ずっと願った大人になった末路

ずっとずっとまともな大人になりたいと思っていた。
18歳くらいのころから、私は普通じゃないことに気がついて、このままじゃいけないと思ったから。

そこかは毎日私の思う普通の大人を目指した
免許を取った
事務職についた
電車で通勤をした
付き合いでお酒を飲んだ
ご飯を作れるようにした

そうやって普通を目指して行くうちに
普通の大人ってなんだかわからなくなった。
毎日がたまらなくなった。

アニメを見て
漫画を読んで
読書をして
友達と遊んで
コスプレをして
SNSに入り浸る

好きなことをもう一度やった
もう大人になれなくてもいいと思った
つまらない日々を送るくらいなら、もう好きなことに囲まれて一生子供だいたいと願った。

その頃にはもうやることは子供な、ただのつまらない大人になっていた。

目から入る光景はキラキラしなくなった

漫画に昔ほど心を動かされることはなくなった
アニメを見るのが体力がいるようになった
お酒はもう無理してビールじゃなくていいやって思うようになった

夢をみなくなった

大人になるってきっと何かができるようになることではなく、毎日がつまらなく
色々な事を諦めるとこだと思った。

もう漫画はかかない
建築職にもつけない

もう何もできない

退屈から助かりたい

今日もただぼんやりと、ああもうすぐ世界が終わるのかなあなんて思いながら

今日も病院へ行く。

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