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【イベントレポート】ローランド・ベルガー出身CFOと伊藤忠出身COOが語る、それぞれの業界の魅力やキャリア

みなさん、こんにちは!Chatwork新卒採用部の宮本です!
4月19日(水)に開催した2025新卒向けキャリアセミナーのイベントレポートをお届けします!(当日は100人を超える学生さんにご参加いただき非常に嬉しかったです🎉)

  • コンサルや商社に興味がある

  • 大手・メガベンチャー・ベンチャー、どの業界のインターン選考を受けようか迷っている

  • キャリアプランを参考にしたい

  • 各々の業界の魅力を知りたい etc…

という、学生のみなさんの参考になれば幸いです。

イベント登壇者
・取締役CFO:井上直樹(ローランド・ベルガー出身)
・取締役COO:福田升二(伊藤忠商事出身)

聞き手
・スローガン株式会社:松尾賢人

上場企業COOのキャリア変遷

── 商社出身の福田さんからキャリアの変遷についてお伺いできますか?

福田:キャリア変遷については、「意思決定」を軸にお伝えできればと思います。私たちの時代は、ベンチャーに就職するのが当たり前というわけではないですが、みなさんと同じように変化の多い時代でした。『商社が面白そう』と思って伊藤忠に入社を決めたんですが、10年くらい上の先輩社員がとても優秀で、成長する人=変化する環境の中で自律的にビジネスを成し遂げて、失敗と成功を経験している人なんだと気づいたんですよね。そこで、より成長できる環境に身を置くために転職を決意しました。エス・エム・エスでがむしゃらに業務に取り組んで、ビジネスパーソンとしてのスキルは身につきました。その後、より規模感があって社会貢献性が高い環境を考えた時に、今のChatworkに入社を決めたという流れがあります。

──というと、キャリア選択には一貫性がある感覚ですか?

福田:そうですね。「マーケットやトレンドが良い」「成長している会社」が人の成長を決めていると感じています。中途・新卒採用の面接を数多くこなす中でも、どの成長フェーズでどんな仕事をしているかがその方の成長に影響するんだなとは実感しますね。

──商社で特に得られたスキルはありますか?

福田:数字が見れる・契約書がちゃんと見れるという「基礎知識」や、事業管理能力は一級品だと思います。そこをきちんと学べたことは大きかったですね。ただ外の世界を見ると、世の中の早い変化についていけないことが怖くなって、より伸びる・成長できる企業を探すようになったという過程があります。

──その焦りから、どうしてエス・エム・エスが伸びると思ったんですか?

福田:日本全体の人口が減っていく中で、「領域として伸びる×IT」と考えると、エネルギー、教育、農業、ヘルスケアあたりを当初考えていましたが、ヘルスケアがその中でも伸びると感じたからですね。

イベント中の様子(取締役COO:福田升二)

上場企業CFOのキャリア変遷

──井上さんのキャリアはコンサルから始まったと思うんですが、変遷についてお伺いできますか?

井上:文学部出身で、実は心理学・マーケティングに元々興味があったんですよ(笑)。新卒ではアサツー ディ・ケイ(現:ADK)に入社したんですが、広告代理店は新卒当時の私からすると、マーケティングではなく広告の代理でしかないように見えたんですよね。上流のマーケティングは戦略コンサルでしていることがわかってきて、第二新卒としてローランド・ベルガーに入社しました。

── そうだったんですね!ローランド・ベルガーに入られて変化したことなどありましたか?

井上:さっきの福田さんの考えとも重複しますが、「旬」な会社にいることが自分の成長には大事なんだなということに気づいたのは大きかったと思います。ただコンサルでは「戦略を立ててスライドを提出して終わり」になってしまって、実行フェーズに携われないのがジレンマに感じてしまったんですよ。だからこそ、今思えば「旬」なタイミングのデル、リクルートへと移っていったような気がします。戦略があって実行に移していくことで実績が出るので、やはり目に見えて面白いんですよね。

福田:井上さん、全部「旬」な企業に入られてますよね。羨ましいです(笑)。

── リクルートは当時どうでしたか?

井上:企業として成長していて権限移譲もされていたので、戦略を作って実行に移す業務は非常に面白かったです。ただ、私はここで一気にキャリアを変えてファイナンスの方に移ったんですよ。M&Aに興味があって、上長に直談判して移してもらいました。その時代に、たまたま良いタイミングでIndeedの買収に携わることができて、経験を積むことができました。

── 上司に直談判はすごいですね…!

井上:そうなんですよ。もしかしたらあの時代だからかもしれないですが(笑)。

イベント中の様子(取締役CFO:井上直樹)

ベンチャー企業に転職した理由とは

── それぞれのキャリア変遷をお伺いしましたが、なぜベンチャー企業に転職を決められたんでしょうか?

井上:Chatworkは自分で調べて、当時駐在していたロンドンから面接を受けました(笑)。

福田:どうやって調べたんですか?

