ワールドトリガー242話までの感想
閉鎖環境試験が始まって数年ストーリー上では5日の内容が、ジャンプSQ 2021年1月号から連載が続いてる。
俺の弟は、作話の途中で死んだので、3年の月日があっという間に過ぎてる事が理解できる。
204話から242話までの38話で、5日間の日程の人間模様や人の持つ各々の欠点や利点が浮き彫りになってたり、苦手意識があった人は、実は苦手ではなく、自分が接した事のない種類の人だったという部分に落ち着いてる。
おそらくワールドトリガーが次の展開に移るまでに、ぼく個人も世の中から居なくなるだろう。
ワールドトリガーは、それとなく伏線を張って次の展開へ進んでいく傾向が見られる。
二宮②番隊での雨取隊員の一人で抱え込む性格の部分など、最初のくじ番の時点で、二宮隊長が東春秋を取る予定で組まれていた気がする。
シャッフル隊が持つ意味は、今後もランク戦において、隊員をシャッフルして同じように隊員が活動できるのか、防衛任務で組む部隊と合同で組む部隊の連携の部分を強化する狙いがあるという設定なのか。
実際に、自衛隊高等工科学校へ行けば、朝は6時に起きてグラウンドを10kmほど走り、その後に朝食を取ってから銃器具をバラしたりする座学や兵器関連の勉強、夕方にはそれぞれの部活動が用意されてる。
学生でありながら毎月約10万円の給与と賞与も貰えるので、ボーダーよりも待遇は良い。
※ 特別公務員扱い、防衛大学への試験も受けられる。
以前、グッドウィルグループの会長だった折口氏は、横須賀高等工科学校から横須賀防衛大学を卒業後に日商岩井に入社してる。
学閥の繋がりで、当時は商社への入社が可能だったみたいだね。
年齢の設定上、14歳の中学生が閉鎖環境試験を受ける事は、日本の法律上は違法な行為に当たる。
仕事として24時間拘束される訳だからあり得ない。
田舎の漁船あたりでも中学卒業後に船に乗り、22時以降の操業に従事させていた事業主も多かったけど、日本の労働法上は違法行為。
当直に立つ事も仕事なので、実際には許されない。
今回の隊員の殆んどが18歳未満なので、労働法上の違反行為がボーダーには認められる。
つまり、作話上の設定自体が既に崩壊してる。
そこに目を瞑って最年少者を18歳以上という設定で、閉鎖環境試験を受けてる過程に変更しストーリーを見て行くと、個々の個性は「そういう人達も世の中に大勢いるよね」といった感じ。
実際にボーダーの設定も含めて、武器を保有する事や生産すること自体が、国家から認可を受けてない事業者は製造する事が許されない。
それらの機密事項は、自衛隊高等工科学校においても知り得た情報や兵器関連の情報は持ち出してはならない事になってるし、自衛隊の武器を勝手に持ち出して民間人と何処かに行くこと自体が既に犯罪行為。
狩猟や競技以外で、民間人が武器を保有する事は、日本では認めらていない。
あくまでも日本刀や武器を保有してる人達は、美術品や骨とう品として保有する事が認められる。
※ 銃刀法により、日本では刀剣類を所持することはできません。
ただし、「美術品」として認められている日本刀に限り、自分名義の「銃砲刀剣類登録証」(登録証)があれば所持することが可能であり、正当な理由があれば携帯することもできます。
正当な理由とは、剣道などの指南役や芸として見せる居合術など、剣術等のデモンストレーション時においても、刀剣類を携帯して持ち歩く事は禁止されてる。
あくまでも会場や道場などの施設内での使用に限る。
刃渡り6㎝以上の刃物は、果物ナイフであっても「銃砲刀剣類所持等取締法」の法律により禁止されてる。
包丁などにおいても、買い物時に箱やパッケージが出ていたり、カッターナイフ等もバッグや道具箱にしまった状態でない場合は、警察の職務質問を受け逮捕される事も稀にある。
ボーダー利権が防衛省絡みの独立行政法人格を持ってる場合に許されるだけであり、国家の許可と特別公務員給与が与えられない武装勢力の特別防衛任務が認められる訳がないだろう。
現在、法改正がされ18歳以上であれば、法的責任負う事が出来るので、刑事罰も普通の刑務所に送致されるので、18歳以下の引率者が外泊を行なう場合には、親の同意書が必要になる。
自衛隊の高等工科学校は寮制なので、特別公務員としての寮生活を許されているが、夜間訓練の参加は18歳未満は参加できない。
元々入隊時の入校の制限も17歳以下という制限もある。
逆に、17歳で入校する人も多いので、家庭に金銭的な余裕のない生徒達が高等工科学校を受験し、防衛大学まで進むケースもある。
高校生の時は、毎月10万円を貰い、防衛大学になると14万円の給与に上がる。
学生なのに、バイトせずに小遣いを貰えるということ。
その辺のシナリオ設定が大雑把すぎるのが、ワールドトリガーという作品の構成が、法律にも世の中の知識も取り入れてない部分。
面白いキャラが沢山でてくるので、それはそれで良いけどね。
黒江双葉なんて、クロエ・グレース・モレッツの少女時代と年齢が合致するので、キックアスの頃のクロエ・モレッツがモデルなのかな?
