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意識が戻った時/臨死体験が教えてくれたこと。

【意識が戻った時】

カチャカチャという音が耳元でだんだん大きくなって、わたしは目が覚めました。それは、普通に目覚めるような感覚でした。

目が覚める前は、お花畑と光の世界が重なりあったような溶け合ったような不思議なところにいました。
いたと言うのがいいのか、浮かんでいたと言うのがいいのか、それとも見たと言うのがいいのか。

目を閉じると(実際には目は閉じたままなんですが)、病院の椅子でお母さんの落胆している様子、自宅でおばあちゃんのはらはらしている顔が見えています。
その様子を見ているわたしはなんの感情もないような感じでした。

考えてみれば、そこに母や祖母はいないはずなので、夢を見たのだろうと思っていましたが、きっと意識体が会いにいっていたのだろうと思っています。

他にも意識を失っているはずなのに、友達の様子や先生の様子なども見た感覚があります。

意識が戻った時、隣では緊急でオペのようなことが行われていました。カーテン越しなので見えてはいなかったのですが、カチャカチャという音が聞こえていました。でも、意識体のわたしはそれを見ていた気がします。

そして、急に痛みを感じてきたのです。
それまでは自分の体を感じていなかったようです。
痛みを感じているわたしは意識が戻っていました。

つづく

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