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汚部屋脱出レポート

片付きました。
片付いたんです。
とうとう。
やっと。
ついに。

「部屋が散らかってとんでもない事になってる」
と私は常々自己申告しているが、恐らく周りの人達やここを読んでる人の想像する87496870倍くらい部屋はとんでもない事になっていた。
私は最早このnoteでは恥も外聞もプライドも人権も無いのでbefore→afterを公開したいと思う。
心臓の弱い方、汚い物が苦手な方はここで画面を閉じる事をおススメする。






いい?







大丈夫?







行くよ?








ドン!!!!!!!!!!!!


自分で改めて見てドン引きしている。
最低最悪すぎる。
人として終わっている。人間の終わり。サル。ゴリラチンパンジー。
こんな中で毎日どうやって暮らしていたんだ。

何せ7年間、散らかしに散らかして育っていった汚部屋だったので地層のように何層にも物が重なり、床も見えない状態だった。
普通の人の散らかりはせいぜい床に物が落ちているとか服が椅子に掛ったままだとかの2Dだが、私の場合は3Dの散らかりだったのだ。

クリスマスイブの夜から片付け始めて約1ヶ月、捨てても捨てても減らない物の山、見えない床、舞い散る埃に何度心も鼻腔もやられた事だろうか。
しかし、今回こそはめげずに頑張って、とうとう部屋の片付けを完遂した。
偉い。偉すぎる。
そもそも普通の人はここまで散らかさないので実際は私は何一つ偉くないのだが、でも偉い。本当に偉い。
片付けが終わって写真を撮った時、感極まってメソメソ泣いてしまった。

毎日毎日汚い部屋で過ごし、いつも頭の片隅に
「片付けなきゃ…」
という思いがあって、でも片付けられなくて。
「次の休日こそは」「旅行の前までには」
と思って土日予定を入れずにいたのに結局掃除に取り掛かる事が出来ずに、やらなきゃやらなきゃと思いながらただただゴロゴロダラダラして土日が終わってしまい
「私は本当に何をやってるんだろう」
と自己嫌悪と罪悪感で常にモヤモヤして何をしていても暗く重い鉛のようなものが心の中にあって部屋はまた更に散らかって行く。
そんな自分自身につくづく嫌気が差して、何とかこの現状を変えようと本気で頑張った。

未だに綺麗な状態の部屋に慣れずに毎朝起きる度に片付いた部屋を見てビックリしてしまうが、片付けてから毎日気持ちが晴れ晴れとしていてすごく気分がいい。
出掛ける時にアレが無いコレが無いと探す事も無く、時間の無駄も減った。
5年程前にパソコンが壊れ、3年前にテレビも壊れてそのままにしていたのだが、今回買いなおした。
貰い物のエアロバイクを置いて、アロマキャンドルも焚き、別人のような暮らしになった。QOLが爆上がりしている。
やっと人間らしい生活を送れるようになったなとしみじみと痛感する。

部屋の状態は心の状態と言われるだけあって、私は精神状態が悪いと特に散らかりが加速するように思う。
そんな部屋にいると更にメンタルはガリガリと削られ、汚部屋を片付ける気力も体力も無く、負のループに嵌ってしまっていつまでも汚い部屋とボロボロの精神状態のままになってしまうのだ。

同じように片付けられないという悩みを持っている方も多いと聞く。
ネットで『片付けられない 片付け方』『汚部屋 脱出』などと調べて記事を読んだりyoutubeでそのような動画を見ても、すごいなぁとは思うだけで、そこから自分に応用する事が出来なかった。
なので、私なんぞの経験が少しでもそんな誰かの役に立てばと思い、カス人間の私でも片付けを成功させる事が出来た方法をここに書いておきたいと思う。

