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髪を切る前に一度セーブしたくなる

強い敵と戦うとき、どんな準備をするべきか。

この問いに対して明確な答えがある。
「戦いの前に必ずセーブをする」ということ。この一点に尽きる。

ポケットモンスターでジムリーダーと戦うときや、四天王に挑むとき、
必ず事前にレポートを書く、つまりセーブするようにしていた。
そうすれば万が一負けそうになったとしても、一度ゲームの電源を切って、再びゲームを始めれば、戦う前の状態に戻ることができる。

このような、いわゆるセコいやり方をするのには当然理由がある。
ポケットモンスターには情報収拾という機能がないからだ。
現実世界で強い敵と戦うことになったら、マスメディアや、インターネットを通して相手の情報を幾分か手に入れられるだろう。しかし、ポケットモンスターでは、そんなことできないのだ。相手がどれほど強いのか、どんなポケモンを出すのか。前情報が一切ない状態で戦地に赴き、戦って初めて敵との差に気付かされるのだ。
現実の世界で例えるなら、少年野球団が、前情報なしで甲子園の優勝校に戦いを挑むようなものである。
どう考えても無謀だ。無謀すぎる。
だからこそ、強い敵と戦う前には必ずセーブをするという一手間が必要なのだ。

セーブという機能は、あくまでゲームの中での話。
でも、現実の世界にも、「どうにかセーブさせてほしい」と思う瞬間が1つだけある。それが、髪の毛を切るときだ。

前情報はある。確かにある。でも、前情報が参考にならない。
「メンズ 髪型」と検索してみても、大抵の場合、顔が整ってらっしゃるぱっちり二重な人しか出てこない。一般的顔面で、一重の僕にその髪型が合うかどうか。判断できっこないのである。
加えて、僕は視力が悪い。
目が良ければ鏡を見ながら、「あ、もうこれ以上短くするのは…」と途中で方向修正してもらうことができるかもしれない。しかし僕にはモザイクがかかった自分の顔面が鏡ごしに見えるだけで、方向修正をお願いするほどの情報を鏡から得られないのである。
だからこそ、どうにか事前にセーブさせて欲しいと思っていたし、いくら参考にならないとはいえ、情報収拾をたくさんしなければ美容室に向かうことができなかった。

しかし今日は、一切情報収拾もせずに余裕たっぷりで美容室に向かうことができた。気づいたら美容師さんを信頼できるようになっていたのだ。

美容師さんとの付き合いは、かれこれ5年くらい。基本的にカラーはしない。パーマとカットでいい感じのゆるふわマッシュにしてもらうことがほとんどだが、坊主にしてもらった時も、金髪にしてもらった時も、同じ美容師さんに切り続けてもらっている。
すごくはっきりした方で、こんな髪型にすると、君には似合わないからやめておけ。と言ってくれるし、これならこういう風にした方が多分似合うよと、提案してくれるものだから、大きな失敗をしたことが一度もない。
一度失敗かなと思った時も「こういうメガネをつけたり、ひげをはやしたりすると、この髪型が映えるから帰りにメガネ買って帰ったら?」と言われ、従った結果友人に褒められる。なんてこともあった。

ゲームの話から美容師さんの話までうだうだと書いてきたが、言いたいことは、美容師さんを信頼できることがすごく嬉しいということだけだ。
今となっては、月に一回髪を切るのが楽しみになってしまっている。

こんな風に美容師さんを信頼できるようになったのは、この美容師さんが髪型に対して正直に話し続けてくれていたからだと思う。
僕もこの美容師さんのように、正直で居続けなければなと思った。


ここまで書いてこの結論かよと思いましたが、睡眠を優先します。すみません。

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雨野よわ

絵を描く駆け出しコピーライター。 ゆとりど真ん中世代。書きます。もがきます。
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