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茶屋のお便り8月号《前半》~そばの種蒔きと超個人的パワースポット~

 すっかり10月の半ばに差し掛かろうとしていますが、8月号を今更掲載しようと思います。利賀村内には紙媒体を配布してありましたが、こちらに出すのをすっかりサボってしまいました。


■ そばの種まき

 7月22日から1週間ほどをかけてそばの種まきを行いました。天気が良すぎるくらいに良くて、雨に邪魔されることなく一気に作業を終えることができました。利賀村では長年の経験則で7月25日前後が種まきの適期とされており、いい時期に作業できて良かったなと胸をなでおろしています。

 種を蒔き終わってからすぐに溝を排水口までつなげました。そばは水にとにかく弱いので、排水対策がとても大切になってきます。無事に4、5日ほどで発芽して、2週間ほどで10~20cm程度の丈まで伸びてくれています。

 あとは台風がどうなるかですが、こればっかりは祈るのみですね。お盆なのでお墓参りに行って、「どうぞ見守っていてください。」とご先祖に伝えてきました。五穀豊穣を願っても「それは約束できんわ。」と言われると思って、やめておきました。

 下の写真は祖父が陸軍士官だった頃の軍刀です。仏壇の隣の床の間に飾ってあるのですが、僕にとっての超個人的なパワースポットとなっておりまして。実家に帰るといつも正座して向かい合っています。

 真剣に帯びる何とも言えない緊張感によりまして、背筋が伸びるといいますか、身が引き締まる思いが毎回します。それと祖父が応援してくれるような気持ちにもなります。果たして無事に収穫できるかどうか。農作業もしっかりやってお参りもして、人事は尽くしたので、あとは天命を待つのみといった心境です。

■ そばの品種

 「常陸秋そば」と「信濃1号」という2つの品種を蒔いてみました。「常陸秋そば」は茨城県のブランド品種で、実が大きくて豊かな香りと甘味が人気だそうです。粒揃いも良いらしく、丸抜きやそば茶などの加工用にしてもいいのかなと思っています。
 「信濃1号」は品質も良く収量も狙えるオーソドックスでバランスの良いものだそうです。両方とも生育日数は70日ほどなので、9月末から10月上旬が収穫期となりそうです。どのようなものが収穫できるのか期待と不安で胸がいっぱいと言いたいところですが、不安ばっかりです。天気予報とにらめっこが続きそうです。


 私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。

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