見出し画像

【フエギア1833】瓶に閉じ込められた絵画の世界

先日、いい匂いすぎる香水を入手した。どれくらいいい匂いかというと、これで鼻うがいが出来る。(断言)

手に入れたのは、フエギア1833” La Cautiva” と、“Muskara Phero J” の二種類だ。

FUEGUIA 1833は、2010年にジュリアン・ベデルにより創設されたアルゼンチンの香水ブランド。彼の作品には、彼自身の自然、芸術、音楽、歴史への賛辞が込められている。それゆえ、香水の名前にはそれらに関連するものが多い。

フエギアは、私の香水の概念を覆してきた。それまで香水に興味なんてなかったし、買ってもなんとなくつけなくなってしまうことが多かった。実はそんな人にこそ、フエギアの香りを纏って頂きたい。

香水と言うと、なんだか人工的でどこかで嗅いだことのある香りをみんながつけているように思っていた。授業参観やパウダールームのなんとも言えないあの香りを彷彿とさせる。

しかしフエギアの香水をつけた時、驚愕した。アルコールの香りが嫌じゃなくて、芳醇で、深い!今まで香水だと思ってきたものは、一体!?あの瞬間から私はフエギアの虜にされてしまったのだ。

もちろんいい匂いの香水をフエギアの他にも知っている。ただ、フエギアには私が求めていた「自然」、「惹きつける」、「被らない」の三要素が全て揃っていたのだ。

1.フエギアの魅力三要素

この場合、自然というのは「元からその人の香りのようである」ことを指す。ムスクを基調としたフエギアの香りは柔らかく、その人になじむようになっている。フエギアの香水は、つける人によって香りが変わる種類のものが多い。それゆえ、被ることはなく香りとのミスマッチも防げる。

フエギアの香水には、熟成されたオーガニックアルコールが使われていて香りがとてもまろやかだ。

2.おすすめの香り

①Muskara Phero J

ムスカラフェロジェイは、フエギアを象徴する香水のひとつだ。香りのしない香水という、斬新なアイデアで人々を惹きつけてやまない作品である。かくいう私もフエギア沼に引きずり込まれたのはこのムスカラフェロジェイのせいと言って過言ではない。

ひと吹きするとほのかにムスクの優しい香りがする。お風呂上がりのイケメンの香りを想像していただきたい。濡れた髪で黒髪の甘いマスクの青年が、こちらに気付いて濡れた髪のまま微笑んでくる時に香ってくる、あの香りだ!!(?)

とにかく、20分くらいするとあなたの香りになってくる。私は甘めになったが、ウッディな人もいればシトラスの人もいるとか。何も考えず一度つけてみていただきたい。

②La Cautiva

ラカウティーバは、ムスカラフェロジェイを買った翌日に買いに行ってしまった。もうフエギア病の片鱗が見え始めている。フエギアでは帰る時紙袋に好きな香水を吹き付けてくれるのだが、これがいけない。紙袋の匂いを忘れられなくて、次に買う香水はそれに決まってしまうことが多い…。

ラカウティーバは、ムスク、バニラ、カシスの香り。重ための匂いが好きな人はたまらない一本。男性を虜にする(!)と囁かれている。スペイン人によって捕虜にされた美女の首筋を伝う汗の香りをイメージして作られたというエピソードだけで、もう持っておきたい。

これをつけていれば彼氏できちゃうんじゃないか?

③Don Giovanni

ドンジョバンニは、モーツァルトのオペラで主人公の女たらしの貴族だ。友人のフィリッポ・ティーミがドンジョバンニを演じる時にフエギア創設者のジュリアンが手がけた。

香りはムスク、アンバー、ジャスミン。結構男性的な香りだが女性が敢えて纏うのが素敵だ。実際に嗅いでみるとわかるが、たしかにこれはプレイボーイっぽい!ダンディーさが垣間見える、あふれる色気を感じる。

ドンジョバンニは老若、身分、容姿を問わず各国で2000人の女性と関係を持ったが、こんな香りが彼からしたならばもう忘れられないのもうなずける。フィリッポティーミがめちゃくちゃダンディーな俳優さんで、フエギアのドンジョバンニがまさに似合う。

画像1

ほらね、似合うでしょ。嗅いだことある人は分かってくれるはず。嗅いだことない人もこの人からする匂いを想像して見ていただければ、だいぶ近くなるのではないか。やばい。この香りと温もりに包まれながらフカフカのベッドで目を覚ましたいもんですよ、ほんと。

④Cenote

イランイランやプルメリアが好きな方におすすめな、トロピカルで重めな香り。成分が希少なので特別感がある。マヤの本物のセノーテも透き通っていて綺麗だが、フエギアのセノーテも透明感がありながら落ち着いた神秘的な香りに仕上がっていて、推せる。

⑤Caoba

カオバは、パチュリ、ローズ、アンバーグリス。冬につけたい香り。甘めで優しくて濃厚なので寒い季節には心の癒しになってくれそうな一本。バタースコッチのような甘さがある。パチュリ、アンバーがすきな人はたまらない。一人雪道を歩くときでも、誰かと手を繋いでいるような温かい気持ちになれそう。

⑥Agua Magnoliana


私的な好みで重めの香りばかりだったので、万人受けの香りも紹介。アグアマグノリアーナは、マグノリア、ジャスミンの優しい香りにサンダルウッドがうまく調和して、甘すぎない爽やかな香り。クセがないのでお仕事とかにもつけていける。


キリがないのでおすすめはこの辺で!アマリアグルマン、ショコアトルも気になってるので、まだ記事にするかも?

3.プーラエッセンシア

最後にプーラエッセンシアのことを紹介しておきたい。香水を使う時に気をつけなければならないのが、つけ過ぎによる香害。

プーラエッセンシアは、フエギアの一番小さい瓶の香水で値段は50mlと100mlの間くらい。小さいのだが2年は持つ。これの何がすごいかというと、香りが拡散しないので電車で香害を防げる。いわば自分と近い存在である家族やパートナーと自分の間だけに香らせることができるのがプーラエッセンシアだ。気に入った香りはプーラエッセンシアとパルファンで重ね付けすれば最強!

4.まとめ

フエギアはこだわりが詰まった香水がたくさん!エディションごとに限定400本なので、売り切れたら同じ香りはもうない。もはや全てが限定品みたいなもの。フエギアのこと本当は秘密にしておきたかったが、愛が溢れたので今回このような形でフエギア病患者の人に届けばいいなと思う。

あとフエギアの店員さんは素敵な人ばかりで、ここに書いたような香水のエピソードをめっちゃ教えてくれる。六本木や銀座の店舗にもぜひ足を運んでもらいたい…。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?