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眞栄田郷敦さん「プロミスシンデレラ」ハマり役の素質

シリーズ化されてきました、俳優さんとハマり役の素質検証。
今日はドラマ「プロミスシンデレラ」で話題の俳優の眞栄田郷敦さんです。


以前ご紹介した新田真剣佑さんの弟さん。

昨年話題になった「私の家政婦なぎささん」から「レンアイ漫画家」と連続で出演し、映画も「ヒノマルソウル」「東京リベンジャーズ」と今年の春たくさん出ていたので、真剣佑くん続きで気にして見ていました。

「東京リベンジャーズ」の銀髪姿が目を惹き、喧嘩のシーンのジャンプ力が凄まじく驚いたのですが、人見知りだそうで、シャイで寡黙、人前ではいつもニコニコしている好青年。様々な役を演じていて、若手の中では演技も上手いけれど、それほど目立つ感じはありませんでした。


ところが、今、火曜22時の「プロミス・シンデレラ」というドラマでツンデレ高校生の役を演じ、一気に話題の注目俳優になっています。

今回の役は、老舗旅館の次男:片岡壱成17歳

「クソガキ」という言葉がぴったりの性格の悪い高校生が年上女性と出会い、惹かれ、徐々に素直になり大人になろうと頑張る役。

第一話はいじめのシーンがあり性格の悪さが目立って評価が分かれましたが、回を重ねるにつけ、壱成の可愛さとかっこよさが目立ち、先週(8話)はツイッターのトレンド1位になり視聴率も番組史上最高だったそうです。

同じ日にジャニーズの中島健人くんが主演のドラマがあるので、それを抜いて1位になったのは凄いことだと思います。


主演の二階堂ふみさんを始め共演者にベテランの方が多く安定していること、
原作と脚本、演出のバランスが良いなど、本人以外の要素はもちろん

髪の色が明るくなり雰囲気が変わった、和服が似合う、など様々な要素が重なっていると思いますが

役の性格が本人の素質とぴったり、ということも注目です。


郷敦くんの本人の素質は
919-108-888

素質は様々な見方(要素)がありますが、人生の中の年齢に例えると
919:欲しいものは欲しい、やんちゃな子供気質
108:可愛らしい赤ちゃん気質
888:好奇心旺盛の中高生
全体的に若い素質の持ち主です。


役柄の壱成の性格を見ていくと、彼の性格がひねくれたのは、

・幼少期にお母さんが出て行ってしまい置いていかれた感を抱えていたこと
・優秀な兄と比べ、自分の存在意義が感じられずにいたこと
・寄ってくるのはお金目当ての人ばかり

という原因がありますが、

一方で祖母(三田佳子さん)と使用人(高橋克己さん)に愛されしっかり教育されているという面もあり、口と態度は悪いけれど根は優しい子。

そんな中、出会った10歳年上の早梅(二階堂ふみさん)は、最初から自分の内面を見てくれ、はっきり叱ってくれた初めての人。
子供扱いされると機嫌が悪くなるけれど、じゃれあうような言い合いはとても楽しそう。

素直に言えずに悪態をついたかと思えば
反応が怖くてドギマギしたり、嫌われたんじゃないかと悩んだり
受け入れてもらえると嬉しさを隠せず「しっぽが見えてるよ」状態。

夏祭りでは射的で競争して、屋台をどれだけ?というほど周る子供ぶり。
でも、いざというときは、スパッと直球で行動が早い。

やんちゃな少年で、全部が顔と態度に出てしまう子供っぽさと、ちょっと背伸びして大人の男になりたいと頑張っている姿がとても微笑ましく、かわいい。
性格の悪い部分以外は、まさに、919-108-888の素質を極端に表現したような姿です。


実際、実生活でも有名な家(千葉真一さん)の次男。
お兄さん(真剣佑さん)が有名。
あれこれ芸事の教育を受けている、という共通点もあり、

着物での立ち座りの所作や、お箸の持ち方などに躾の良さが出ていて、ぶっ飛んだ設定なのに違和感がなさすぎて、もはや郷敦=壱成なのか?と錯覚する感じがあります。

原作の壱成はもっと細身で、”ツン”の要素が強いそうなので、郷敦くんの役作りなのだと思いますが、役の素質と本人の本質がピッタリ合い、さらに実際の背景まで重なると、演じる、というより「役そのものを生きている」ように感じる典型、まさに、ハマり役ですね。

郷敦くんのこれまでの印象「人見知りで大人しくいつも笑顔」は108が心を開いていない人に見せる姿。おそらく、TV向けの緊張していた姿ではないかと思います。

先日番宣で出ていたバラエティ番組で、ぱくぱく美味しそうに食べる姿に「わんぱく郷敦」というあだ名がつけられていましたが、これは壱成を意識した半分役の姿だったのか、郷敦くんの本質だったのか?

インスタのこの投稿は10万を超える反響。

いずれにしても、最近スレンダーな俳優さんが多い中で大柄がっちり体型の上、男っぽくも可愛らしくも振れるミステリアスなお顔つき。壱成役を通して、本人の本質が開くと個性が際立ち、今後さらに人気が出るのではないかと思います。

ちなみに、子供とか赤ちゃんという表現は「比喩」であって、郷敦くん本人の精神年齢が子供というわけではありません。

ただ、表情や話し方に素質が現れますので、俳優さんはそんな面も考えながら役を見ていくと面白いですね。

次の素質論講座は10月30日に開催します。
オンライン開催なので、よかったらいらして下さいね。




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