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頭で覚えず、心で学ぶ 「HIBARI ENGLISH TRAINIG ROOM」経営 井上寛子さん

神戸の摩耶で、自らの責任指導で英語教室をされている井上寛子さん。美空ひばりさんの大ファンで生の公演を観たのは400回以上!!ご本人との信頼関係も築かれ東京ドーム不死鳥コンサートのキャッチコピーを考案。大阪万博コンパニオンもされたことのある、ひばり先生こと、井上寛子さんにお話を伺いました。

井上寛子(いのうえひろこ)さんプロフィール
出身地:広島県呉市
活動地域: 兵庫県神戸市、明石市
経歴:70'万国博日本政府館ホステス、英語教師、教室経営、観光通訳ガイド、横浜カントリークラブにて外国人に日本語指導、講演活動多数「英語とのいい出合い」、「話せる英語の訓練法」、「私の英語奮戦記」

自分の人生を生き切ること

記者:どのような夢やビジョンをお持ちですか?

井上寛子さん(以下、井上 敬称略): 私の夢はほとんど叶ってしまっているのです。ですが、これからも人生を達成感いっぱいのものにできたらと思っています。私は人間の一番の幸せって「自分の人生を生き切ること」だと思っているんです。人生を活かし切るというか、本当に満足して生き切ったと思えるような生き方です。たとえば、自分が亡くなるときに「あぁ、楽しかった、ありがとう」って言えるくらいの生き方をこれからもしていきたいと思っているので、あえて言えば、それが最後の夢ですね。

記者: 夢を実現する上で大切なことは?

井上: やはり一歩でも前に進むことだと思います。世の中には、夢が夢のまま終わってしまっている人が多いと思います。前に進もうとせず「だったらよかったのに」とか「どうせこんなことをしても」で思って終わってしまう人です。そうではなくて、やはり何かひとつのことをやろうと思ったら、可能性がありそうな方向に少しでも前に進むべきだと思うんです。その夢が叶うかどうかではなく、時間はかかるかもしれないけれど、そういったひとつひとつの積み重ねが大事だと思うんです。

それと人間って、やはり生まれてきたからには、誰でも自分の価値を上げたいじゃないですか。それは経済的なことでも、有名になることでもなくて、人の役に立つことであって、それが嬉しさにもなって、自分なりの価値を花開かせるんだと思います。みんなが自分の人生を活かし切ったら、すごくいい世の中になるんじゃないかなと思います。大きなことではなくて、一人ひとりが出来る範囲で人に喜んでもらうことをすればいいのにって思うんです。

大事なのは気構え

記者: それは英語教育に関しても共通するのですか?

井上: そうですね。英語もやはり取り組み方というか、「どんな自分になりたいのか」という気構えが大事ですね。海外に4~5年いても英語を話せない人もいます。英語は、ただ聞き流したり、暗記したり、ひとつのことだけをやっていればいいということではないんです。暗記するだけでは自分の言葉になっていませんからね。頭に入れる(インプット)だけでは話せるようになりません。

私は生徒には、習ったことはちゃんと意味を把握した上で感情移入しながら、最低5回は読みなさいと指導しています。そうすることで、単語とその意味をただ覚えている状態から、だんだんと定着していくんですね。

お年寄りの役者さんがセリフをなぜあんなに覚えられるのかといったら、それはやはり感情移入が上手だからなんですよ。その人に成りきったら自然にセリフが出る。頭だけで覚えていたら駄目なんです。

それとあと、ひばりさんですね。私は美空ひばりさんが大好きで、6歳くらいのときからずっとファンでした。ある時、ひばりさんがコンサートの中で「なぜセリフや歌の歌詞を覚えられるのですか?」と質問されていたことがあって、「それはね、頭で覚えるんじゃないの、心で覚えるの」と答えられていたんです。その時、私は目から鱗が落ちて、それで今でも生徒には「感情移入」が大事だと言っているんです。

美空ひばりさんという存在

記者: 美空ひばりさんはどういう存在ですか?

井上: ひばりさん無くして今の私はあり得ません。私が英語を一生懸命出来ているのはひばりさんのおかげなんです。それというのも小学生のころ、友達がひばりさんの英語の発音は下手だってけなしたことがあったんですね。その友達は、私を怒らせるためにわざとけなしたわけなんですけど、でもそれがきっかけで、私は中学生になったら誰よりも英語を勉強しようと思ったんです。私が友達に「ひばりさんの英語はすごいよ」と言えば誰も反論できない。そのくらい実力をつけてやろうと思いました。それ以来、英語だけは96点以下をとったことがなくて、ゆくゆくは英語でひばりさんの役に立ちたいと思っていました。

その後、英語を使ったガイドの仕事や大阪万博のホステス(コンパニオン)を経験するなかでも、私は、ひばりさんの歌や舞台を観にいくために仕事をしているようなものでした。ひばりさんの舞台をはじめて観に行ったときなんかは、当時、なけなしのお金をはたいて、S席のチケットを10枚も買って、毎日、新宿コマ劇場まで足を運んだことがありました。ひばりさんの目に止まる様に、わざと目立つチャイナドレスを着て行きました。ひばりさんへの思いは強く、その後、念願かなって、ひばりさんに実際にお会いすることもでき、顔も覚えていただけることができました。

私の自信がどこからきてるのかと言えば、それは一流の人(ひばりさん)をずっと見てきたらからだと思っています。ひばりさんって、いつも舞台の袖では、緊張してらっしゃるんです。でもいざ舞台の幕が開くと、観客の心を掴む余裕がたっぷりの舞台でした。よい仕事をするためには、ほどほどの緊張は必要だけど、でも「集中したらあがる余裕もない」とひばりさんは仰いました。私も生徒さんにはそれを伝えています。

「HIBARI ENGLISH TRAINIG ROOM」という名前もひばりさんに断ってつけてるんです。神戸で暮らすことになったときに、ひばりさんに「お名前使わせてもらっていいですか」って言ったら「あら、私と英語じゃイメージあわないじゃないの」て言われたんですけど、「お名前お借りしたら、何千倍、何万倍も力が出ると思う」と言ったら「あらそう、頑張ってねって」って言って下さいました。

その看板をしょっているから、私の行動は全部ひばりさんが背中を押してくださっているというか、自分の支えになっているというか、自分を突き動かす原動力でもあるんです。

記者: 今はどのような取り組みをされているのですか?

井上: 今さら経営を広げてバンバン大きくするつもりはなくて、今は、私のもっとも苦手とするSNSをいろんな人の力を借りて、試行錯誤しながらやってみたいと思っています。Facebook、Twitter、Instagramもやってみたいですし、私の教え子のサポートもありYoutubeでも発信をしていく予定です。

記者: 素晴らしい行動力ですね。SNSでの投稿も楽しみにしています!本日はありがとうございました。

▼井上寛子さんのフェイスブック

https://www.facebook.com/profile.php?id=100015644173120

【編集後記】
インタビューをさせていただいた池田、山本、阿部です。感情移入を大事にした活用応用ができる英語指導の内容もまさに目から鱗のような内容でした!スペルについてもただ覚えるのではなくスペルの塊を一文字とみなして覚えやすく忘れにくい覚え方。他にはどこにもないひばり先生のオリジナルです。それ以外にも素敵なお話をたくさん伺うことができ全てを記事にできないのが残念なぐらいです!努力と情熱と本気さでチャレンジし続けるひばり先生の益々のご活躍をこれからも応援しています!新しいチャレンジとしてのFacebookでもひばり先生の想いに触れることができるのでぜひご覧ください^^

この記事は、リライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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