井上:5〜6年海外にいて日本の転職市場が当時わからなかったので、一から調べていたんですけど、コミュニケーション領域をスタートアップで取ろうとしていることに筋の良さや成長性を感じて応募しましたね。海外はビジネスチャットも需要が高まっていてイメージが湧いたので、より面白さを感じたという理由もあります。

福田:たしかにコミュニケーション領域を取れるのは大きいですよね。私もエス・エム・エスで「Chatwork」を使用して知っていて、最初は社外取締役としてアドバイザーをしていたんですが、知っていくうちにサービスとして中小企業の課題を解決できるポテンシャルがあると感じたのがきっかけですね。エス・エム・エスのグロースしていった雰囲気と似ていて、もう一度それを味わいたいと思ってChatworkへの入社を決めました。

それぞれの業界の成長性とは

── 外資コンサル・商社・事業会社で得られる成長をより深く知りたいです。

福田:成長=優秀になりたいという気持ちがあるからだと思いますが、「環境」が重要だということは覚えておいてほしいと思います。「商社」の看板があって優秀と言うのか、「看板なし」で優秀と言うのかは全然違うんですよね。どの業界に入っても、「看板なし」で優秀になるために経験を積んでいくことは大事です。

井上:そうですね、コンサルではロジカルに考える思考は圧倒的に育成できると思っていて、「目的」を何に置くかは非常に大事だと私は感じています。将来事業会社でトップに就きたい・会社を立ち上げたいという目的があるとすれば、最初にコンサルを選ぶというより事業の経験を積んだ方が良いと思います。もちろん、コンサルの業務を追求したいということであれば、目的をそれに置いてコンサルに入社する方がいいと思います。

── なるほど。

井上:私の知り合いでもコンサル出身の経営者が沢山いますが、やはりコンサルだけでなく、事業を経験している方ばかりなので、事業を作る・グロースさせる経験は必須になってきますね。

福田:作った仮説の検証はできないですもんね。

井上:そうなんですよね。結論として、事業をやりたいのであれば事業会社に行った方がいいし、コンサルが好きでロジカルに考えることが好きな場合は、コンサル業界に行ってトップを目指すべきだと思います。

── 「旬」な企業の見極め方は?

福田:「初期の成長」は環境に大きく依存すると思うので、「業界×企業」の成長性を掛け合わせて考えた方がいいです。先ほどの話にもありましたが、マーケットやトレンドとして伸びるかどうか・企業自体が成長フェーズにあるかどうか(売り上げ・人員がどれだけ伸びているか)がポイントになります。IR資料などを見るとわかりやすいかもしれないですね。

井上:私の場合は経験を積んでできることが増えて、やりたいことが増えたり変わってきました。成長している企業で常に努力していたことで、できることが増えたので、大きなキャリアチェンジができたのはそれが要因だと思います。

参加者からの質問(抜粋)

── 商社時代、裁量権はありましたか?

福田:ないですね。上の層は非常に分厚かったです(笑)。成果が出ていればある程度自由に仕事はさせてもらえましたが、「意思決定」を含めた裁量権となるとなかなか難しいと思います。

── お2人が就活生だったら今でも伊藤忠やローランド・ベルガーに入社しますか?

福田:今に満足してるので、同じ道を歩むと思います。今の時代に就活生になるんだとしたら、トライアンドエラーを自律的に回せる環境にいないと人は成長しないので、選ばないと思います。

井上:今であれば、グロース段階の企業に行きたいと思います。昔だったらリクルートは非常に魅力的なのでリクルートを受けてると思いますが(笑)。お金と人が集まっている企業はグロースしているので、そこに入ってチャンレンジをしたいですね。

── 戦略の見極めが難しいとありましたが、Chatworkの戦略をケーススタディ的に教えてほしいです。

福田:私たちが実施しようとしているインターンにも通ずる部分がありますが、中小企業の課題は生産性が改善されていなくて、ITの活用にも難しさを感じていて本来の業務に割ける時間を作れていないんですよね。そこから考えると、よく比較されるビジネスチャットの会社とは戦略が全く異なるんですよね。
Chatworkが開示してる中期経営計画も面白いのでぜひ見てみてほしいです。

── 長期インターン先で上司が忙しく、インターン生の自分にフィードバックをしてもらえません。フィードバックがもらえないと自分が成長しているのか感じられないのですが、自分が成長しているという判断はどうしたら良いですか?

福田:一定成果が出ている前提でお話すると、私個人の意見ですが、今のままの状態を続けているのであれば「少しずつしか成長できていない」と思います。フィードバックは成長の1つの手段でしかないので、今とは違う非連続に挑戦をしていくことが大事で、1ヶ月分の成果を半月で出したり何かを変えていく意識が非常に大事です。

井上:スタートアップだと、自分に負荷をかける意識が私も大事だと思います。成果=成長だと考えない方が良いですね。

さいごに

いかがでしたでしょうか?自分の将来を考えた時に、何がしたいのか?どんな自分になっていたいのか?を、改めて考え直す・整理するきっかけになれば嬉しいです!

コンサル・商社・大企業・ベンチャー・スタートアップの企業を見る中で、Chatworkでしか経験できない「中小企業の課題を解決する事業立案」のビジネスインターンシップは、これまでにない濃密な3日間になること間違いないです。ご興味がある方はぜひチェックしてみてください!

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