呼び方があってつわりは軽度なものを指します。
悪阻と書いてつわりとも読めますが実際は「おそ」と読みます。
つわりは軽度なものを指す様に、悪阻は重症化したものを指し示し
医学用語では妊娠悪阻と呼ばれます。妊娠悪阻は深刻化した際には入院待ったなしとなってしまうこともあり、原因不明、対処策も限られている為決して軽視していい問題ではありません。

ちなみにラプンツェルのおかみさんが患ったのは、吐きつわりと食べつわりではないか?という説を僕は推します。
つわり経験者による経験談によると、特定のものしか食べれない、食べたくないといった症状が出る割合は多く他のものを摂取しなくてはいけないと思ったとしても嘔吐してしまうといった症状がかなりあるそうです。ラプンツェルのおかみさんのエピソードも、そういった昔の人たちから見た妊婦の姿、イメージから執筆されたのでしょう。

ちなみに、マックのポテトやケンタッキーのチキン等、なぜかそれだけは食べられる、食べた後は体調がいい等といった意見も結構みかけるので今後の参考になればと思う為、記述しておきます。

ちなみに胎児の影響について時たま口を出す人間もいるそうですが、つわりにおける胎児の影響はないとされているし、この時期は無理して食べるよりも食べられるものを食べる、その代わり水分だけは欠かさず摂取する、が医学的にも推奨される対処法となっています。


つわりについての詳細

つわりは、現状医学的に学説として可能性が高いとされる複数のメカニズムは存在するが、古代生物学における恐竜の絶滅よろしく、あくまで「かもしれない」の範囲を出ない生体反応。

有名な説としては
母体が胎児を異物として認識している為或いは適合過程における過剰反応
ホルモンバランスの崩れによる様々な不調といった可能性が挙げられている

妊娠中は薬物的治療を率先して行うことが出来ないこともあり(胎児への影響)、点滴以外の具体的な治療法および改善方法が存在しない。と、日本ではされているが、実は治療薬というか緩和薬が存在しない訳ではなく、海外では既に流通している。日本では認可はおりておらず、残念ながら使用することは出来ない。但しこの緩和薬も、個人差があり「プラシーボ程度の効果しかない」と言われる事もあるし、「劇的に効果があった!」という声もあるので人によりけりといった所である。

主な成分は、抗ヒスタミン剤とビタミンB6らしい……。
それらを考えると、多量摂取ではない場合に限りますがローズヒップ、エルダーフラワーのブレンドハーブティーなんかはつわり軽減にいいかもしれない。
ローズヒップはビタミン爆弾と言われる程ビタミンが摂取できるし、エルダーフラワーは花粉症等に効果があるとされるアレルギー抵抗等の効果を持ってるのと、妊婦にも良いとされるハーブです。

また上記で記載した通り妊娠悪阻というものが存在し
これによって母体が危機に晒される場合があります。
医師の判断あるいは本人の意志によって堕胎(中絶)も視野に入れなければならないこともあるし
重度の場合、母体の生命維持に支障をきたします。
ましてやこの記事を執筆するきっかけになった様な、医療が発達していない時代には産後の死亡率を高めていたと推測される(栄養失調等)……と推測していましたが、実際調べたところウィキペディアにこう記載されていた。

紀元前2000年から妊娠による嘔吐についでの説明はあるが、妊娠悪阻の明確な医学的説明は1852年にアントワーヌ・デュボワ(英語版)によってされた。 妊娠悪阻は0.3–2.0%の妊婦におこると推定される。以前は妊娠中の良くある死因の一つだったが、適切な治療が受けられる現在では非常に珍しい死因である。妊娠悪阻の影響を受けた人は流産のリスクは低いが早産のリスクは高い。一部の女性は症状によって中絶を選択する人もいる

つまり、実際に死亡者が現状でも存在しているということだ。何が「病気ではない」なのだろうか。このパーセンテージは推定である上にじゃぁ実際少ないでしょう~と思う人も多いかもしれないからきっちりと明記しておこう。

日本の人口は約1億200、女性は凡そ64,815,079人らしい。
細かい数字は分かりにくいので6千万人とする。
あり得ない話ではあるがそのすべての女性が妊娠したとして
6千万人中、4千800万人はつわりになって12万人は妊娠悪阻になるということになる。
日本だけで考えてみてもこれだけの人間が可能性があるということだ。
決して少ないと言えないだろう。
一般的な小学校に1人から2人はいるということになるし、何より死亡率が0な訳ではないのだから……。


つわりの種類

つわりの種類は大まかに4種類に分けられており吐き、食べ、よだれ、眠りである。
これらは単発で出る場合と併発で出る場合があり、また軽度と重度も異なるので性別問わず「理解」しておくべき事項であるということを胸に刻んで頂きたい。
何故ならば、命に関わる内容であるし、無理解や無知は罪なのである。周囲が軽度であったからといって安心できることではないし、病ではないからこそ怖いのだ。治療法がない、対処法がないということだから。


