これの1：00から喋り出すタキオンを愛してる男、こういう感じでひたむきに向かってくる男性と結婚するといいと思います。

まず第一に『姫』ではなく『殿下』呼びなのが上品よね。

痺れるわ…。うまぴょいってなんだかよくわかんないけども。

それに宝石をプレゼントとかではなく、『おいしいコーヒーを飲んでもらうためにサトウキビ畑を開墾して製糖工場を買収する』という心意気。

持って回った愛情表現も、無駄に溢れかえったパワーも、実に素敵だわ。

ちなみに『姫』の正しい対義語は何かお解りかしら？

王子？

ブブーーー♥

それはね、『じい』よ。

昔、黄猿ボルサリーノ顔の普段は苦み走った男尊女卑系のガテン系おっさん社長が、出会ってから数か月して突然かな、はじめの頃はわたくしにちょっとイライラしているかのようなヒトだったのに、自分の娘位に年下だったわたくしを唐突に敬語で『姫』呼びし始めて、そして

「姫、じいが思いますには…ホニャララでござります」

と自分の事を時々冗談めかして『じい設定』で敬語でしゃべり始めたの。

でね。

今までわたくしのことを『姫』呼びしてくる男が何人かいたけどわたくしそれには1ミリも感動できなくて、ただ（ハア？一体全体なんの分際で自分で自分をいきなり勝手に王子様認定してるわけ？）って死ぬほどムカついてたまらなかっただけだったのに

(あ、いや、そこでムカつくわたくしもわたくしというかいくぶん気が狂ってるのはわかってる)

なのに…なんという事でしょう…

ティアドロップサングラスの下で恥ずかしそうに目を伏せながら照れた感じで『姫、姫』と呼ぶ田中邦衛を日焼けさせて怖くしたようなオールバックのおっさんのはにかんだ笑顔を見ていると

「あ、あれ？この人の呼ぶ『姫』だけは…はあん…なんか…はあ…キモチイイの...♥」

って思いました。

だからね。女の子を『姫』呼びしたくなったけど絶対キモがられたくない人はね、自分の呼称を

『じい』

になされませ。