4つの机

①あたまの中

他人と話した直後、行動した直後、直前に本を読んでいた、などの場合。つまり新しい情報に触れた直後。
あたまの中での渦が消えるまでという時間制限付きで「思考活動」を行うことができる。
この状態の利点は体勢や道具、行為などが全く必要ないことだ。
さんぽ中でも食事中でもソファで溶けてても料理中でもベッドの中でさえ行うことができる。
ただし、すぐに飽きてしまう。直前の問題について考えられるのはせいぜい30分ぐらいまでだ。それを過ぎると「飽きる」状態になってしまう。
そうなった後は落ち着いたあたまで、また情報と向き合おう。

②スマホのメモ

自分のスマホにはメモ帳が4つある。

  • アイデアメモ用(Todoist)

  • 書き捨て用(dairy note)

  • 情報集積用(dynalist・Notion)

  • 情報記録用(スクショ)

この中で言う「書き捨て用」が第2の机だ。dairy noteというアプリのUIが好きなので好んで使っているが、別になんでもいい。ていうかほぼオフラインTwitterだ。
このアプリのいいところは時系列順に並べられるので書き捨てが容易だということ。あとクラウド同期などという高級な機能がないので軽いということだ。
軽いのでイライラさせられることがないし、時系列なのでくだらないゴミはすぐに下に行き目に入らなくなってくれる。
スマホで書き出す利点は、あたまの中で完結せずに「目に見えるもの」として残ってくれるので考えが捗ることだ。あたまの中で考えて「飽きた」ときはスマホに書き出せる場所を作ってそこに掃き出すのがいいだろう。
そして手軽なのもいい。後述する③紙や④PCとは違い、すぐに手に取れるので動くのが億劫な時もとりあえず思考の現実化に取りかかれる。

③紙

メモ帳やノートなどである。各自お気に入りの物を使うといい。最近自分はバインダーにA4コピー用紙を挟むと書きやすくて便利なことに気が付いた。
ここでいう紙は「情報集積用」ではなく、「書き捨て用」である。俗にいう東大ノートのようにカラフルかつ綺麗な字はここでは全く必要としない点に注意だ。
これのよいところは④PCに比べて手軽だということだ。PCは机と椅子、あるいは椅子のみなどの場所に左右されてしまうが、紙は立っていても使える。あと物理的に軽いところもいい。バインダーなどの堅いものを使えば机がなくても書ける。ぐちゃぐちゃに書いてもいいし、唐突にまとめ初めてもいいし、もちろん絵も描ける。らくがきもできる。
欠点は管理が難しいことか。アイデアは最終的には紙からPCなどの電子媒体に移さないと読めなくなってしまう。なのでどうしても見返す必要が出てきてめんどくさい。あと捨てたり取っておくのもめんどくさい。
あとペンも必要になるので、机などがない場合確定で両手が必要になる。あとペンも結構どこにいったかわからなくなりやすい。

④PC

同じハードウェア(キーボード)を使いながら情報の管理場所を変えることができる。あとPCで現実化した文字はかんたんにインターネットの向こうの人と共有できる。もっとも手間と制約が多いが、慣れれば最も速く文字を入力できる。
ここまでの①~③の机たちは結局のところどうやってPCにたどり着けばいいか、ということを主眼に据えている。
つまり、ここで言いたいことは「PCは最も便利だが、使うのに手間がかかる」ということだ。そのために①あたまの中、から②スマホ、③紙までの「中間地点」を用意することによってPCに至るまでの取り掛かりを早くするフローが組まれている。

おわりに

もちろん、邪魔の多い環境などだとせっかくの思考が中断されてしまう、ともすればやり直しになることも多いと思うが、ここに至るまでの「思考のスピード」を意識して、あえて2速で走り出すとかに使ってもらえれば幸いだ。

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