臨時隊長に選ばれた諏訪さんや来馬隊長など、大人な人達も含まれるので、本来は、防衛大学などの設定に変えた方が良かったかもね。
トリガー兵器の工科専攻に設定して、異世界ゲート…(宇宙人ではない)違う並行世界の技術が存在し、特殊な力を持ってるという内容。
日常生活でトリガーに換装しておけば、交通事故に遭っても自身は怪我もしないだろう。
※ トリガー技術が存在すれば、保険会社からの投資がやまない。
閉鎖環境試験にしてもスペースが広すぎるし、ベッドがツインとかシングル部屋がある時点で、自衛隊などの艦船の作りなどを理解してない。
通常は、二段ベッドや三段ベッドが当たり前です。
ちなみに寮は、二段ベッドが一般的。
起床と同時に5分以内にシーツや枕、布団を畳んで片付け、廊下に並んで点呼、グラウンドを10km周回して戻ってから朝食。
ワールドトリガーの内容だと、おそらくその時点で話しにならない。
場合によっては、他の隊員と交代でベッドを使用する場合もある。
長期任務の場合でも船内でロープを使って訓練をしたり、運動は常に40代の幹部クラスでも体を動かすのが常識。(海上自衛隊の場合)
ボーダーの幹部の年齢が若すぎる。
逆に開発室などの開発室長などは、48歳だと年齢が高過ぎる。
本来なら城戸司令あたりが48~52歳くらい、鬼怒田開発室室長の年齢で39~43歳前後、広報担当者は40歳くらいだろう。
支部長クラスの年齢は相応、36歳くらいで平隊員は陸自なら辞める年齢なので、1尉クラスの人達なら29~34歳くらいで妥当だろう。
※ 防大卒者であれば、28歳で最年少1尉になれる。
高等工科学校を経て、35歳までに1尉になれてない場合は、幹部の見込みはない。
36歳で自衛隊を辞める理由は、その辺にあったりする。
ワールドトリガーの内容は、かなり緩すぎるし実際にトリオン体の戦闘でなければ、隊員の殆んどが死んでる。
体内のトリオン器官の優劣で入隊する戦闘員のレベルが決まる時点で、ボーダーという組織自体が終わってる組織だろう。
基礎訓練や遠泳(最大8km)といった自衛隊独自の訓練は、一般の人が思っている以上に体力的にきつい筈。
その分、食べる量も多く食事を摂取しないと午前中で集中力が切れる。
運動量が多いのと、覚える物も多いので、中学の勉強をしながら中途半端な戦術をかじる程度の発想しか思い浮かばない。
IQ120~130レベルの奴なんてゴロゴロしてるのに、体力もあって知能指数も高くゲームとホッケーなどの団体球技で遊んでる連中に、普通レベルの脳ミソの連中が敵う筈がないだろう。
防衛大学を卒業後は、普通に公認会計士の資格を取得してるような連中がゴロゴロしてる。
稼げる仕業を独占してるような連中が、ざらに世の中に溢れてる。
火力に特化した速攻と撤退で一気に戦局を変えるという手法なども普通に状況を考えて学んでいる。
ただ、色々なタイプの人間考察に関しては、面白い奴も居れば真面目な奴も居たりするので、その辺は、人間関係を作る部分では参考になるだろう。
陸上自衛隊だと、紙製の皿にラップを貼ってトレイに食事を盛り、ラップと紙製のトレイを別々に捨てるという、普段の食事から非常食を食べたり、普通の食事を食べたり、棚卸の管理で古くなった保存食などを食べる事も訓練の一環になってる。
戦術にしてもスナイパーが展望する前に、通常は斥候が敵陣などの下見を行なう。
ボーダーには、戦闘戦術の基本が最初から存在しない。
市街地戦闘訓練にしても敵の動きや数と情報が何もない状態で、戦術も糞もないだろう。
突然、市街地Dとか市街地Cなど、シュミレーションにしてもドローンによる偵察も行われるし、敵の布陣を確認せずに目視だけで作戦を立てる奴はいないだろう。
その典型が、242話のステルスからの一斉射撃で落とされたヒュースの飛行型トリオン兵。
戦術以前の問題。
本当のゲームとしか言いようがないのに、作者が凄いとか頭が良いという評価を下してる連中は、ほぼ全員が低IQの持ち主だろう。
僕らのように、IQ140以上ある人達は、穴しか見えてないから、人間観察の方を楽しんでる。
賢い犬リリエンタールのような作品を描かせた方が、彼の作品は面白いよね。
アバター同士の殺し合いで人が殺せないという兵士は、戦闘員としてランク戦に参加してること自体が間違ってるしね。
ランク戦に参加する以前に、その人がアバター同士の模擬実戦の殺し合いで、生き物(猪やウサギなどの動物)の止め差し(動物にトドメを刺す)ができない時点で戦闘員は無理だろう。
自分達が生き残るための訓練をしてるのに、動物の命を冷徹に奪えるくらいに肝が据わってないと仲間が死んじゃうよね。
