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弟 狐か狸につままれる

私の弟が小学1年生の夏休み
母の田舎に帰省中 起きた出来事です

弟は田舎の小さな小学校で行われる盆踊りに出かけました。
待てない弟は祖母と2人で祭りに向かった。

小学校までは一直線
車1台ギリギリ通れる慣れた田舎の細道を手を繋ぎ歩いてた
通常なら歩いて5分ほどの道のりです

いつの間にか自分の背丈よりも高い草むらに入ってしまい、祖母にこの道ちがうよと言った。
祖母はおかしいなーおかしいなーと言いながら草をかきわけ歩いた

祭りの音は聞こえるのにたどり着かない

祖母は焦っていたのか早足になっていたらしく、弟の手をぐんぐんひっぱり学校に向かった

そもそも草むらなんて道中どこにもないはず…
なのに行けども行けども草むらが…
祭りの音が大きくなるわけでもなく小さくなるわけでもなく、こんな道いつできたんだと慌てる祖母と半べその弟
どう考えても迷うはずない道
あるはずのない草むらに迷い込んだ事を弟は理解した

狐か狸のしわざだ!!

そのことを祖母に告げ、このままでは助からないと怖くなり「おとーさーん」と全力で叫んだ瞬間
車のヘッドライトがピカーッと光った

小学校の下にある田舎道に出ていた

そのライトは2人より少し前にビールを買いに出て帰る途中の父だった。
何しとるんや!と田舎道に車をとめ話を聞いた。
祖母と弟は祭りどころではなくて、泣きながら父の車で帰ってきた

その後母と2人で祭りに出かけたけど、草むらなんてないいつもの慣れた道だった
もちろんあっという間に学校に着いた
弟はこのことを話しても姉の私は信じてくれないだろうと黙ってることにしたらしく、何十年もたって大人になって聞かされた

夏休みの子どもにはミステリーが起こりやすい
私にも1つあるけど怖いので話せない

信じるか信じないかはあなた次第

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