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\Chatty+的BOOKレビューリレー/第3走者『政治学者、PTA会長になる』岡田憲治 

こんにちは。Chatty +読書部のオケです。
8月のイベントに向けて、BOOKレビューリレーのバトンを繋ぎます!

噂の魔界をちょっと覗くつもりだったけれど…。

さて、私は息子がまだ2歳と小さいため、噂に聞くPTAとはどんな魔界なんだろう…事前学習して備えねばという思い半分、残りの半分は単なる怖いもの見たさでこの本を手に取りました。

ところが、最初の数ページを読んだところで、こ、これ私の周りで、すでに日常起こっていることでは…!と気づきました。仕事の進め方、職場での人間関係、夫婦間でのコミュニケーション、友人との何気ない会話、お店の店員さんとのやりとり…。

自分ではない誰かと対面する限り、同じ物を見ているはずなのに、全然見えている景色が違うということに驚きと戸惑い(時に怒りや悲しみ)を感じることが多々あります。

私がハッとしたのはこの本のこちらの一文。

「言葉を受け入れる基盤のない人に伝わらない言葉を投げつける」未熟さはいつも僕のアキレス腱になる。お互いの異なるところばかりが目に入り、共有地平がきちんと存在することを、忘れてしまうのだ。

身に覚えがありすぎる…

さて、私の超個人的体験談(でも、あるあるだと信じてる)ですが、先日息子が高熱を出しまして、保育園行けない日が続き3日目。私はすでに2日間、早朝、息子の昼寝中、夜に仕事をして乗り切り、3日目の午前はどうしても出勤して仕事をしたいので、夫に代わって欲しいと伝えたところ、

夫「うんいいよー。オレも、疲れてるし、もう丸1日休んじゃいたいなあ」と呑気な声が帰ってきました。

私「今週ずっと保育園に行けないかもわからないんだよ?先を想定して動いてよ!明日以降、貴方が休めなきゃ私が休むしかないの!」

と夫にキレッキレにぶちまけました。

…違う。言いたかったのはそうじゃない。2人で譲り合って助け合って、この難局を乗り切りたいと思ってた。そして、いつか2人で絵日記(私が毎日描いている育児記録)を見ながら、

「イヤイヤ期と体調不良が合わさった、あれは最強だった…」

「お水をワイングラスでしか飲まなくてほんと困ったよね…」

と笑い合うはずでした。さて、どこで掛け違えたのか。おそらく、張り切って自分で仕事の調整をつけて乗り切ろうとしたあたりから…?

つまり「自分が公平に扱われていないのではないか」というハートに火がつくと…

ええ、私のハートもゴーゴーとそれはよく燃えておりました。どうして私ばっかり!!と。

大切なのは伝え方。こんなとき、一体どうすればいいのでしょうか。著者のオカケン先生はこう書かれています。

相手の大切にしているものを丁重に扱いながら、やり取りをすればよかったのだ。

相手が自分の期待どおりの反応でないことに怒り、勝手に裏切られた気持ちになる。育児をするようになって、以前よりこの気持ちを自分のなかにくっきりと感じるようになった気がします。

相手があってこそのイレギュラーを楽しむ

そもそも、何のために人と話をしたいと思うのでしょう。相手のふとした一言で、自分には見えなかった景色が急に見えるあの瞬間、何の意味もなかったものが、急に繋がって動きだすあの感覚は、とても刺激的で心地良いものです。
また、私の何気ない言葉が、偶然にも相手に同じ作用をしたときの、あの何とも言えない嬉しさも、生身の人間相手に話し、自分の期待どおりでないからこそ生まれるものです。

実は、オカケン先生と同じく、私も平均より少し遅めに親になった一人です。そして、自分の人生に思いがけずやってきた育児というステージで起きる物事を出来る限り楽しく享受したいと私も思っています。

パートナーシップも、PTAも、反抗期も、これからやってくるであろう噂のダークマターの数々も。相手があってこそ生じるイレギュラーを怖がるだけじゃなく、どうしたら面白くなるんだろうと考える視点をこの本を読んで学んだのでした。

オカケン先生とお話しできるチャンス!


最後に、この本の著者、オカケン先生こと岡田憲治さんに会える特別イベントが開催されます!詳細はこちらまで↓


BOOKレビューリレーの第1,第2走者の投稿はこちら▼

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