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(読書メモ)百円の男 ダイソー矢野博丈

積ん読リストに登録してないものを先に読んでしまった...。
あとで登録しておくけどね。
昔から読んでみたかったダイソー本。
印象に残ったポイントを5点に絞って掲載。

P82
「それも、100円でええ」
値段をつけるまもなく、商品が売れていく。
こういう意図しないきっかけから、矢野が扱う商品は、全部「100円」になった。
矢野が思わず口にした「100円」が、矢野の人生を変えることになる...。

どんなキッカケだったか?が気になる人は本を読むなりネット検索するなりしてください。有名な話なのですぐ見つかります。最初は別に100均やろうと思ってなかったあたりが面白い。

P83〜P84
「もう、この商売、やめようか。『安もの買いの銭失い』って、今日三回いわれた。」
それでも、矢野はやめなかった。
むしろ、矢野の心の中にはメラメラと悔しき炎が燃え上がった。
<ちくしょう!どうせ儲からんのだし、いいもん売ってやる!>
それからというもの利益を度外視し、原価を思いきり上げた。

これが本当に百均のクオリティーか?と思わせるスタイルはこの頃から培われたものだったのね...流石!としか言えない。ほんとこれで100円でいいの?と驚くような品多い!

P96
ポイントは、他社の移動販売との差別化だった。矢野は、商品の原価率を上げると同時に、他店よりも二倍、三倍の商品を並べた。
<ワシはしゃべれんけん。いっぱい商品を並べて、商品にしゃべってもらおう>

社長が口下手だったからこそ仕入れに力を入れた...的な話。面白い!なんかパーティーグッズつけて陽気にやってる姿をテレビとかでよく見るけど慣れた後の話なのね。昔は寡黙だったらしい。何がどう転ぶかわからんなあ...。

P119
店長がうれしそうに話し出した。
「いや、おたくの100円均一は『わざわざ100均』だ。一階で同じ商売をやっていても、お客さんはわざわざ四階まで上がっていく。お宅の店に、わざわざ買いに来られている。お宅の商品、やっぱいいわ」

今でこそダイソー超有名だし自分みたいなファンも多いだろうけどたしかに「わざわざ行きたくなる店」って貴重。そういえば地元ダイソーも三階に入ってるな...とか思い出してみたりして。

P238
昔の矢野社長は、怒りのあまり、机をひっくり返してしまうこともあった。栗森の頭の中には、矢野社長が激高する姿が焼き付いている。相手は、売り込みに来た商社の人間だった。
「儲けようとして値段を出すな!駆け引きなしで価格を出せ」
そう怒鳴っていた。

「仕入れは格闘技じゃ」と常に言ってたらしい社長の言葉。スゴイ。とにかく1円でも、0.1円でも安くそしてイイモノを作ろうという情熱なんだろうなあ...あんま仕事したいタイプの人ではないw 客として利用するぶんには楽しいが。

まとめ

「ダイソーファンの俺としては」楽しい本だった。途中テレビ中継の部分をただただ実況していったりする箇所があり「普通に動画探して観たいよ...」て思ったりするところもあった。あとカバー剥いたらコテコテのデザインで驚いた。まさにガハハ社長の一代記!て感じ。

(関係ないけど錦糸町店行かないうちにシールが14枚たまった)もちろんビジネス書だから正しいんだけどね。今度はぜひ

P230〜P231
木村仁美は、プリントーシール機、いわゆるプリクラ業界でシェア70%以上のフリュー株式会社とコラボレーションをし、ガールズトレンド研究所を立ち上げた。若い女の子向けの商品開発を行っている。
(中略)
また、10代に人気のあるモデル・藤田ニコルを同研究所のキャラクターにし、彼女がプロデュースしたスマホポシェットなども販売している。

このへんの話を中心に読みたいな...と思った。これからのダイソーはデザインが重要になってくる!と個人的には思う。有名な専門学校を卒業したデザイナーを採用したなんて噂も耳にするのでこれからが楽しみ。森井ユカ先生の「IKEAマニアック」みたいな本を出して欲しいなと思う。

出してくれたらソッコー買うんで。
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