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中村一義 BAND LIVE 2024『これにあり。』2024/1/27(土) 新代田FEVER


◆序

中村一義のライブは実に久しぶり……と思って振り返ってみたところ、意外にも一昨年の「パンと音楽とアンティーク2022」というフェスには行っている。
しかしその時は、あまりにもいくつものことを同じ場所で同じ時にやろうとし過ぎたというか……現地に行ったにも関わらずラジオを流し聞きするようなイメージに当方側での事情でなってしまった。
なので、ほとんど記憶がない……。
マルチタスクもできるものとできないものがありますね、というお話。
その「パンと音楽とアンティーク2022」等もそうだが、昨今の中村一義は三井律郎(「ぼっち・ざ・ろっく!」で今まさにFEVERな時の人)とアコギで連れ立つAcoustic setが多く、バンド形式でのライブは希少。
自分は色々とタイミングが合わず、直近のバンドライブに参加したのは恐らく2018年のデビュー20周年ライブイベントまで遡るかもしれない。

◆開演前

新代田という土地には初めて行く。
下北沢の隣、という情報以外は何も分からない。
新代田FEVERは駅から30秒(オフィシャルの記載)なのでどこも寄らず、何も感想がない。
改札!道路!FEVER!という感じだった。
(行ったことある人には分かると思う)
これくらいの距離感ならと駅改札内のコインロッカーに荷物を置きスマホとチケットと現金と森博嗣の文庫本だけポケットに突っ込んで会場へ。

会場内はまさに懐かしのライブハウスという様相。
ステージ、近い。
キャパは300人でチケット完売の満員御礼。
そりゃそうだ、となるが、この箱で中村一義を観れることには感動と哀愁が綯い交ぜとなるアンビバレンツ。

◆開演後

決して広くないステージに6人は詰め詰め。
まるでインディーズバンドのような距離感。
中村一義は相変わらず黒髪ロングで中性的かつ不思議なちょんまげヘアーになっている。
まあ、それはそれ、として。

MCで本人が語るに今回はHOLY(ホーリー)な選曲とのこと。
ホーリーなんて精々ファイファン(敢えてFFとしない。理由は中村一義を聴いて童心に帰ったので)で聞くくらいで、日常ではあまり耳にすることがない単語。
だがセットリストを見るとHOLYというのはなんとなく分かる。
これは凄く刺さる。
HOLYだから刺さったのか、自分の思い出とシンクするからなのか、それはよく分からない。
ともかく、この曲たちをバンドサウンドで行ってくれたことの判断に感謝し貴重さを噛み締めたい。

DJ保坂壮彦(RIJFのDJブースによく足を運んだものでした)も来場しており、セトリを投稿してくださっている。
こちらをご覧。

ピックアップしてコメントを。

・いつだってそうさ…2曲目にこの曲が来る時点で、あ、このライブは一味違うな。そして良いライブになるなと直感した。素晴らしい。
・メキシコ…「B1のパーティ」よ、まさに。だよなあホント。思い出深い曲でもある。
・フラワーロード…マジかと驚いた曲のひとつ。続いてのまごころにとセットで。小岩。
・yes…これもマジかと。歌詞カンペで見過ぎなのは最早ご愛嬌。
・キャノンボール…B'zにとってのウルトラソウル、サンボマスターにとっての青春狂騒曲、アジカンにとってのリライトのような代名詞曲。ライブにはやはり、なくてはならぬ。

素晴らしいライブだった。
こうしたバンドサウンドのライブを、もっとやって欲しい。
中村一義の真髄は別のところにあるという意見の人も多いと思うし、自分も客観的にはそう思うが、バンドサウンドを続けることが当人や周囲にとって良い影響を生むと思う。
まあ自分が好きなだけ、というのも隠すところなく、認めます。

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