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手書き風の文字を研究してみた。


サムネを見ていただいたらわかると思いますが、僕は文字がめっちゃ下手です。


文字を書くということに対するコンプレックスというか劣等感というのがずっとありまして、そのルーツは小学生くらいにまで遡ることになります。
左利きのせいか、どれだけ頑張っても書道は綺麗な字が書けないし、右へのはらいで、一度止めて緩やかに抜いていく。という書き方も、押しながら書いているのでうまくできなかったんです。


小学校に始まったことではないのですが、その後の中学校、高校も、字が上手くかけないな。という思いを抱えながら生きていたんですが、学校内でノートを見せたり見られたりする機会は非常に多かったように思います。
〇〇くん、字うまいね。
そんなことないよ。全然下手だよ。
みたいな感じです。

その謙遜を見て、羨ましくなって悶々とした学生生活を送っていたわけなんです。
そんな薄暗くてしょうもな青春を過ご中で僕は、ああ文字書くの嫌いだ〜。ってなってしまっていたんです。

流石に大学に入るとパソコンで字を書くことが増えたので、流石にその気持ちは薄れていきました。
ただ、またここ最近、僕のツイッターには、手書きの文字が流れてくる機会が増えました。
inlivingさんや、燃え殻さんの投稿に流れる手書きの文字を見ました。
それに加えて、旅行先のお店の看板とかにも!

こういうやつこういうやつ。(これは尾道に行った時に見たやつです。)


ちょっと待て。
手書きの文字ももはや、読むことだけを目的とした、機能的なものではなく、グラフィックの一部として表現の中に組み込まれているんじゃないのか?って思ったわけです。(もともとタイポグラフィ的なのはあったけども)


そして、今まで何度かあげていますが僕は絵を描くのが好きです。
そんなわけで、苦手な文字も、絵だと思って書いたらかけるんじゃねえのか?と思ったわけです。それがこの研究のきっかけです。

今日から何回か不定期で、手書き風文字の効果と種類を研究していこうと思います。

まず最初に手書きの文字が使われるシーンにはどんなところがあるのかを調べてみます。
・アーティストのアートワーク
・ファッション系グラフィックのキャッチコピーや紹介文
・食べ物系グラフィックのキャッチコピーや紹介文
・記事のサムネや挿入画像(エッセイ、取材記事など、ジャンルは問わず結構使われている。)
・店舗のポップなど
ですかね。

ただ今回注目したいところでいうと、グラフィックデザインや、雑誌のキャッチなど、いわゆる画面全体を構成する要素がいくつかある中の、手書き文字というところになるので、店舗のポップは除外します。
というのは建前で、おしゃれになりたいのでおしゃれな文字だけを集めたいという気持ちが本音です。



そんでもってここからは、正直研究というよりかは、テストみたいなもんで、画像と、文字を組み合わせていって、それぞれどんな印象になるのか。っていうのをみていけたらなと思います。
第一回目の今日、集めてきた文字は、
・女性ファッション雑誌に使われている手書き風の文字
・カルチャー系雑誌に使われている手書き風の文字の二つです。

僕が意図して文字を選択しているということもありますが、文字のテイストは結構別れたんじゃないですか?

カルチャー紙で使われている文字の方が、

・文字自体の太さがまばら
・文字の高さや、文字の幅もまばら
・可読性が低いものもちらほら
という感じになりました。

女性誌の特徴は今回の比較でいうと、その逆になります。

また、手書き風の文字が使われる場所としても、カルチャー紙は見出しやキャッチでそのまま使われることが多く、女性誌はキャッチなどより、セリフとして使われることが多いように感じました。
(セリフがキャッチの場合は女性誌でも手書き文字を使っていました。)


僕なりの考察では、
・女性誌においては、服やモデルを「装飾するための要素」として手書き文字が使われている。
・カルチャー紙では、ページ、コンテンツ内の「世界観を表現するための要素」として使われている。
のではないかと思いました。

・女性誌で、ある程度下線が意識できたり字はばが安定していたりするのはそのためで、装飾ゆえそこまで主張させたくないのではと思いました。
・カルチャー紙では世界観を作るためのものなので、むしろ、違和感を付与して引き込むためにごちゃつかせているのかな。と。
(雑誌全体のデザインもごちゃついている感じがあるのでそれもあるかもしれません。)


この文字たちを明るめの画像、暗めの画像にそれぞれ合わせてみた時、どういう効果が得られるのかを完全主観でお届けしていけたらなと思います。
載せる文字は全て、「ボクのすきな文字」という言葉にします。

上が女性誌ので、下がカルチャー紙のです。


めっちゃいい感じ。
一番最初にサムネで書いたありのままの文字ではなし得なかった素敵感を演出することができました。



アルファベットの場合も書いてみましょう。
「Boku to moji」にします。
とにかくたくさん出します。

これがエッセイのサムネ画像だとした場合、
細めの文字は、なんかシュッとした感じの人がエモく書いていそうですし、
太めの文字は、カルチャー系に精通していそうなヒゲの生えた人が書いていそうな感覚が得られました。

手書き風の文字も、ほんのちょっと書き方を変えるだけで、印象がかなり変わってくるなということはわかりました。
また、文字にもなんとなく人格というかキャラクターがある気がしました。

最後に一枚。


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