そういう兵士をランク戦で人が撃てない時点で省くのも幹部の仕事だろう。
ボーダーという組織自体が、隊員個々の性格や性質も把握してない状態で、明らかに訓練が必要な中学2年生の少女に、正隊員として武器を持たせる訳だからヤバい組織だと理解できる。
一般常識的に考えれば、順序をとばして「いきなり人を殺しました」的な発想なので、ストーリー性に矛盾しか存在しない。
完全に全く別の未来の話で、ドクターストーンくらい訳の分からん時代に流れて、既存の法律も規律も度外視の設定であれば、日本ではなく海外のアフリカや中南米で起きてるようなゲリラになるか、ストリート・チルドレンとしてギャングになるか?みたいな話なら実際にあるから理解できるけどね。
35~39年前に南米とか南アに行ってた頃は、靴を盗みに来た黒人の作業員が黒人の警備員に海に落とされ、船と岸壁の間に挟まれて死亡するというような事件が当たり前にあった。
パナマで米軍が侵攻してた時に、たまたまバルボア(パナマシティ)に入港して大西洋に抜ける時も路肩にパナマの反乱軍と米軍が争った跡の燃えてる装甲車とか普通に路上で煙を上げてる時もあった。
そんな中で普通に売春婦を買ってカジノで遊んでるようなアホな生き方をしてたから、俺も常識的にぶっ飛んでるけど、夜間外出禁止令が出ていて、強盗に遭うのは37年くらい前は、中南米では珍しい事じゃなかった。
相手が人殺しなんだから、躊躇したら身ぐるみ剥がされてパンツ一枚で帰って来てる人達も居たような場所。
当時の三崎水産高校の校長だった今塩屋さんって人の孫が、クリストバル(パナマ)で3人組の強盗に遭ってた。
拳銃が一人いて、二人がナイフを持っていたという事だった。
由良さんって人が、「お前等も気を付けとけよ、タクシーの運ちゃんが今は客だからボディガードでも、客じゃなくなったら襲われるからな」って言われたのを今でも覚えてる。
※ 海外の常識:信用できる奴は、ケチらずに奢ってボディガードにする。
タクシーの運転手を個人的に当時の$500USDで雇って、カジノやレストランなどを連れ歩き、一緒にカジノでルーレットやスロットルマシーンにオマール・エビやステーキなどを奢ることで、拳銃を2丁持って守ってくれてた。
※ 当時の$500USDは、パナマのタクシーなら1ヶ月半分の給与相当。
危険地帯でも銃弾が実際に飛んでくるような状態の紛争の後でも、若い頃は海外で普通に遊んでた。
現地情報を入手するのは、斥候的な意味合いで重要になる。
危険地帯で生き残る為には、自分の持つ野性的な感が大事だったりする。
相手の目の動きや話し方、その人の生活の状況も含め、ガイドとして付き合ってくれるか?
当時の$500USDのガイド代は、結構、高い方だと由良さんは言ってたけどね。
強盗に遭って、身ぐるみ剥がされるよりはマシだろうという事だった。
タクシーだと強盗に遭う事もあるから、自前の60年代のキャデラックのウイングカーで迎えに来たときは驚いたけどね。
ワールドトリガーの見どころは、人それぞれの思惑とか駆け引きや狡賢さ、人の動かし方や意見のまとめ方など、参考になる部分は多々ある。
それが軍隊で通用するかと言えば、ハッキリ言って通用しない。
現地ガイドのヒュースや近界民(ネイバーフッド)という異世界への特別遠征という意味なら自衛隊が管理するだろう。
ボーダーが自衛隊の近界民対策特別防衛任務の専門部隊で、トリオン兵器を使用するトリオン量が豊富な人材しか防衛ができないのなら、既に地球上の80~90%の人類が減ってるとかなら成り立つ話だけどね。
日本の関東周辺の三門市に集中的にゲートを誘導して、ボーダーが対処するという設定の話なんだから、特別な素質を持った人しかボーダー隊員になれない筈だし、訓練生として未熟な人間がいきなり正隊員になれる敷居の低さも本当に驚かされる。
自衛隊の高等工科学校を3年間通って卒業後にやっと士長として自衛隊の訓練に参加し、1年以上の任務を勤めて3曹に昇進するので、19歳くらいまでの昇進は厳しい。
それでも2士スタートの一般隊員よりは階級は二つ上なので、修が居るポジションは、実際には士長と同じ位置に今いる状態だと思う。
本来ならあり得ない。
ストーリーの設定上、大学生ならあり得る話だけど、それくらいあり得ない内容のストーリーだという事に、殆んどの読者は気付いてない。
漫画の読者レベルの知能指数は低いから、頭がお花畑で理解できないんだろうけどね。
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