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【管理栄養士国家試験】既卒で働きながら一発合格する勉強法!

「管理栄養士国家試験に既卒で合格する方法が知りたい」
「独学で試験に挑みたいけど、社会人には勉強方法を教えてくれる人がいなくて不安…」
「参考書はどれを選んだら良いの?」
このような悩みや不安を解消します。

管理栄養士国家試験は既卒で働きながらでも合格できます!
私の経歴は以下のとおりです。

・2019年 短期大学にて栄養士資格を取得
・2019年~現在 給食会社の本社に勤務
・2023年 管理栄養士資格を取得
 働きながら独学で8か月勉強し、国家試験に一発合格しました。

今回は、社会人が国家試験に独学で合格するための勉強方法を紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。


既卒の合格率はかなり低い

第38回管理栄養士国家試験(2024年)の合格率は、

  • 管理栄養士養成課程(新卒):80.4%

  • 管理栄養士養成課程(既卒):7.8%

  • 栄養士養成課程(既卒):11.1%

でした。

今回は全体的に合格率が低かったようですが、それにしても既卒の合格率はかなり低いことがわかります。

理由は試験へのモチベーションを維持しにくいからではないでしょうか。

既卒受験は孤独な上に、「受からなければ就職先に迷惑がかかる」こともなく…。
正直、落ちても困らない場合が多いのです。

とはいえ、既卒受験者の10人に一人は合格している試験。
「絶対に受かってやる」と強い意志を持ち、計画的に勉強すれば合格を目指せます。

働きながら一発合格する勉強法

管理栄養士国家試験は既卒で働きながらでも合格できます!

私もフルタイムで仕事しながら勉強し、一発合格できました。
実際にやっていた勉強方法やモチベーションの保ち方を紹介します。

独学でも合格できる?

既卒で受験すると決めて最初に悩むのが、

  • 予備校に通うか

  • 通信講座を利用するか

  • 独学で挑むか

だと思います。

「予備校や通信講座はお金がかかるので、なるべく独学で頑張りたい」
と考えているのではないでしょうか。
管理栄養士国家試験は独学でも合格できます!

独学の勉強でかかる費用は、テキストと模試の代金くらいです。

しかし独学を選んだ場合、

  1. 勉強計画を自分で立てる必要がある

  2. 試験へのモチベーションを維持しにくい

  3. 最新情報を仕入れにくい

といったデメリットがあります。
そのため、金銭的に余裕がある場合は予備校や通信講座を利用したほうが合格率は上がるでしょう。

私はデメリットを考慮してもお金をかけたくなかったので独学一択でした。

勉強スケジュールを立てる

国家試験の出題科目と点数配分は以下のとおりです。

<科目(点数配分)>
・社会・環境と健康(16問)
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(26問)
・食べ物と健康(25問)
・基礎栄養学(14問)
・応用栄養学(16問)
・栄養教育論(13問)
・臨床栄養学(26問)
・公衆栄養学(16問)
・給食経営管理(18問)
・応用力試験(30問)

問題数は計200問あり、合格基準は120問(60%)。

「覚えること多そう…」と思いますよね。
まずは、勉強スケジュールを立てるのがおすすめです!
そのほうが計画的に勉強を進めることができるからです。
また、毎日の勉強でも「今日は○ページから○ページまでやる」というように具体的な目標を決め、達成に向けて勉強すると良いでしょう。

私の勉強スケジュールはこんな感じでした。

・7月~8月 参考書1冊を熟読する
・9月~2月 過去問をひたすら解く
・試験直前 覚えきれなかったところを暗記する
 *11月、1月 模試を受ける

ちなみに、勉強期間は1年前からがおすすめです。
私は試験の8か月前からのんびりと勉強を始めたので、試験直前にかなり追い込まれる羽目に…。
後悔したので、勉強は余裕をもってスタートすることを推奨します。

参考書を1冊読んだ後はとにかく過去問!

試験に出題される9科目をすべて一から勉強するには莫大な時間と労力がかかります。
まずは試験対策用の参考書を1冊読み、その後はひたすら過去問を解きまくるのがおすすめです!

