本当にあった痴情のもつれ…

当時、親しかった同級生の H子(仮名)と、僕は、家族ぐるみの付き合いをしていた。

両親共々親しく、父親は、「娘二人の内、どちらか好きな方をくれてやるから選べ」といったニュアンスの言葉を言われ、まだ結婚する意志がないことをオジさんには伝えていた。

ある日、妹のM保(仮名)が家出をして、母親の Y子さんが、僕に妹のM保を迎えに行って欲しいとお願いされ、「いま、友達の家に居ると思うから、この住所に迎えに行って家に連れて帰って来て」と頼まれた。

依頼された友人宅に迎えに行き、一応、「M保ちゃん来てる?」と玄関の呼び出しブザーを鳴らして、要件を告げると、中から知ってる顔のM保が立って僕を見てた。

友人宅では、4~5人の女の子が学校にも行かずに家に居て、みんなでママゴトのような感じで、デカイぬいぐるみにオムツを履かせたりして遊んでる最中だった。

当時、陰湿なイジメにあって、M保は、登校拒否をしてたらしい。

登校拒否する娘を父親が叱り、学校も家も嫌になって家を飛び出したという事だった。

M保は、僕よりも4歳年下で、中学3年生だった。

僕は、既に仕事をしており、社会人だった。

色々と二人きりになって話を訊くと、自暴自棄な感じになっており、家族に迷惑を掛けてる事も反省してるようだった。

家に帰っても両親が怒らないことを告げて、M保が、今後も色々と悩むことがあっても、自分が面倒を見るから家には帰るようにと諭した。

その頃から、自然に妹のM保の事を気に掛けるようになっていた。

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