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「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」@平和祈念展示資料館 ~東京・千葉アートと取材の親子旅③

ウエムス(上の息子・大3)との春休み親子研究旅行、2日目は、朝から新宿へ向かいました。note では広告なしで読んでいただけます。

朝の目的地は、新宿の平和祈念展示資料館です。夏に行ったばかりですが、企画展示「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」が面白そうなので、当初1泊2日だった旅程を2泊3日に変更して行くことにしました。

平和祈念展示資料館

まずは常設展示。平和祈念展示資料館は、第二次世界大戦下の ①兵士、②戦後強制抑留者、③海外からの引揚者 の労苦について扱っています。

前回と大きくは違わなかったようですが、たくさんの展示品があるので、あれ、こんなんもあったんだ、という発見がありました。


敵国に降伏を促すチラシ「伝単」


陶器製の手榴弾 

滋賀の平和祈念館にも滋賀で作られたものが置いてあるので知っていましたが、全国各地で作られていたそうです。


シベリア抑留の収容所模型


パンと引き換えて袖がなくなった外套


右は、日本の従軍看護婦がもらったというソ連の女性軍医服

ほかにもいろいろと興味深い品が展示されています。

さて、強制収容所や、政治犯が入れられた刑務所などでは、ありあわせの素材を利用して、こんなものを!というようなものを作り出している例や、演芸、文化活動、創作活動がされていたという例をこれまでもよく見ていました。(文末にリンク)

シベリア抑留でも、長くなるにつれ、ガス抜きや楽しみのために、美術や音楽や芝居、文芸などが許可されるようになったそうです。


お芝居の様子を描いた絵


抑留者の絵画展


抑留生活の様子を思い出して帰国後に描いたいろはかるた


四國五郎氏の作品 やはりうまい…


「ラーゲリより愛を込めて」の山本幡男氏が作ったアムール句会の紹介も


抑留時に作られた曲などを記録した冊子


沿海州楽劇団で使用された楽器(ソ連製)


楽劇団員が持ち帰った(!)バソン(ファゴット) 
帰国後も楽団カチューシャで使われていたそう!


抑留者らによって作られた娯楽道具 麻雀牌や将棋など

館には、図書も置いてあります。漫画もあります。満州からの引揚者には漫画家さんも少なくなくおられて、体験を作品にされたりしています。近かったら、入り浸って読んでしまうかも。

企画展示に関する特集棚もあります。気になる本が何冊かあったので、そのうち図書館などで取り寄せて読もうと思います。


今回も、SNSに投稿したらノベルティグッズがもらえました。またまた「ああ黒パン」メモ帳にしました。前回行ったときにもいただいたのですが、もったいなくて使えなくて。これでやっと片方は使えます。( ´∀` )

資料とノベルティグッズ

今回も学ぶことの多い訪問でした。インタビュー映像なども上映されていて、今回は一本見ることができました。本や漫画もゆっくり見たいし、今度行くときは、もっと長い時間、滞在できるよう予定を組もうかな。

見学が終わったら、いい時間。混まない間に食べてしまおう!と、同じビルの1階でランチにしました。


飲茶ランチ このあとメインがきました

この日はあいにくの雨でしたが、ちゃんとしたごはんを食べて力をつけて、いざ移動。東京を東へ東京大空襲・戦災センターへ。日本の戦争関係見学デーです。

つづく。


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