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ミッケ!

小学校には娯楽が少ないからでしょうか。


特に図書室は人気がありました。

私の小学校では、

借りた冊数でスタンプが押されて
多い子は表彰されていたことを思い出します。

図書室にはいろいろな本があり、

「かいけつゾロリ」や「学校の怪談」が人気でした。

その中でも特に人気だったのが…

「ミッケ!」でした。


皆さんはご存じでしょうか。

「ミッケ!」は「ウォーリーを探せ!」のような本で、

おもちゃなどがいっぱい描かれているページから、

指定されたものを探すかくれんぼの本です。

これを友達とやってました。

だから大人になった今も
サイゼリヤの間違い探しなんかに
熱中するのかなと思います。


図書室に行くために、

給食を急いで食べていた記憶があります。

昼休みに廊下を駆けて、

三階の図書室に向かいます。

給食を食べた後だからか。

4限のプールのせいか。

妙なけだるさを抱えて走ります。

廊下に上靴を並べて、

横開きの扉を開きます。

すると、

鼻を図書館のにおいがくすぐります。

図書室は独特なにおいがしていました。

湿ったような…でも不快な感じはしない。

インクのにおいなのかなと思います。

これが「本のにおい」だと覚えたのはこの頃でしょうか。

タイルカーペットを踏みながら

窓際の絵本のコーナーへ向かいます。

「またないなぁ…」


今日も誰かに貸し出し中でした。

結局在籍していた6年間で「ミッケ!」を借りることはありませんでした。

仕方がないので、

本屋で「ミッケ!」を自分で買ったことがあります。

児童書のコーナーにあるから少し恥ずかしかったけど。

一番新しい「ミッケ!」だし。

誰も読んでいないから破れたりしていない。

私は意気揚々と本のビニール包装を破りました。

自室でページを開いて、

初めてわかったことがあります。

「ミッケ!」って


一人でやってもすこぶるおもしろくないのです。

誰かとやるからおもしろいんだなって。

学ばせてもらった気がします。



…なんでこんな話を急にしたのかって?

だって10年経った今も

貴方はまだみつかってなかったから。