過去問が重要な理由は、試験では過去問と似ている問題が出ることが多いからです。

繰り返し解いていると次第に出題傾向がわかり、試験対策のコツが掴めるようになります。

そのため、参考書で基礎を理解した後はとにかく過去問を解きまくりましょう。

勉強時間を記録してモチベーションを保つ

仕事をしていると、
「今日はもう疲れた。やる気が出ない…」
という日もあると思います。

モチベーションを保つには、毎日の勉強時間を記録するのが効果的です。

私は勉強時間を自動で記録してくれる携帯アプリを使っていました。

タイマーで時間をセットして勉強するだけのシンプルなもの。
勉強時間をグラフで表示してくれるのですが、頑張った時間が目に見えることで俄然やる気がアップします。
このアプリは無料で広告もなく、とても使いやすいのでおすすめです。

勉強時間の記録はモチベーション維持にも役立つので、ぜひ取り入れてみてください。

職場や家族に受験を宣言する

既卒での試験勉強はとても孤独な戦いです。
いつの間にか勉強しなくなってそのままフェードアウト…ということもあり得ます。

そのため、国家試験の受験を周りの人に宣言してください!
そうすることで「やるしかない」状態になり、簡単には勉強から逃げられなくなります。
自分で自分にプレッシャーをかけるのです。

私は周りの人に、
「管理栄養士の国家試験を受けて一発合格します!勉強頑張ります!」
と宣言しました。
このおかげで、しんどくても「みんなに言ったからにはやろう」と思い、最後まで頑張ることができました。

ぜひ、周りの人に国家試験を受験することを宣言しましょう。

最新情報は必ずチェック!

試験に関する最新情報はチェックしておいてください。

とくに、国家試験の出題基準が書かれているガイドラインは必ず読んでおきましょう。
「管理栄養士国家試験出題基準について」と、科目ごとの「出題のねらい」は試験対策の参考にもなります。

ちなみに、4年に1度の頻度で新ガイドラインに改定されますので、受験のタイミングに該当していないか確認しておいてくださいね。

独学での勉強に必須の教材

独学で勉強するには参考書と過去問集が必須です。
いろいろな教材があって、どれを選んだら良いか迷ってしまうのではないでしょうか。

私が使っていたおすすめの教材を紹介します。

【参考書】既卒受験の人に超おすすめ

「学生時代に勉強した内容はもう覚えていない」
「試しに過去問を解いてみようと思ったけど、問題文の意味がわからなくて絶望的」
…これは過去の私の悩みです。

同じように困っている既卒受験の人に全力でおすすめしたい参考書が「いちばんやさしい管理栄養士国家試験合格講座」です。

試験に必要な知識をやさしくかみ砕いて解説してくれています。
この参考書を読むことで、基礎の部分をきちんと理解できるのも嬉しいポイント。
名前のとおり「いちばんやさしい」参考書だと思います。

私はこの参考書にかなり助けられました。

ぜひ、基礎から学びたい人は最初に読んでみてください。

【過去問集】解説の詳しさで選ぶ

国家試験に合格するにはとにかく過去問を解きまくるのが最重要です!

過去問集は、過去5年分が収録されている最新のものを用意しましょう。
いくつか出版されていますが、なるべく解説が詳しいものを選ぶのがおすすめです。

ちなみに、私が使っていたのはこちら。

女子栄養大学が出版しているものです。

付箋を大量に貼ってボロボロになるまで使い込みました。

【模試】何社受けるべき?

模試を受けるのは、1社で良いでしょう。

試験当日の雰囲気が味わえるのは模試だけなので、少なくとも1回は受けておくのがおすすめです。

私はRDC管理栄養士センターで2回受けました。

ただ、何社も受ける必要はないです。
お金もかかりますし、なにより働きながらの勉強は時間との戦い。
なるべく過去問に時間をかけるほうが効率的だと思います。

すきま時間をとことん利用する

移動中や仕事の休憩時間などの「すきま時間」に学んだことは、意外と定着しやすかったりします。

おすすめ1つ目は、YouTubeです。
私は「管栄通宝【管理栄養士国家試験対策】」さんの動画にとてもお世話になりました。

移動中はこの「耳から覚える」シリーズを聞いて過ごしていました。
他にも、語呂合わせの紹介やガイドラインの解説動画もアップされています。
管理栄養士国家試験に特化したアカウントなので、チャンネル登録しておくと良いでしょう。

おすすめ2つ目は、無料のネット過去問です。
過去問.com」というサイトでは、昔の過去問も無料で公開してくれています。
私は仕事の休憩時間に利用していました。
分厚い過去問集を持ち歩かなくても過去問が解けるので、ぜひ使ってみてください。

まとめ

今回は、社会人が国家試験に独学で合格するための勉強方法を紹介しました。
管理栄養士国家試験の既卒受験の合格率はかなり低いですが、計画的に勉強すれば合格できます!
試験対策用の参考書を1冊読み、その後はとにかく過去問を解きまくるのがおすすめです。

管理栄養士の資格が取れると、仕事の幅が広がるだけでなく、頑張れた自分に自信が付きます。
専門的な知識も身に付き、良いことだらけです。

試験へのモチベーションを維持して、最後まで諦めずに頑張りましょう。
応援しています!


(参考文献)
第38回管理栄養士国家試験の結果について(厚生労働省)
令和4年度 管理栄養士国家試験 出題基準(ガイドライン)改定検討会 報告書

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