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小規模山主がほかの地域の山林を見て学んだ話①

僕が林業面白そうだな、と思い始めたのは2000年ごろです。その頃から今まで、色々な森を見させていただいたり、お酒を飲みながらおはなしを聞かせていただいたりして、森林・林業・木材業について色々なことを学びました。
今回はその時のことをサラッと書いておきたいと思います。今回も特にオチがある話ではないですが、写真を眺めながら最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ちなみに、表題背景の写真は林業とは何ら関係なく、スイス・オーストリアあたりで撮った風景です。

奥多摩

紀伊半島以外の森を最初に歩いたのは奥多摩だったと思います。ここは、通っていた大学の演習林でした。大学では、木材工学を専攻しましたが、演習林での実習などを通して土木・造林・生態学と、一通り(ほんとサラリと)林業に関することを学べたと思います。
仲間にも恵まれました。森林セラピーで起業したり、地元の森を守る仕事をしたり、木材業を盛り上げる活動に取り組んでいたり、と森林を生かした暮らしをしている人たちと今でも繋がれているのは、僕の生活にとてもプラスになっています。
このころの写真は残念ながらほとんど残っていませんでした。

大分宮崎

次はFOEという団体の方たちに連れて行っていただいた大分宮崎の森です。多分2004年くらいだったと思います。
大分ではヤマモモの植林地を見学させていただいたのが印象的でした。ヤマモモは成長が早いので、今頃用材として伐期がきているころではないかと思います。どんな使い方をされているのか、機会があればお聞きしたいです。
宮崎では、諸塚村の針広混交林がとても印象的でした。しいたけ生産のためのクヌギと建築材料生産のためのスギを複合生産することで、森林からの収入サイクルを短くできるというのがポイントだと思います。
あと、飫肥杉の森をこの時始めてみたこと、列状間伐をしている現場を見れたのも記憶に残っています。
それから、しいたけ料理を肴に20度の麦焼酎をたくさんいただきました。下の写真は針広混交林を背景にした完全に二日酔いの僕です。

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林業塾(速水林業さん)

2005年の夏だったと思いますが、速水林業さんの林業塾に参加させていただきました。この時は、林業経営におけるコストの考え方、選木、造材の重要性、育林伐採搬出ていった林業のための道の大切さなど、とても勉強になりました。この時の写真は一枚もないです。唯一残っている足跡は、その時に頂いたこちらのキャップです。大事にしています。

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信州

学生のときに訪問した信州の森も、とても印象的でした。信州の森は紀伊半島と違い、とても土が黒くてふかふかで、樹種がとても多様だった印象でした。
地域が違えば木の育ち方も違うんだな、と強く感じました。
きれいな花を咲かせているソバ畑を見ながら食べたソバ、美味しかったです。
それと、森を案内して頂いた上に、夜は森談義をしながら、とても美味しいラムの焼肉とお酒を頂いたことが忘れられません。

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自分のルーツの土地の歴史を知り、未来に受け継ぐことももちろん大切ですが、他の地域の歴史とこれからについても知って森林経営に生かしていくこともとても大切なことだと思っています。
これからも機会があればもっと範囲を広げていろいろな場所の森林と人とのかかわり方について学んでいきたいと考えています。

これまでに行ったあと何か所かあるので、それはまた別の機会に書きたいと思います。

めちゃくちゃマニアックなはなしを読んでいただきありがとうございます。ぼくみたいな小規模山主が考えていることを通して、日本の森林が持つ課題に興味を持ってもらえると嬉しいです。