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【馬体考察図鑑vol.1】パドックで馬の何をみるのか?

私がパドックで馬体診断をしているとよく質問されたのが【凄く調子良さそう】だったのに走りませんでした。何がダメだったんですかね?パドックって難しいですね。凄く深い質問だ。
パドックで走る馬を見つけるというのは一朝一夕で身につくものでは無いし、ましてやパドックだけで馬の良し悪しを継続して当て続けるというのはもはや神様レベルの相馬眼だ。
パドックだけで走る走らないは完璧には分からないというのを先ずは頭に入れて欲しい。

ではパドックをどのように活用して予想に取り入れているのか話をしたい。JRAには10の競馬場がある。その10の競馬場がどんなコース形状をしてるか皆さん、お分かりだろうか?直線の長いコースもあれば急坂のあるコースもある。3〜4コーナーが下り坂になってるコースもある。逆にほぼ平坦なコースもある。
このように10箇所ある競馬場全てコースの作りが違う訳である。更に阪神内外回り、中山内外回りなどもいれれば更にコース形状は増える。

そういうコースの特徴に合わせて、この馬体は急坂の中山向きだ。いやいや、直線がフラットで長い京都向きだなどを考察し診断しているのが私のパドック診断です。

調子の良し悪しも勿論、加味しているがそれは馬体から診断する20箇所以上の項目の1つに過ぎないという事です。
先の質問、【凄く調子が良さそう】だったのに走りませんでしたに対する私の答えは、どんなに調子が良さそうな馬でも【コース適性】が無ければ走らないかもしれないね!という事です。

私も馬の言葉が分かる訳ではないのでどうしても【かもしれない】など不確定な言い方になります。こればかりは100%では無いので仕方のない事です。ただ間違いなく言えるのは多くの人が【パドックは馬の調子(だけ)を見るところ】と思ってみているという事です。

もっともっと更に進んだ馬体の見方を私は発信していきたいと思います。

中山急坂コースのダ1,200m短距離なら
✅歩幅は狭く、後肢のうしろへのキックが強い
✅頚(くび)と頭は水平よりも少し起きていて頭は軽く後ろに引きながら歩いている

歩幅とキックバックの強さは小回りダート適性。
頚や頭の高さは急坂が登り易いなど馬体構造とコース形態をリンクさせて見る事で今まで考えもしなかったパドック視点で馬をみる楽しさが2倍にも3倍にもなるはずです。そんなお手伝いが出来れば嬉しいです😆

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