架空の映画予告編『名前のない遺体』 2 チャボ | studio chavo 2023年5月11日 10:48 監督chavoの架空の予告編アナザーストーリー映画「ドライブ・イン・マイカー」を見た翌日に描いた簡単なプロットから再構築し、制作しました。最後に最初に書いたプロットを載せておきます。『無題』彼が死んでから彼が戸籍を持っていなかったことを知ったー美しい景色ー「かくれんぼで鬼が勝手に帰ると監禁罪になるって知ってた?」町で話しかけてきた第一声がそれだったニコニコとした表情の裏にちょっと危険な匂いお返しに「人は一生のうち、寝ている間に10匹以上のクモを食べている」という根拠のない雑学を教えてあげたらすごく大袈裟にリアクションをするからその笑顔に釣られてまんまとお持ち帰りをされたそれから1年くらい別に付き合うとかそういうことじゃなく頻繁に彼の家に通っていたある日彼のスマホの通話履歴から警察に呼ばれた事故死だったらしい警察署に呼ばれて色々聞かれて全部正直に答えた「本当にこの人のことを何も知らないんだ」遺体も見せてくれないしムカつくし捨て台詞のように彼の好きな体位や性癖を言って帰ったら担当刑事から下心丸出しの連絡が来てめちゃくちゃ気持ち悪かった警察の公式サイトには、身元不明死者の一人として身長や事故当時の服装などが掲載された間違いなく彼のものだったすでに彼の家には東南アジア系の外国人が住んでいて話も通じないし訳が分からないし大泣きしてしまったシャボン玉が弾けたように彼の存在は急に世界から消えていた東南アジア系の外国人はなぜかスイカをくれたー海でスイカを横に置いたまま夜ー彼が何の仕事をしていたか全然知らないけど、まともではなさそうだった戸籍がないならきっと通帳すら作れない法律に反した事しか生きる術がなかったのかもしれないし、そうじゃなかったかもしれない「夢とは現実から逃げる事だ」と私が言ったら「夢とは現実と戦う事だよ」と彼は珍しく笑わずに言ったその目は私を見ているようでずっと遠くを見つめているようだった存在を証明する手立てがなければ自分や隣り合う人の本当の存在を誰もが知らないんだ全てを塗り潰して今日も日が昇るー徐々に寝ながら朝が明けるーーあの担当刑事から電話があって起きるー「お、やっと電話とってくれたね!心配してたんだよ!」「ねぇ、、、」「ん?なに?」「スイカの季語は実は秋って知ってる?」「ん?あーそうなの?ところでさ、今日の夜食事にいって相談に、、」「つまんない奴」ー何か話し続ける刑事ーースマホを海に捨てるー一美しい景色余韻ーースイカを地面に叩きつけるーーバクバク頬張るー世界はどこまでも美しく、とてもずるく思えた【チャンネル登録】 / @chavophoto #創作大賞2023 #オールカテゴリ部門 2 SNSでシェアしていただけたらすごく嬉しいです! 記事をサポート