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聴覚障害のある息子を保育園に預けて良かったこと

こんにちは!障がい児ママのためのキャリアカウンセラー、あまだゆみです。
なんと、前回の更新からもう1年も経過していたことに気づきました・・・ひえぇ。instagramでは日々の雑感をアップしたりしていたのですが、noteはテーマに沿って頭の中でまとめてから書いていたので、なかなか時間が取れず、でした。

保育園の結果も出揃い、4月からいよいよ復帰!というママさんも多いことと思います。

ただでさえ不安な保育園生活、仕事と育児の両立。障がい児ママは、そこに療育も加わってくる方もいると思います。
果たして本当に両立出来るの?保育園に預けた子どもは大丈夫なのかな?
など、心配が後を立たない方も多いのではないでしょうか。

難聴の我が息子にとって、幼少期において何より重要かつ大変なことは、言語の獲得です。
その大事な期間に、保育園に預けるか、自宅保育とするか。我が家も随分と悩みました。こちらの記事でも書きましたが、「集団生活は、幼稚園の年中から始めるくらいでちょうどいい」と療育先の先生から言われたこともあって、一時は「私はもう仕事を辞めるべきなんだ」と思い詰めていたこともありました。
「仕事を辞めるのは、いつでもできる。とりあえず今は両立を目指してみよう」という夫の後押しもあり、保活を始めたものの待機児童となり。保育園に入れたのは、0歳11か月の時でした。今は3歳半になります。

今回は、私が保育園に聴覚障害のある息子を預けて良かった!と思うことについて、お話します。

1.いろんな大人が息子を見守ってくれる環境がある
2.お友達から刺激を受けられる
3.親に余裕ができる

1.いろんな大人が息子を見守ってくれる環境がある

引越したこともあり、息子は二園経験しています。通常ならば担任の先生との連携がメインだと思いますが、息子の場合は、
・園長
・学年主任
・クラス担任
・補助の先生
と、多くの先生と常に連携しています。そのような体制を作ってくださった両園の先生方のおかげなのですが、多くの大人に見守られている安心感が強くあります。
お迎えに行った時に園長先生とすれ違えば、「最近、息子くんお話が上手になりましたね!」と声をかけて下さったり、クラス担任以外の先生から「この前幼児クラスと合同でリズム体操やった時、初めて自分から進んで前に出て体を動かしていて、感動しちゃいました!」と報告していただいたり。
家庭内だけではカバーできない成長の機会を与えていただき、一緒に喜んでくれる大人がいる。しかも相手は保育のプロ。こんな安心感はありません。

息子にとっても、たくさんの人に関わってもらうことで、いろんな価値観や言葉のバリエーションに触れることができるというのがメリットだと思っています。
難聴児には特に読み聞かせが有効と言われていますが、理由の一つが普段あまり使わない言葉が出てくるから。人には言い回しのクセみたいなものがあって、よく出てくる言葉もあれば、あまり使わない言葉もある。(例えば、トイレ一つとっても、「トイレ」「手洗い」「化粧室」「便所」などいろんな言葉があり、さらに語頭に”お”をつける・つけないの差もあります)関わる人がたくさんいれば、バリエーション豊かな言葉のシャワーを浴びることができるわけです。

2.お友達から刺激を受けられる

我が家の場合は、子育て方針として「障がいが理由で、内向的な性格になるのは避けたい。きちんと主張し、周囲を受け入れ、人と関わることに積極的になってほしい」という思いがあります。

保育園には、様々な年齢のお子さんがいます。同い年のお友達から受ける刺激も大事ですし、お兄さん・お姉さんから受ける刺激もすごく貴重なものだと思っています。
入園当時は助けてもらうばかりだった息子も、現在では3歳になり、「あかちゃん、ここあぶないから、だめよ」などといっちょ前に自分より小さい子を守ろうとする姿が見られたりして、母としてはちょっとウルッとします・・・。

お友達と働きかけあい、時にケンカもしながら、社会性を頼もしく身に着けて行っております!

3.親に余裕ができる

これは重要です。最重要ポイントと言っても過言ではないくらい・・・。
息子の難聴療育の必要性を知り、周囲から当たり前のように“母親”にその役割が一任されようとするのを目の当たりにして、あまりのプレッシャーに私は押し潰されそうになりました。
「この子が言語獲得できなかったら、私のせいだ」
「私が一歩間違えば、この子の人生はめちゃめちゃになってしまう」
とか、今思えば必要以上に大げさにプレッシャーを背負い込んでいたように思います。

このプレッシャーから私を開放してくれたのが、夫であり、母であり、保育園の先生たちでした。
保育園の先生たちは、個性を尊重するプロ。保育園でお世話になるのは特に発達の個人差が大きい時期ですから、息子の特徴についても個性の一つとして当たり前に受け止めてくださいました。
その上で、
「障がいのあるお子さんを受け入れた経験はありますが、難聴のお子さんをお預かりするのは初めてなので、いろいろ教えてくださいね!」
と言ってくださいました(涙)

あぁ、この子を一緒に育ててくれる仲間がいるんだ。そしてその方々は、保育のプロなんだ!
そう思えた時の安心感たるや。
実際に、私が「息子が○○なのは、お耳のせいもあるのかなと思うのですが・・・」などとネガティブに捉えている時に、「そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれませんよ。これくらいの時期のお子さんには、よくあることですから!」と元気づけていただいたことは数知れません。

これはあくまで私の場合ですが、きっと保育園に預けることで得られるものが親子ともどもあると思います。これを読んでくださった皆様が、信頼できる保育園と巡り会えることを心からお祈りしております!

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