①とにかく捨てる

これは片付けのやり方では必ず書かれている事で今更感は否めないが、これをやらない事には絶対に片付かない。
片付けられない人の部屋はとにかく物が多い。捨てられない。
「いつか使うかも」「高かったし勿体ない」
と思ってついつい取っておいてしまう。
しかし、今回はもうとにかくトコトン捨てまくった。
いつか使う時が来たらその時に買えばいい。この精神でバカスカ捨てた。
直近1,2年で使わなかったもの、着なかった服は容赦なく捨てまくった。
メルカリだの何だので売れば結構な金額になっただろうが、片付けすら出来ない人間がメルカリで販売だの発送だの出来る訳ないので捨てる一択。
そのうち売ろう~で取っておいて、いつまで経ってもそのままにしてどうせ片付かないのである。
結果、出したゴミは30Lのゴミ袋20袋以上になった。いかに不用品に囲まれていたかが分かる。

②無音の状態を作らない

シーンとした状態で片付けをしていると集中力が続かない。
一つの事だけをずっとやっていると、もう嫌だ!飽きた!となって投げ出してしまいがちだ。
なので、ラジオや音楽を流して適度に気を散らしながら作業をする事をオススメする。TVはつい見入ってしまうので映像の無い、あくまでも音だけを流すのがいい。
私はyoutubeで『作業用 トーク』等で検索して流していた。
後はNHKラジオの『子ども科学電話相談』が可愛くて面白くてよく聴いていた。
流すのは音楽よりも面白い話のほうがおススメだ。
めんどくさくて嫌な片付けが、面白い話を流していると笑って楽しい気分になって嫌な気持ちが誤魔化されるのである。

③『とりあえず箱』を作る

これは取っておくけど今はまだどこに収納するのか決めてない~と言ったバラバラとした雑貨だの何だのをぶち込む大きめの段ボールを用意して、捨てる物はゴミ袋、取っておく物はその箱にとりあえずどんどん入れていく。
部屋から不要物が無くなった後で箱の中は仕分けするといい。
片付けられない民はその箱の中の仕分けを全てする事がこれまた出来ないが、その場合は段ボールに入れたままクローゼットかどこかに仕舞っておくと、使うものはそこから徐々に出されていき、1年後くらいに残ったものはもう捨てて良い物だろうから処分で良いと思う。

④とりあえずのワンアクション

Twitterだか何だかで見たのだが、やる気が起きない~と待っていても永遠にやる気は湧いて出てこないらしい。
やる気を起こすためには、まず「とりあえず」5秒動くと良いとの事。
脳の側坐核という部分に刺激を与えると、そこからドーパミンが出てどんどんやる気が出て作業が進むとの事だ。
例えば朝のジョギング、やる気が起きない時は「とりあえず」ウェアに着替えるワンアクションを起こすと一気にドーパミンが放出され、そのままジョギングへ行ってきまーす!となるそうだ。
なるほど、と納得したのだが、そのワンアクションを起こすためのやる気が起きないんだよバカヤローと開き直ってゴロゴロしていた。我ながら清々しい程のダメ人間である。
このワンアクションのハードルが恐ろしく高いのだが、嫌々でも渋々でも「とりあえず」ゴミを3つ拾ってゴミ袋に入れよう、と動くとあら何という事でしょう、そこから身体がどんどん動いて片付けが加速していった。
これは勉強でも仕事でも家事でも何にでも応用出来るので、やらなきゃいけないのにどうしてもやる気が起きない時は是非この「とりあえず」の5秒アクションを頑張ってやってみてほしい。

以上の4点が今回私が7年振りに部屋を片付ける事が出来た秘訣だ。
そんじょそこらの片付けられない女とは一線を画す、だらしなさには定評がある達人級のダメ女、底辺オブ底辺のゴミクズこと私がこの方法で片付ける事が出来たのだから、この4つのポイントを押さえれば誰でも片付けられるようになるのではないかと思っている。
片付けられなくてお悩みの方は是非①~④をお試しあれ。

今、片付けを頑張って本当に本当に良かったと心の底から思っている。
もう二度と散らかすものか。あんな陰鬱な毎日も重労働も懲り懲りだ。

さて、部屋も綺麗になった事だしそろそろ恋愛運のほう、上げてもらっていっすか。こちとら準備万端のバッチコイなんだが。
しかしながら今のところ恋愛の気配は全く無いので恋愛運が上がる風水の方角に土下座でもしようと思う。

クソみたいなスピリチュアルグッズを買って台無しにします