ガリバー旅行記*

老人についての記述を見つけた。「80歳になると、がんこで、いこじで、よくばりで、気難しやで、うぬぼれやで、おしゃべり」「友達と楽しむこともできず、愛情というものが感じられなくなり、親しさを感じられるのは、せいぜい孫ぐらいまで。ねたみや、力のない欲望ばかりが盛んになる」「90になると、髪も歯も抜け落ち、味もわからなくなって、手あたり次第に飲み食いするだけ。記憶は青年時代や中年時代に見聞きしたこと以外はない。物の名前は忘れる、人の名前は忘れる。本を読んでも、一つの文章のはじめからおわりまで記憶力が続かないので、ただ一つの楽しみさえもうばわれる」250年前の作品です。変わっていない。

65歳で既に結構そうなっている。そうなりたくないという意志を持って抗っていこう!よし!

*スイフト作、中野好夫訳、岩波少年文庫

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?