見出し画像

私たちのチーズを探す旅 ダッカより

拝啓 やすこさん

今ワードで「拝啓」と打ったら、自動で下に「敬具」と出てきて驚きました。着実に進化していますね。でもね、私は「かしこ」派です(笑)

さて、やすこさんとは1ヶ月位前にTwitterでの交流を始めたと思ったら、なんと一昨日スカイプで長話しましたね。高校生の頃、女友達と夜中まで長電話したときのことを思い出しました。

突然ですが、先日『チーズはどこへ消えた』という本を読みました。もともと#新大学生に勧めたい10冊の一つとしてTwitterで挙げられていた本でしたが、今の私(アラサー女子)にもとても沁みました。

幸せ、成功、豊かさや円満な人間関係など(=チーズ)は時とともに変化していったり、なくなったりする。その変化を見定め、新しいチーズを求めて自分が動かないといけないという内容でした。

私は中学生の頃に、「国際公務員」という職業があることを知り、海外への憧れも伴って、国連職員を目指すようになりました。国連職員になるためには、①途上国経験、②修士号、③国連でのインターン経験が必要なのですが、早く家を出て働きたかったので、今の大学生に多いギャップイヤーやインターンなど考えることもなく、すべて最短の道を選んできました。

もちろん、ステップごとに悩みはありましたが、JPO(日本政府が国際機関に若手職員を派遣する制度)に合格という目標があったので、NGOやコンサル、国連ボランティアなど給与の良くない仕事でも特に不満はなく、虎視眈々と将来を睨んでいました。

私がいま難しいなと思うのは、私のチーズも確かに変化してきたが、なくなってもいないし、まだすべてが腐っているわけではないところです。あるいは、まだチーズの美味しいところが残っているのではいかと期待しているところです。

世の中には、「国連職員になるためには」みたいな本やTweetが溢れているし、民間から非営利に移ることは「自分のほんとうのやりたいことを見つけた」みたいな書き方をされるけど、非営利からのキャリア移動の仕方について書いてあるのを見たことがありません。

結婚を機にとか、契約が取れなかったとかで、国連を辞めた友人や知人は多いですが、キャリアのステップアップのために辞めた人をあまり見たことがなくて、私自身「力があれば残れる」と言われ続け信じてきた人間なので、「辞める=力がない」と思いがち。ピラミッドの頂点に国連を置いてきて、周りからも残るようプレッシャーをかけられるなか、苦労して手に入れたチーズが腐りかけてきたかもと思うのにはなかなか勇気がいります。かつ、今まで一種類のチーズしか食べてこなかったのに><みたいな心境です(笑)

今までと違う世界見なきゃいけないな、自分も変わらなきゃいけないと思ってTwitterを始めたわけですが、そこで思わず、やすこさんと遭遇。人のご縁とは不思議なものですなあ(笑)

ということで、この交換日記は、私のチーズを探す旅を他の人と共有したく始めようと思いました。つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれればと思います!これからよろしくお願いします。

かしこ

りな

P.S. なんか汚い写真を添付してすみません。以前フランスに行ったときに買いまくったチーズを食べながら飲んでいた図です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?