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・吐きつわり
つわりといったらこのイメージだろう。主にホルモンバランスの狂いからくる一時的な知覚過敏によって引き起こされる。
嗅覚・視覚・触覚・視覚等五感の様々が研ぎ澄まされ過敏になっている為、体調を崩しやすい。お米の匂いで吐瀉する妊婦も多いと聞く。特に炊き立ての米の匂いは妊婦にはテロレベルだとか。
特に匂いに過敏になりやすい時期である為、家の中も外も地獄で直ぐに吐き気に繋がる。重度者は動くことすら出来なくなる上に、あらゆる食べ物に拒絶反応を示すようになる為、栄養失調を引き起こしやすい。

この際の民間療法としては柑橘類・ミント等の香りによる緩和であり、点滴によってかなり楽になる。但し、点滴も効果をなさない時は入院か或いは堕胎を余儀なくされる場合もある。
アロマテラピーに頼る事で改善した例もあるので記述しておくと、主にグレープフルーツ・レモン・ペパーミント・ライム・ベルガモット等が良いとされるのでハンカチ等にオイルを垂らしておいて、気分が悪くなったら嗅ぐ等も良いかもしれない。最も必ずしも効果があるわけではないのは注意事項だ。


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・食べつわり

意外と知られていないつわりの種類で、空腹を感知すると気持ち悪くなってしまうつわりです。吐きつわりと比較すると平気そうに思えますが
まったくそんな事はないと断言します。そもそもこの空腹の感知ですが、普段であれば1日三食しっかり食べていれば感知しないものですがこの状態の妊婦は常時空腹を感知します。
その為、常時何かしらを食べていないと気分が悪くなる上に経験談によればつわりが終了した後も空腹というものに対して恐怖心を持つようになるレベルの場合もあるそうです。
食べつわりの原因候補の中に、妊婦は低血糖になりやすいというものがあり、それによって引き起こされるのではないか?という説があります。
特に寝起きが一番症状が強く出やすい為、就寝前は出来るだけ空腹にならない様に心がけるのが対策例としてあります。このつわりの難点は、極度の体重増加による胎児への負担になるので、量は少なめに・回数を多めにするという形やガム・アメ等の長時間口内にあるものが推奨されたりするそうです。


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・眠りつわり

眠りつわりは、基本的には眠り続ける、眠くなる、ただそれだけ!という種類のつわりなのですが、症状としては睡眠障害(過眠症)レベルのものが多く、日中だろうと夜だろうとまったく関係なく睡眠を欲します。急にこと切れた様に眠ってしまう事もあるので、安全とは言えないです。つわりの中でも一番併発しやすく、同時に期間が長いことが特徴で長時間の睡眠によって頭痛になったり、夜眠れなくなったりする等の弊害が起こります。
ただ何よりも一番つらいのは理解者が少ないことだと言えますね。
眠いだけなら我慢できる、と思われがちなのでどうしても理解されにくい傾向にありますが、我慢できるレベルではないです。


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・よだれつわり

唾液の分泌量が多く人によっては飲み込むことが出来ないレベルになります。それによる不快感が強いことや、眠れなかったりするなどの症状が起きます。場合によっては窒息につながることもあるので危険です、何かと一緒に併発する事のほうが多く、脱水になりやすいのでこまめな水分補給が必要です。代謝を上げたり、或いはビタミンB6を摂取すると改善が見込めるので推奨されます。



代表的なのはこの4つで(ちなみに吐きつわりとにおいつわりをまとめてますが別々な場合もあります)、他にも細かくしていけば色々な症状がつわりにはあります。区分できるのが4つ(ないし5つ)なだけなのがつわりというものになります。


まとめ

元々の論点は、おかみさんはつわりだったのではないか?という点でしたが
思ったよりも長くなってしまったので記事を分けたといった感じになります。
このつわりに対して、色々な人が女性に限った事だと知ろうとしなかったり
自分が経験者ではない為に軽視したり、逆に重度だったからこそ判定が厳しくなったりする事がある訳ですが、そもそもとしてつわりというものは妊婦の身体をどういった形であったとしても苦しめる症状であり、軽度・重度関係なく危険視すべきことであるということです。
さらに言うのであれば、そもそも「妊娠」そのものが危険を伴うことであるという自覚・理解をしなければならない事だということです。
当たり前のように、当然の様に行われている事かもしれませんが、元々そのように作られていても、最初からそうではない訳で
妊娠というきっかけによって身体が作り替わってくわけです。それは決して軽視していいものではないでしょう。この記事をきっかけに、より多くの人が理解と許容と、そして知識として頭の中に取り込んでいってくれればいいなと僕は思います。

ということで、教えてノワちゃん!はとりあえず以上です。

最後に「つわりは病気じゃない、だからこそ軽視できない問題なんだ」を覚えていってね!以上。


(もともとの記事はまだ完成していないので後日編集にて追加します)

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