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私が叶えたいカタチ


「わたしの夢×やるべきこと×やりたいこと」
2011年9月東日本大震災後の岩手県大槌町を
訪れてから考えるようになりました。

私には、中学生のころから「ファッション業界で働きたい」と夢がありました。
その夢は、結婚前に婦人服の仕立て屋に勤めていた母親の影響で、母は私が幼い頃洋服をよく作ってくれました。そんな母は、遊びの代わりに編み物を教えてくれたり、一緒に生地を選びに手芸屋に連れて行ってくれていました。
そんな環境で育った私にとってファッションは、身近なものでした。
※写真は、母が作ってくれたセットアップを着た幼い頃の私です。

2011年の春、私は普通科高校を卒業し地元の大学の文学部に進学することに決まっていました。そんなありふれた日々の中、2011年3月11日に東日本大震災が起きました。

「何か被災地の力になれることがあれば」と、私は大学に入学後すぐに大学のボランティアクラブに入部しました。そして、2011年9月に大学のボランティアバスで、岩手県沿岸部に行く機会をいただきました。

2011年9月に訪れた岩手県は、当時ニュースでしか見たことがない想像をはるかに超える風景が広がっていました。なんでこんなところに海藻があるんだろう?と思うところに海藻があったりと驚くことばかりでした。

私は、ボランティア機関の指導のもと岩手県大槌町の吉里吉里中学校の仮設住宅でコミニティを作る活動を約1週間行いました。
写真は、2011年9月に初めて活動をした当時の岩手県大槌町吉里吉里中学校です。

私はボランティア活動中、現地の方々のあたたかさに触れ単純に岩手県が好きになりました。それからもっと東北のことを知りたいと思うようになり、大学の長期休みの度にボランティア機関を通して岩手県や宮城県に行くようになりました。

そんな復興活動に参加している時に
「この震災が起こってしまったことは仕方がないことだけど、この教訓を活かしてほしい」
と現地の方が話されるのを聞いて、何かできることはないかと考えるようになりました。そんな時に『きっかけバス47』という日本全国47都道府県の学生たちが東北三県にバスで行き、風化と風評を止め、もう一度日本中に復興の旋風を巻き起こしたいと考えた学生たちが中心となって企画・運営を行うプロジェクトの徳島県代表のお話をいただきました。私は「私ほど徳島県で東北のことを好きな学生はいない」と思い、代表を勤めました。

これらの経験から
じゃあ、私は生まれ育った徳島のことをどれほど知っているのだろう?
と考えるようになりました。

それから、徳島のイベントに参加するようになり徳島で街おこしを行なっている方々の働きからたくさんの方々の笑顔が生まれていることを知りました。その風景がすごく素敵で徳島ってこんなに素敵な場所だったんだなと、徳島のことが大好きになりました。

その後大学を卒業し、自分の夢を叶えるための知識や技術を学ぶため東京の文化服装学院に進学しました。
文化服装学院に2年間通い、デザイン・作製・ファッションショーと服に関すること多く学ぶことができました。その中でも、文化服装学院の目玉である文化祭ファッションショーの映像係でYouTube長を2年生の時、担当させていただいたのはすごくいい経験でした。

その経験から文化服装学院の情報教育で働かないことお声をいただき、文化服装学院を卒業後文化服装学院に勤めました。しかし、もともとファッションデザイナーになりたいという夢があったので1年で退職をし私は一度徳島に戻る選択をしました。

しかし、「わたしの夢×やるべきこと×やりたいこと」私がこれまで経験してきたことだからできることが、なかなか見出すことができませんでした。
そんな中、大学生の時に一緒に東北復興活動を行なっていた友人から『結婚式のカラードレスを作ってほしい』と依頼をいただきました。そこで、デザインから作製までさせていただきました。

披露宴でも、たくさんの方々に「素敵」と「似合ってる」というお声をいただくことができてとても幸せでした。この出来事が、今の夢をカタチにしていく活力へとなりました。

それからもう一度、「わたしの夢×やるべきこと×やりたいこと」私がこれまで経験してきたことだからできることと向き合うようになりました。
そして、徳島の特産物である阿波しじらを縫製工場が多い岩手県で作製すれば叶えることができるのではないかと考えるようになりました。
しかも、亜熱帯気候と言ってもいいほど湿気もあり真夏日が続く日が多い今の日本の気候は、しじら織がぴったりで、シボという凹凸のおかげでさらりと肌触りがよく軽くて涼しく過ごすことができます。

大好きな地域の持つ魅力を発信しつつより、より快適にファッションを楽しんでいただける環境づくりができたら私の本望です。

「ファッションデザイナー×地域の魅力発信×ファッションを楽しんでほしい」

これが、今後私が叶えたいカタチです。