ヨルシカ 好きな歌詞の羅列

あの夏に咲け
満たされるから、
た、た、足りてた分を落として
嫌になるんだよ
それで良かったって笑えるほど
大人じゃないのにさ

雨晴るる
言葉以外何にもいらない空だ

嘘月
夜になった
こんな良い月を一人で見てる

僕は愛を、底が抜けた柄杓で呑んでる
本当なんだ 味もしなくて
飲めば飲むほど喉が乾いて

エイミー
歌詞に書いた人生観すら
ただの文字になる
言葉だって消耗品
思い出は底がある

踊ろうぜ
嗚呼、自慢のギターを見せびらかした
あの日の自分を潰してやりたいよ

神様のダンス
心より大事な何かが
あってたまるものか

音楽だけでいいんだろ
他人に合わせて歩くなよ
教えてくれたのはあんたじゃないか

言葉も生活も愛想も
全て捨ててこそ音楽だ
その価値も知らないあんたに
わかって堪るものか

強盗と花束
そうして僕は思ったんですが
隣の家なら徒歩一分
何とかなると思った
僕は包丁を持った

花屋の主人は優しかった
けど盗んだことすら咎めない
強盗と花束に何かの違いがあるのですか

五月は花緑青の窓辺から
愛想笑いの他に何も出来ない
君と夏を二人過ごした想い出を
笑われたって黙っている

詩書きとコーヒー
幸せの価値は60000円
家賃が引かれて4000円

最小限の音量で 少し大きくなった部屋で
止まったガスも思い出もシャワーの冷たさも書き殴った

斜陽
お日様で手が濡れた

だから僕は音楽を辞めた

辞めた筈のピアノ、机を弾く癖が抜けない
ねぇ、将来何してるだろうね
音楽はしてないといいね
困らないでよ

将来何してるだろうって
大人になったらわかったよ
何もしてないさ

チノカテ
夕陽を呑み込んだ
コップがルビーみたいだ
飲み掛けの土曜の生活感を
テーブルに置いて

あ、夕陽。本当に綺麗だね

本当は僕らの心は頭にあった
何を間違えたのか、今じゃ文字の中

本当に大事だったなら
そもそも買わなければ

月に吠える
アイスピックで地球を砕いてこの悪意で満たしてみたいの

テレパス
もう一瞬だけ歌って
メロディも無くていいから
言葉も無くていいから

逃亡
上を向いて歩いた、花が夜空に咲いてる

誰一人人の居ない街を探すんだ
ねぇ、こんな生活はごめんだ

冬眠
忘れることが自然なら
想い出なんて言葉作るなよ

八月、某、月明かり
最低だ 最低だ 言葉なんて冗長だ
君の人生は月明かりだ
有りがちだなんて言わせるものか

今も、愛も、過去も、夢も、思い出も、鼻歌も、薄い目も、夜霞も、優しさも、苦しさも、花房も、憂鬱も、あの夏も、この歌も、偽善も、夜風も、嘘も、君も、僕も、青天井も、
何もいらない

花人局
洗面台の歯ブラシ、誰かのコップ、棚の化粧水。
覚えのない物ばかりだ
枕は花の匂いがする

春泥棒
ただ葉が残るだけ、はらり
今、春仕舞い

ヒッチコック
先生、人生相談です。
この先どうなら楽ですか。
そんなの誰もわかりはしないよなんて言われますか。

青空だけが見たいのは我儘ですか。

これでも本当にいいんですか。
このまま生きてもいいんですか。
そんなの君にしかわからないよなんて言われますか。

ブレーメン
練り歩く景色を真空パック

さぁ息を吸って早く吐いて

精々楽していこうぜ 死ぬほどのことはこの世に無いぜ
明日は何しようか 暇ならわかり合おうぜ

この音に今は乗ろうよ
乗れなくてもいいよ

もっと二人で歌おうよ
暇なら愛をしようよ

精々楽していこうぜ 死ぬほど辛いなら逃げ出そうぜ
数年経てばきっと一人も覚えてないよ

負け犬にアンコールはいらない
もう一回、もう一個だって落としても死ねない
負け続けても笑った君が白痴みたいじゃないか

都落ち
鼻歌、綺麗だね
明日には往くんだぜ
海猫が鳴いたね
鳥でも泣くんだね

朝焼け、綺麗だね
舟はもう発つんだぜ
海猫が鳴いたね
貴方も泣くんだね

夜行
君はまだわからないだろうけど、空も言葉で出来てるんだ
そっか、隣町なら着いて行くよ

憂一乗
睡蓮が浮いていた 水圧で透明だ

夕凪、某、花惑い
ピアノを弾いてたホール
あのカフェももう無いんだ

夜紛い
俯いたまま歩くから空の青さがわからない

レプリカント
言葉で全部表して
心も愛も書き足して
それでも空は酷く青いんだから
それはきっと魔法だから

六月は雨上がりの街を書く
書き連ねた詩の表面
その上澄みにだけ君がいる

ただ僕の書いた手紙を読んだ
君のその顔が見たい